港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『5月13日』

2019-05-12 16:55:20 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆エドアール・モリナロ Édouard Molinaro (1928.5.13~2013.12.07)



シネ・ジャズを効かせたヌーヴェルヴァーグ手法のフィルム・ノワール作品群で一瞬輝いたフランスの映画監督です。
歯科医師の息子としてボルドーに生まれました。10代の頃からアマチュア映画撮り始め、1949年にアンドレ・ペルトミウの
助監督として映画界に入りました。次いで数多の中編映画の制作に携わり1953年から短編映画の監督を始めます。
1958年にはパリを舞台に展開されるドンデン返しのミステリー『絶体絶命』で長編劇映画を初監督し、シネ・ジャズ効果と
クールな演出でヌーヴェルヴァーグの新人として注目されました。
さらに1959年には同系列のフィルム・ノワールで港町のマルセイユを舞台に女体の海外密輸を扱った『殺られる』と、妻を
事故に見せかけて殺された夫の復讐劇『彼奴を殺せ』を連続して発表し、いずれもシネ・ジャズの効果を最大限に利用した
フランス映画独特のフィルム・ノワールに仕上げ、これらはモリナロのフィルム・ノワール三部作と呼ばれました。
また、同年には『ひと夏の情事』で中年男のアンニュイな絶望感を描き、幅広い手腕に期待が寄せられました。
モリナロはカイエ派にも左岸派にも所属せず、シネ・ジャズを重んじたヌーヴェルヴァーグ作家で、同じような作家である
ロジェ・ヴァディムやルイ・マルとはよく比較されていました。
その後は一旦映画から遠のきましたが、後年にはミュージカル・ゲイ・コメディ『Mr.レディ Mr.マダム』で復活し人気監督
に立ち戻ったようです。

【主要監督作品】
1957年『絶体絶命』 Le Dos au Mur

1958年『殺られる』 Des Femmes Disparaissent

1959年『彼奴を殺せ』  Un témoin dans la ville

1959年『ひと夏の情事』 Une fille pour l'été 

1961年『新7つの大罪』  Les Sept péchés capitaux


☆テディ・ランダッツォ Teddy Randazzo (1935.5.13~2003.11.21)



1950年代にソングライター兼ソロ歌手として活動したアメリカのロックン・ローラーです。
イタリア系アメリカ人としてニューヨークのブルックリンで生まれ、1954~56年まで「スリー・チャックルズ」のメンバー
としてアコーディオンとヴォーカルとして活躍し、その後はソングライター兼ソロ歌手として活動しました。アメリカでは
数々のヒットを飛ばした人気者だったようですが残念ながら日本ではほとんど無名で、1962年の『ワン・モア・チャンス』が
唯一の日本でのヒットとなっています。

↓はテディ・ランダッツォの『ワン・モア・チャンス』 【YOUTUBEより】



【ご命日】

★ゲイリー・クーパー Gary Cooper (1901.5.07~1961.5.13)



二枚目で善良な英国紳士のイメージが強いハリウッドを代表するトップスター。
主な出演作品として『モロッコ』『戦場よさらば』『真昼の決闘』『友情ある説得』『昼下りの情事』などがある。

追記 2019.5.14

★ドリス・デイ Doris Day (1922.4.03~2019.5.13)



1950~60年代に唄って踊れるエンターテイナーとして人気No.1の実績を残した歌手・女優。
主な出演作品として『二人でお茶を』『知りすぎていた男』『パジャマゲーム』『先生のお気に入り』などがあり、
主な歌唱曲として『センチメンタル・ジャーニー』『ガイ・イズ・ア・ガイ』『ケ・セラ・セラ』などがある。