港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『5月19日』

2019-05-18 20:40:18 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ダニエル・ジェラン Daniel Gélin (1921.5.19~2002.11.29)



陰りがあるニヒルな二枚目として1950年代に活躍したフランスの俳優です。
メーヌ・エ・ロワール県のアンジェで生まれ、中等教育を終えた17歳の時にパリに出てルネ・シモンについて演劇の勉強し、
コンセルヴァトワールに入ったものの中途退学して放浪生活となりました。いくつかの職を転々とした後に1939年に映画の
エキストラとして採用され、1941年のアンリ・ドコワン監督の『最初のランデヴー (Premier rendez-vous)』の端役として
映画デビューしました。1950年にはマックス・オフュルス 監督のオムニバス映画『輪舞』でダニエル・ダリューと共演し、
これで人気に火がついて1951年のジャック・ベッケル監督の『エドワールとキャロリーヌ』で念願の主役を得ました。
その後も、最も人気のある若いフランスの映画スターの一人として『埋れた青春』や『過去を持つ愛情』などで陰りがあり
ちょっとニヒルな二枚目として活躍していましたが、アルコールや薬物中毒それに自殺未遂などで映画での仕事も激減し、
1960年代は主に舞台に移り、一方で執筆活動に取り組むようになりました。

【主要出演作品】
1946年『狂恋』 Martin Roumagnac
1950年『輪舞』La Ronde

1951年『エドワールとキャロリーヌ』Édouard et Caroline

1952年『快楽』Le plaisir
1952年『愛すべき御婦人たち』Adorables créatures
1952年『愛情の瞬間』La minute de vérité

1954年『埋れた青春』L'affaire Maurizius

1954年『雪は汚れていた』La neige était sale
1954年『ローマの女』La romana
1955年『過去を持つ愛情』Les amants du Tage

1955年『ナポレオン』Napoléon
1956年『巴里野郎』Paris canaille
1956年『知りすぎていた男』The Man Who Knew Too Much
1956年『裸でご免なさい』En effeuillant la marguerite
1957年『濁流』Mort en fraude

1957年『非情』Retour de manivelle
1959年『オルフェの遺言』Le testament d'Orphée
1961年『ヒッチガール』Les petits matins
1966年『パリは燃えているか』Paris brûle-t-il?
1966年『エヴァの恋人』À belles dents


☆アルマ・コーガン Alma Cogan (1932.5.19~1966.10.26)



世界を股にかけて活躍し、若くしてこの世を去ったイギリスの女性ポップ・シンガーです。
ロンドンに生まれ、11歳の時にバンドリーダー「Ted Heath」のオーディションで優勝し芸能界入りを目指しました。1948年に
ミュージカル劇のコーラス隊などを経て、1952年にHMV にスカウトされ、同年20歳の誕生日に "To Be Worthy Of You" で
レコード・デビューを果たしました。その後、本国イギリスでは "Dreamboat" が1955年に1位になるなど多くのヒット曲が
あったようですが、日本では1960年の『恋の汽車ポッポ』が初登場でした。
その後もジャズ・スタンダードからティーンズ・ポップスまで幅広いジャンルで世界各国で活躍していましたが、1966年に
癌のため34歳の若さでこの世を去っています。

【主要歌唱曲】 (日本限定)
1960年『恋の汽車ポッポ』Train of love

1961年『ポケット・トランジスター』Pocket Transistor

1962年『ハートをキャッチ』Keep Me In Your Heart  視聴
1963年『いわなきゃだめよ』Tell Him

1963年『グッドバイ・ジョー』Goodbye Joe 視聴

『いわなきゃだめよ』のたどたどしい日本語盤は『いわなきゃだめよ』⇒ 視聴


【ご命日】

★アニバル・トロイロ Aníbal Troilo (1914.7.11~1975.5.19)



現代的なスタイルによってフリオ・デ・カロの流れを受け継ぐアルゼンチン・タンゴの作曲家、そしてマエストロ。
主な作曲として『チェ・バンドネオン』『スール』『イ・ア・ミ・ケ』などがある。


★アレクサンドル・アストリュック Alexandre Astruc (1923.7.13~2016.5.19)



カメラ万年筆論の提唱者でヌーヴェルヴァーグ・カイエ派の先駆者となった映画監督、映画評論家。
主な監督作品として『恋ざんげ』『不運な 邂逅』『女の一生』などがある。


★ロナルド・コールマン Ronald Colman (1891.2.09~1958.5.19)



貴族的な風貌と独特のコールマン髭でパーフェクト・ジェントルマンと称されて人気の高かったハリウッド男優。
主な出演作品として『ホワイト・シスター』『ダーク・エンゼル』『シナラ』『心の旅路』などがある。