【誕生日】
☆ジャン・ピエール・レオ Jean-Pierre Léaud (1944.5.28~ )
因縁のトリュフォーとゴダールの間で板挟みとなったフランスの映画俳優です。
父親ピエール・レオは脚本家・助監督、母親ジャクリーヌ・ピエルーは女優という映画一家にパリで生まれました。
幼い頃から俳優を志し、1957年にジョルジュ・ランパン監督の『罪と罰』の端役として映画デビューしました。1959年に
フランソワ・トリュフォー監督の『大人は判ってくれない』の主役少年を探していると聞きつけて100人近い候補者の中から
念願の主役に選ばれました。トリュフォーも昔の自分の容姿に似ているのと彼の演技力を高く評価して、以後のアントワーヌ
三部作(二十歳の恋、夜霧の恋人たち)においてトリュフォー自身を代弁する主役として自伝的連作に主演に固定しました。
また、ヌーヴェルヴァーグ作品に出演したことからジャン・リュク・ゴダールとも親交を重ね、『男性・女性』等に出演する
一方で、ゴダールの『恋人のいる時間』『気狂いピエロ』『中国女』などの助監督も務めています。
しかし、1968年カンヌ映画祭でトリュフォーとゴダールが激しい論争の末に完全訣別したことによって、二人に可愛がられて
いたジャン・ピエールはその板挟みに苦しみ精神的に不安定な時期を過ごしたともいわれています。
【主要出演作品】
1959年『大人は判ってくれない』 Les Quatre cents coups
1960年『オルフェの遺言』Le testament d'Orphée, ou ne me demandez pas pourquoi!
1960年『並木道』 Boulevard
1962年『二十歳の恋』 L' Amour à vingt ans
1966年『男性・女性』 Masculin féminin
1967年『愛すべき女・女たち』 Le Plus vieux métier du monde
1967年『中国女』 La Chinoise
1967年『ウイークエンド』 Week End
1968年『夜霧の恋人たち』 Baisers volés
1969年『豚小屋』 Porcile
1971年『恋のエチュード』 Les Deux anglaises et le continent
☆キャロル・ベイカー Carroll Baker (1931.5.28~ )
マリリン・モンロー亡き後のセックス・シンボルとして活躍したアメリカの女優です。
ペンシルベニア州ジョンズタウンに生まれ、母の再婚によりフロリダ州セントピーターズバーグに移り、セントピーターズ・
カレッジに入校しました。やがて役者を志して大学を中退し、TVのアナウンサーなどをしながらアクターズ・スタジオで
演技を勉強をしました。1949年に地元のコンテストで "Miss Florida Fruits and Vegetables" に輝いて注目され、1953年の
"Easy to Love" の端役で映画デビュー、1956年の『ジャイアンツ』の準主役級として出演し、続く主演作『ベビイドール』
ではちょっとコケティッシュな魅力を発揮してスターの仲間入りを果たしました。
【主要出演作品】
1956年『ジャイアンツ』 Giant
1956年『ベビイドール』 Baby Doll
1958年『大いなる西部』The Big Country
1962年『西部開拓史』How the West Was Won
1962年『白昼の情事』Station Six-Sahara
1964年『大いなる野望』The Carpetbaggers
1964年『シャイアン』Cheyenne Autumn
1965年『シルビア』Sylvia
1965年『偉大な生涯の物語』The Greatest Story Ever Told
1965年『ハーロー』Harlow