朝から雨。石蕗の花は雨の中。
気温は16℃と昨日よりはやや寒の一日でした。
今朝の病院で売店前の長椅子に腰かけていた
時、盲導犬と一緒の男性が私の前を通られ
「売店」と盲導犬に声を掛けていたのですが、
犬は売店の入り口手前の廊下の果物の棚の所
で止まったのです。
それは売店には後2メートルほど手前なので、
その男性に話そうかと思っていたその時、
直ぐ近くにおられた70代の二人の女性が、
男性の腕に触れて「売店はもう少し右前の
方ですよ」と案内しようとすると男性は
「果物が欲しいので、果物は何処ですか?」
と返事されました。
犬は「売店」と言われたのに、廊下にある
果物売り場から微動だにしませんでした。
きっと、果物好きの男性を知っていて、売
店=果物と教えられていたのですね。
すると、案内していた一人の女性は、直ぐ
に店員さんを呼びに行かれ、もう一人の方
は陳列棚に並ぶ果物を教え始めました。
そこへ店員さんが来られ、慣れた感じで果
物を手に渡して説明をしていました。
店員さんの持ってこられた籠には、紅玉、
梨、葡萄等が入れられ、最後に「いつもの
バーターの飴を二袋欲しい」と言われ、店
員さんは男性を長椅子と長椅子の間の壁際
に誘導され(もちろん犬は男性を守るよう
に側へ)立って待っておられました。
店員さんは「いつもの飴でないけれど、少
し大きくて丸い飴ですが」と飴の袋を男性
の手に渡し、男性は指で確認して「ああ、
これでいいです。ではお金を」と。店員さ
んは「では会計をしてきますね」と店内へ。
それからレシートとお釣りを持って戻って
来られました。その場にいた者たちは安堵
していた様子。
すると男性は「梨をもう2個欲しい」と言
いますと、店員さんは「では、不足分の
お金は〇円になります」と伝えると、小銭
を取り出し店員さんに手渡ししたところで、
私の約束の時間になり、その場を離れまし
た。
その間、穏やかな時間が流れ、人間もまだ
まだ大丈夫だと思いながら、私はエレベー
ターで上の階へと運んでもらいました。