【誕生日】
☆ミゲル・カロ Miguel Calo (1907.10.28~1972.5.24)
アルゼンチンのタンゴ・スターの育ての親といわれるバンドネオン奏者、楽団指揮者です。
ブエノスアイレスの バルバネラで生まれました。最初はヴァイオリンを学びましたがバンドネオンに持ち替えて1924年には
映画館の伴奏者としてデビューし、1926年にはオスバルド・フレセド楽団でバンドネオン奏者としての活動を始めました。
1928年には自らの楽団を結成しましたが、楽団を残してピアニストで詩人のカトゥロ・カスティージョの一行に加わって
ヨーロッパを巡業して国外の新しい音楽理論を身に付けました。
戻ってからは再び楽団を立ち上げて1934年よりオデオンと契約し、1937年にはアルヘンティーノ・ガルバンを編曲者として
迎えて新鮮な感覚のタンゴで一世を風靡しました。1940年代に入るとドミンゴ・フェデリコ、アルマンド・ポンティエル、
エンリケ・マリオ・フランチーニ、オスヴァルド・プグリエーセ、オラシオ・サルガンなどの錚々たる顔ぶれがこの楽団の
門をくぐって大きく成長したことでタンゴ・スターの育ての親といわれ、1940年代のタンゴ第二期黄金時代を築き上げた
功労者の一人となりました。
作曲としてはさほど多くはありませんが、『君なくて』(Que falta que me haces)が有名で、日本のフアンとしては藤沢嵐子
との共演なども大きな話題になりました。
↓はミゲル・カロ楽団の『君なくて』【YOUTUBEより】
↓はミゲル・カロ楽団の『インスピラシオン』【YOUTUBEより】
↓はミゲル・カロ楽団の『カミニート』【YOUTUBEより】
↓はミゲル・カロ楽団の『ママ恋人が欲しいの』(唄:藤沢嵐子)【YOUTUBEより】
☆ニーノ・カステルヌオーヴォ Nino Castelnuovo (1936.10.28~ )
『刑事』『シェルブールの雨傘』で輝いたものの後が続かず大成できなかったイタリアの俳優です。
ロンバルディア州 コモ湖畔のレッコで生まれました。幼い頃にミラノに移り、そこでペンキ職人や洋服屋などで働き始め、
ミラノのピッコロ座の付属俳優学校に入った後にジャンカルロ・コペリのパントマイム一座に加わり1957年にパントマイムで
子供向けテレビ番組に出演しました。やがて1959年にはピエトロ・ジェルミ監督の映画『刑事』で犯人役を演じて注目を集め
1963年のジャック・ドミ監督の『シェルブールの雨傘』の主役で世界にその名を知られるようになりました。
その後は作品に恵まれず1970年代にひっそりと姿を消してしまいました。
【主要出演作品】
1959年『刑事』Un maledetto imbroglio
1960年『汚れた英雄』Il gobbo
1960年『若者のすべて』Rocco e i suoi fratelli
1961年『女の部屋』La garçonnière
1963年『シェルブールの雨傘』Les Parapluies de Cherbourg
1965年『メキシコで死ね』The Reward
1965年『悲しみは星影と共に』Andremo in città
1966年『恋人たちの世界』Un monde nouveau