金田漁協で江戸前海苔を購入した後、海沿いの細い路地を通り小さな新町船溜りに移動しました。鄙びた漁港です。近くの金田さざなみ公園の駐車所に車を停め漁港に向って歩いて行きました。すると面白い光景に出会いました。海鳥たちがが舗装道路を歩いていたのです。
最初は5羽いたのですが、1羽は私たちを見ると海の方に逃げて行き4羽が直進。草むらで餌を捜しています。私たちが近づいてもシカトしています。まるで飼われている鳥の様。黒くて顔の部分が白いのでオオバンでしょうか。
船溜りには誰もいません。小型の漁船が10艘程係留されていました。以前はすだて船等もありましたが、船主が亡くなったりして海苔やアサリ獲りが主力になっているようです。
新町船溜りを囲むように細い道があります。この小路以前は貝殻が敷かれた白い道でした。ツレが2011年に出版した写真集『木更津』でこの道を紹介しているのを思い出しました。空気が澄んでいるせいか対岸のスカイツリーが良く見えます。
そしてこの船溜まりの外れには、海上で亡くなった方の慰霊碑がお地蔵様と共に建てられています。東京湾の方に目を向けると、袖ヶ浦火力の2本の巨大な煙突から白い煙が出ていました。手前の砂浜では2~3人が作業中。そこに太陽の斜光が海に当たり、絵画のような光景が広がっていました。