山岳ガイド赤沼千史のブログ

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中華ソバをつくる

2017年02月21日 | 安曇野の暮らし

ラーメンを作った。

先ずはチャーシューを作る。豚肩ロースに強火で焼き色をつける。

この行程を屋内でやると、熱せられて溶け出す脂が油煙となってとんでもない事になってしまうので、僕はいつも卓上コンロを外に持ち出してこの作業をしている。

これを台所でやったのなら、終わる頃には僕のメガネは脂でギトギト、前が見えぬ程になってしまう。外なら強火で思いっきり出来るのだ。

その溶け出す脂がバチバチジュージューとフライパンの中ではじける音を立てて、自らこんがりと色づいていく肩ロースのなんと美味そうなこと。

隣ではこのいい匂いに犬のハナちゃんがたまらんとばかりに少し辛そうだが。

焼き色がついたらショウガとネギの青いとこをいれて、沸騰したら保温鍋で2時間ほど保温加熱すれば良い感じに中まで火が通る。

そして最後に茹で上がった肉塊を醤油に6時間ほど漬け込めば適度に味が染みこんだチャーシューの出来上がり。

僕はシンプルに醤油につけ込むだけにしている。

強めの醤油と甘い豚の脂が口の中で広がるから。

サイコロに切ってチャーハン作っても殆ど調味料いらずで美味いのが出来る。

さてラーメンだけれど、スープベースはチャーシューを煮込んだ煮汁。

これに煮干しをいれて一晩寝かす。

豚のスープだけだとどうしても脂っぽいと言うか、スープにギュッとした芯が感じられないので、煮干しをいれてパンチを出す。

味付けはチャーシューをつけ込んだ醤油ダレだ。

煮卵もこのタレに放り込んで一晩。

 麺は流石に手作りってわけにも行かないので、スーパーで買ってきた4玉87円の激安生麺をつかった。

やすいよね。

いったいどうなってるんだろうこの値段。

こんな安くそこそこの生麺が手に入るのだから、日本ってやっぱ金持ちの国なんだな。

 

麺を茹でる。

僕は堅めが好きだから、ほんの1分半ほど。

予め暖めておいたラーメンどんぶりにタレを入れてスープを張る。

茹で上がったら麺の湯切りをしてスープに放ち軽くさばいたら、チャーシュー、煮卵、小松菜、長ネギ、海苔をトッピングして完成だ。

慌てて食卓につき先ずは愛でる。

おー!

いただきまーす!

先ずはスープから。

ああ、なんて美味いんだろう。

化学調味料なんて何も入っていないのにこの充分なウマミ。

シャキッとした細ちぢれれ麺の良い香り。

スープに浮かぶチャーシューから脂が溶け出してくると、その味は更に濃厚になる。

濃厚かつ切れがあるというかなんというか。

あたたまったチャーシューを頬張ればジュワッと口の中にほとばしる肉汁。

おお!トロけるようだあ。

最後に煮卵を二つに割ってスープを半熟の黄身のなかに流し込んで口に放り込む。

うんまーい!

スープはどんぶりをもちあげて最後の一滴まで飲み干し、完食。

あっという間の出来事だった。

ほんと美味かったです。

さてこのラーメン少し原価を考えてみた。

麺22円+チャーシュー4枚60円+卵18円+諸々で130円程じゃなかろうか?

だれが考えたのか、中華ソバって微塵の無駄もないソウルフード中のソウルフードだ。

King of soul food!

ハンパないす。

白菜をスープでさっと湯がいた別バージョン

白髪ネギと自家製チャーシューを豆板醤とコチュジャンで和えてのネギソバ