港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『10月4日』

2019-10-03 17:07:28 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆バスター・キートン Buster Keaton (1895.10.04~1966.2.01)



サイレント時代のドタバタ喜劇の全盛期にチャップリン、ロイドと共に三大喜劇王といわれた喜劇役者です。
旅芸人の両親の巡業先であったカンザス州ピクアで生まれ、両親とともに生後9か月の時から一座に加わって各地で巡業を続け
5歳になった頃には一座で一番の人気者になりました。1917年にニューヨークへ出て、人気役者のロスコー・アーバックルの
誘いを受けて映画に出演し、製作者のジョセフ・スケンクのお気に入りとなり自作自演の短編映画制作を任されました。
20本ほどの短編喜劇を自作した後、1923年には長編に取りかかり、第一作の『キートンの恋愛三代記』が興行的にも大成功、
以後の作品でも、奇抜なギャグと思い切り体を張ったアクロバティックなアクションを演じながらも喜怒哀楽を一切表情に
出さないことで「偉大なる無表情」とか「絶対に笑わない男」といわれ、一躍ドル箱スターとなり、チャップリン、ロイドと
共に三大喜劇王と称されるようになりました。
しかし、トーキーの時代に入るとスラップスティック・コメディが一気に衰退し、しかもMGM社の総師ルイス・メイヤーと
作品上のことで激しく対立し退社を余儀なくされ、離婚騒動で財産も豪邸も失い、精神披露で病院に収容されその後は映画
制作の声もかからなくなってしまいました。

【主要監督・主演作品】
1917年『デブ君の入婿』The Rough House
1920年『文化生活一週間』One Week

1920年『キートンの案山子』The Scarecrow

1922年『キートンの酋長』The Paleface
1922年『キートンの警官騒動』Cops
1922年『キートンの恋愛三代記』The Three Ages
1923年『キートンの鍛冶屋』The Blacksmith
1923年『荒武者キートン』Our Hospitality
1924年『海底王キートン』The Navigator
1925年『キートンのセブン・チャンス』Seven Chances

1925年『キートン将軍』The General

1928年『キートンの船長』Steamboat Bill
1929年『キートン蒸気船』Steamboat Bill Jr.

1929年『キートンの結婚狂』Spite Marriage


☆チャールトン・ヘストン Charlton Heston (1923.10.04~2008.4.05)



歴史劇で人気を得たハリウッド俳優、元全米ライフル協会会長です。
イリノイ州エヴァンストンで製材所の子息として生まれ、シカゴのノースウェスタン大学で学生演劇に身を投じました。
第二次大戦で陸軍に所属していましたが除隊後は俳優を志し、1948年にカサリン・コーネル劇団の一員としてブロードウェイ
に出演していたところをハリウッドの製作者ハル・ウォリスの目にとまり映画界に誘われ、1950年の『暗黒の街』で映画
デビューを果たしました。その後大物実力者のセシル・B・デミルに気に入られて1952年に『地上最大のショウ』で主演し
1956年の『十戒』のモーゼ役で一躍スペクタクル・スターとなり、1959年のウイリアム・ワイラー監督の『ベン・ハー』で
その地位を不動のものにしました。その後も史劇などの大作に出演を続け、1980年代にはTVドラマなどでも精力的に活躍を
続けていましたが、晩年は認知症に苦しんだようです。
また、私人としては人種差別に反対して公民権運動に積極的に参加する一方で、全米ライフル協会の会長として武器所持を
支持し、凶悪犯罪や惨劇の抑止を目的とした銃規制法案にことごとく反対し続けたことで、大いに評価が分かれています。

【主要出演作品】
1950年『暗黒の街』Dark City
1952年『地上最大のショウ』The Greatest Show on Earth

1952年『ルビイ』Ruby Gentry
1953年『真紅の女』The President's Lady
1953年『アロウヘッド』Arrowhead
1954年『黒い絨毯』The Naked Jungle
1956年『十戒』The Ten Commandments

1958年『黒い罠』Touch of Evil
1958年『大いなる西部』The Big Country

1959年『メリー・ディア号の難破』The Wreck of the Mary Deare
1959年『ベン・ハー』Ben-Hur

1961年『エル・シド』El Cid

1962年『ローマを占領した鳩』The Pigeon That Took Rome

1962年『ダイアモンド・ヘッド』Diamond Head

1963年『北京の55日』55 Days at Peking

1965年『偉大な生涯の物語』The Greatest Story Ever Told
1965年『ダンディー少佐』Major Dundee
1965年『華麗なる激情』The Agony and the Ecstasy

1966年『カーツーム』Khartoum
1967年『猿の惑星』Planet of the Apes



☆ジヨージ・シドニー George Sidney (1916.10.04~2002.5.05)



一貫してB級ミュージカル映画を撮り続け、ハリウッドでは要職をもつとめた映画監督です。
父親は舞台プロデューサーでMGM映画社の副社長、母親は元女優のヘイゼル・ムーニーという恵まれた環境でニューヨークに
生まれました。1932年にジュニア・ハイスクールを卒業してMGMに入社、テスト監督や短編監督などを務めた後に1941年に
長編監督に出世しました。その後は一貫してミュージカル作品を撮り続け、またアメリカ監督協会の会長をも務めました。
しかし、識者や同業者から「シドニーが監督でなければ多くの作品がもっと傑作になっていた」と陰口を叩かれていましたが
ハリウッドの権力者であった本人の耳には届かなかったようです。

【主要監督作品】
1944年『世紀の女王』 Bathing Beauty 
1945年『錨を上げて』 Anchors Aweigh 
1948年『三銃士』 The Three Musketeers
1950年『アニーよ銃をとれ』 Annie Get Your Gun

1951年『ショウ・ボート』 Show Boat
1956年『愛情物語』The Eddy Duchin Story

1957年『夜の豹』 Pal Joey

1963年『バイ・バイ・バーディー』Bye Bye Birdie
1964年『ラスベガス万才』 Viva Las Vegas
1966年『スインガー』 The Swinger
1967年『心を繋ぐ6ペンス』 Half a Sixpence


【ご命日】

★ダイアハン・キャロル Diahann Carroll (1935.7.17~2019.10.04)



ハーレム出身で第一級の女性黒人スターとして君臨したアメリカの歌手・女優。
主な監督作品として『カルメン』『ポギーとベス』『さよならをもう一度』『パリの旅愁』などがある。

↓は『さよならをもう一度』【YOUTUBEより】