冬に戻ったような天気が続いた3月下旬でしたが、漸く晴れて気温も上がった3/27(水)ツレと木更津市の金田漁港を訪問しました。時間は午前10時頃、空気が澄んでいたせいか、東京湾対岸のビルがクッキリと見えていました。そしてそこに架かるアクアラインの上空にも富士山の頂上部が雲に見え隠れしていました。まるでアクアラインに乗った巨大なアイスクリームのようです。
またアクアラインの上空を陸上自衛隊機が飛翔していました。一応オスプレイの飛行は3/8に解除されたようですが、最近木更津上空で見たことはありません。この日も飛んでいたのは、双発の連絡偵察機LR-2でした。
そして漁港からは「すだて漁」の屋形船が沖に向けて出港するのが見えました。「すだて」とは干潟に網を仕掛け、引き潮時に逃げ遅れた魚を捕まえる東京湾に伝わる伝統漁法です。この漁法も現在ではこの金田漁港にしか在りません。この「すだて」を味わえるのが「すだて遊び」です。金田では2つの船主(すだて実三丸と網元つぼや)が営業しています。
お客は屋形船に乗り、素手で捕まえた江戸前の新鮮な魚やカニ、貝等をその場で食べられるのです。こんな贅沢は他では味わえません。
すだて漁は毎日出来るものではありません。3月下旬から8月下旬の大潮日(潮が退く時間帯)に予約して参加するのです。一般人が春から夏にかけて行う贅沢な「すだて遊び」です。
金田漁港から2隻の船が沖に出て行きました。
1隻は屋形船でお客が10人位乗船していました。もう1隻は小型の漁船で上に船名が書かれたシートが貼ってあリます。
これで沖に立てた簀(す)の側に行き、お客が魚を捕るのです。ツレも以前この「すだて」に参加したことがあるそうです。その時はエイがいて背中の鰭を踏んでしまい大変な目に遭ったとの由。何はともあれ季節は春から初夏に舵を切り始めているようです。