【誕生日】
☆ジョヴァンニ・フスコ Giovanni Fusco (1906.10.10～1968.5.31)
主にミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画音楽を担当したイタリアの映画音楽家です。
ベネヴェント県サンターガタ・デ・ゴーティに生まれ、子供の頃にローマに移り9歳の頃にはアマチュア・ピアニストとして
映画館でサイレント映画の伴奏を任されるほどの腕前でした。その後、サンタ・セシリア音楽院に入学してピアノを基礎から
学び直すと同時にオルガン、作曲、指揮の勉強をして、再度ペザロ音楽院で作曲を学び直しました。
子供の頃から映画に馴染んでいたこともあり、1936年から映画音楽を手がけはじめ、特にミケランジェロ・アントニオーニの
初期ドキュメンタリーからコンビを組んで協力し、『女ともだち』『情事』『太陽はひとりぼっち』『赤い砂漠』などの
アントニオーニ作品の殆どの映画を担当していました。
また、アントニオーニの他にも、アラン・レネとも協力関係にあり、『二十四時間の情事』『戦争は終った』で音楽を提供
しており、他にもフランチェスコ・マッゼリ監督に提供した『太陽の誘惑』ではニコ・フィデンコの唄った主題歌のバック
演奏をも担当しました。
しかし、アントニオーニが1964年の『赤い砂漠』の撮影後にイギリス、アメリカへと渡ったことで二人のコンビは消滅し、
アントニオーニの渡米中に急逝、再びコンビを組むことはありませんでした。
【主要映画音楽】
1950年『ある恋の記録』 Cronaca Di Un Amore
1956年『女ともだち』 Le amiche【YOUTUBEより】
1957年『さすらい』 Il grido
1959年『二十四時間の情事』Hiroshima, Mon Amour
1960年『太陽の誘惑』I Delfini【YOUTUBEより】
1960年『情事』 L'avventura 【YOUTUBEより】
1962年『太陽はひとりぼっち』 L'eclisse【YOUTUBEより】
1963年『砂上物語』Storie Sulla Sabbia
1963年『堕落』La Corruzione
1964年『愛してご免なさい』Tre Notti D'Amore
1964年『赤い砂漠』 Il deserto rosso【YOUTUBEより】
1965年『戦争は終った』La Guerre Est Finie
【ご命日】
★エディット・ピアフ Édith Piaf (1915.12.19～1963.10.10)
フランス国民の象徴的存在で、世界中から尊敬された最も偉大なシャンソン歌手。
主な歌唱曲として『愛の讃歌』『パダム・パダム』『バラ色の人生』『かわいそうなジャン』『巴里の空の下』などがある。
★オーソン・ウエルズ Orson Welles (1915.5.06～1985.10.10)
奇才と呼ばれ、『市民ケーン』の演出が高く評価された映画監督・俳優。
主な監督作品として『市民ケーン』『マクベス』『オセロ』『黒い罠』『審判』などがあり、
主な出演作品として『第三の男』『白鯨』『パリは燃えているか』『わが命つきるとも』などがある。
★ユル・ブリンナー Yul Brynner (1920.7.11～1985.10.10)
エキゾチックな風貌とスキンヘッドで強烈な個性を発揮したアメリカの俳優。
主な出演作品として『王様と私』『追想』『ソロモンとシバの女王』『荒野の七人』などがある。