港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『10月16日』その1

2019-10-15 15:38:39 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ベルト・ケンプフェルト Bert Kaempfert (1923.10.16~1980.6.21)



ドイツ出身で、一連のヒット曲のタイトルからブルースの王様と称されたの作曲家・楽団指揮者です。
ドイツのハンブルクに生まれ、ハンブルクの音楽学校でピアノ、クラリネット、サックスを習得し16歳の時にラジオ放送で
活躍していたハンス・ブッシュ楽団の一員としてプロ・デビューしました。第二次大戦中は、ドイツ海軍に所属し、連合軍の
捕虜になったそうですが、戦後になって再び音楽活動を始め、1950年代に自前の楽団を結成してポリドール・レコードと契約、
作曲・編曲家・プロデューサーなど多彩ぶりを発揮しました。
楽団としてはトランペットをフィーチャリングしたアレンジによる楽曲が主で、1958年の映画主題歌『真夜中のブルース』の
大ヒットで世界にその名を轟かせました。また、1960年にリリースした『星空のブルース』は全米1位の快挙となり、その後も
『〇〇のブルース』と銘打った楽曲を次々に発表し、ブルースの王様と呼ばれるようになりました。
1962年の『アフリカン・ビート』からブルースだけにとらわれず、新しいサウンドに移行を始め『ブルーレディーに紅いバラ』
『夜のストレンジャー』などでも全米チャート入りを果たすなどトップミュージシャンとして世界中で支持されました。

【主要演奏曲】
1958年『真夜中のブルース』 Midnight Blues【YOUTUBEより】

1958年『愛の誓い』Till【YOUTUBEより】

1960年『星空のブルース』Wonderland By Night【YOUTUBEより】

1961年『欲望のブルース』The Aim Of My Desire【YOUTUBEより】

1961年『純愛のブルース』Only Those In Love 視聴
1962年『暁のブルース』Echo In The Night 視聴
1962年『アフリカン・ビート』Afrikaan Beat 視聴
1962年『サファリの夕陽』A Swingin' Safari 視聴
1963年『夕ばえのブルース』Without Your Love 視聴
1963年『面影のブルース』Someone【YOUTUBEより】

1963年『ラブ』L-O-V-E 視聴
1963年『素敵なフィーリング』That Happy Feeling 視聴
1964年『若さを歌おう』The Big Build Up 視聴
1964年『ブルーレディーに紅いバラ』Red Roses For A Blue Lady 視聴
1964年『ダンケシェーン』Danke Schoen  視聴
1966年『夜のストレンジャー』Strangers In The Night【YOUTUBEより】

1969年『マルタ島の砂』The Maltese Melody



レコーディングの年代は不明ですが、他にも↓のような楽曲をリリースしています。

『愛の喜び』Plaisir d'amour 視聴
『モスコーの夜はふけて』Midnight In Moscow 視聴
『バラ色の人生』La Vie en Rose 視聴


『10月16日』その2

2019-10-15 15:17:03 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆アンジェイ・ムンク Andrzej Munk (1921.10.16~1961.9.20)



ドキュメンタリー出身で、社会リアリズムによるポーランド派を代表する映画監督です。
ユダヤ系の家庭にポーランドのクラクフに生まれ、第二次大戦中はワルシャワで身を隠して難を逃れました。戦後になって
ワルシャワ工科大学で建築を、ワルシャワ大学で法律を学んだ後、ウージの国立映画大学に入り撮影と演出を学びました。
卒業後はニュース映画のカメラマンから始まって記録映画や短編映画を撮っていましたが、1955年に初の長編劇映画となる
『白い決死隊』を監督、山中に孤立したパルチザンの遭難救助をドキュメンタリータッチで描いて一躍脚光を浴びました。
続く翌年には列車の運転手の変死をめぐって鋭い社会批判となった『鉄路の男』を監督してポーランド派の最も才能ある作家
として国際的にも認められるようになりました。さらに『エロイカ』『悪運』で現社会の体制を批判し、1963年には戦時中の
ナチによる強制収容所を扱った『パサジェルカ』の撮影を開始しましたが、撮影の移動中に自動車事故による不慮の死を遂げて
しまいました。
『パサジェルカ』は撮影途中でしたが、ムンクの友人であったヴィクトル・レシェウイッチ監督が残されたフィルムとスチールを
編集して完成させ、1964年のカンヌ映画祭に出品して高い評価を得ました。日本では唯一公開されたムンク作品で、1964年に
ATGから配給されました。

【主要監督作品】
1955年『白い決死隊』Błękitny krzyż

1956年『鉄路の男』 Człowiek na torze 
1957年『エロイカ』Eroica

1960年『悪運』Zezowate szczęście 
1963年『パサジェルカ』Pasażerka【YOUTUBEより】



☆ジョルジュ・ウィルソン Georges Wilson (1921.10.16~2010.2.03)



端役・傍役など長い下積みから『かくも長き不在』で脚光を浴びたフランスの俳優です。
アイルランド系の家庭にパリで生まれました。大学時代にピエール・ルノワールから演劇を学び国立民衆劇場の舞台に立ち
第二次大戦後まもなく映画にも出演するようになり、短編映画の端役を経て1959年ごろから本格的に俳優活動を始めました。
しかし、そのほとんどが端役・傍役ばかりで目立たない存在でした。ただ、1960年のアンリ・コルビ監督に主演に抜擢された
『かくも長き不在』では記憶喪失の浮浪者アルベール・ラングロワの演技が印象深くひときわ輝きいていました。

【主要出演作品】
1959年『青い女馬』 La Jument verte
1960年『広場』 Terrain Vague

1960年『かくも長き不在』Une aussi longue absence【YOUTUBEより】

1962年『新・七つの大罪』Les 7 Peches Capitaux
1962年『史上最大の作戦』 The Longest Day 

1962年『祖国は誰のものぞ』Le Quattro Giornate Di Napoli
1962年『フランス式十戒』Le Diable et les 10
1963年『めんどりの肉』Chair de poule
1963年『禁じられた抱擁』 La Noia
1966年『恋人たちの世界』 A Yong World
1967年『イタリア式奇蹟』More Than A Miracle
1968年『異邦人』Lo Straniero


☆ウィルマ・ゴイク Wilma Goich (1945.10.16~ )



サン・レモ音楽祭で活躍したイタリアのアイドル的カンツォーネ歌手です。
イタリアに帰化したユーゴスラヴィア人の両親のもと、リグーリア州サヴォーナ県カイロ・モンテノッテに生まれました。
子供の頃から歌が上手く、歌の勉強をするためにめミラノに引っ越し、1963年にヴェルバーニアで開かれた新人音楽祭で
第2位になり、リコルディ・レコードと契約しました。翌1964年に歌手としてデビューし、バルセロナで行われた第6回
地中海フェスティヴァルに参加し『愛のめざめ』を唄って優勝、アイドル歌手としてのスタートを切りました。
1965年にはサン・レモ音楽祭に出場し、ニュー・クリスティ・ミンストレルスと組んだ失恋歌の『花咲く丘に涙して』で、
続く1966年に『花のささやき』で二年連続の入賞を果たしました。
これからの活躍を大いに期待されたのでしたが、1967年に『夢の誓い』、1968年に『ささやく瞳』をリリースしたものの
残念ながらヒットせず、そのあとは結婚・出産などで活動が休止状態となってしまいました。
1970年代にはシンガー・ソングライターの夫、エドアルド・ヴィアネッロととのデュオで一時的に成功を収めましたたが、
その後に離婚し、以後は芳しい活躍もなく姿を消してしまいました。

【主要演奏曲】
1964年『愛のめざめ』Ho capito che ti amo 視聴
1965年『花咲く丘に涙して』Le colline sono in fiore【YOUTUBEより】

1966年『花のささやき』In Un Fiore【YOUTUBEより】

1967年『夢の誓い』 Per vedere quanto è grande il mondo 視聴
1967年『夜の想い』 Se Stasera Sono Qui 視聴


【ご命日】

★アート・ブレイキー Art Blakey (1919.10.11~1990.10.16)



ナイアガラ・ロールと呼ばれる豪快なドラムによりモダン・ジャズ界の第一人者となったバンド・リーダー。
主な演奏曲として『モーニン』『キャラバン』『危険な関係のブルース』『殺られる』などがある。


★デボラ・カー Deborah Kerr (1921.9.30~2007.10.16)



映画『黒水仙』で注目され、知的派として映画や舞台で活躍したイギリスの女優。
主な出演作品として『黒水仙』『地上より永遠に』『王様と私』『めぐり逢い』『サンダウナーズ』などがある。


★レオ・G・キャロル Leo G. Carroll (1886.10.25~1972.10.16)



舞台出身で、ヒッチコック映画で傍役ながら重要な役どころを任されたイギリスの俳優。
主な出演作品として『レベッカ』『断崖』『白い恐怖』『見知らぬ乗客』『北北西に進路を取れ』などがある。