港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『10月21日』

2019-10-20 17:19:33 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ニコール・クウルセル Nicole Courcel (1930.10.21~2016.6.25)



気の強そうな現代娘ながら愛くるしさを秘めて人気を博したフランスの女優です。
セーヌ県のサン・クルーに生まれ、彼女は両親の離婚で9歳の時にモナコのサン・モール女子の寄宿学校に身を置きました。
その後、イギリスで中等教育を終えてパリに戻り、アマチュア劇場で演技を始めルネ・シモンの演劇学校で演技を学んで
いた時に、ジャック・ベッケル監督に見出され、1946年に『幸福の設計』の端役で映画デビューを果たし、1949年には
同監督の『七月のランデヴー』の主役に抜擢され、この時に演じた役名からニコール・クウルセルと名乗るようになりました。
次いで、1950年にはマルセル・カルネ監督の『港のマリィ』でその優雅で気取った魅力を発揮し人気スターの仲間入りを
果たしました。また、作品を重ねるごとに娘役から大人へと変身し『ラインの仮橋』や『シベールの日曜日』ではかなり
落ち着いた感性を持つ女優となりましたが、1966年の『将軍たちの夜』の後は映画から遠ざかり、TVの世界に身を置く
ようになりました。

【主要出演作品】
1949年『七月のランデヴー』Rendez-vous De Juillet

1950年『港のマリィ』La Marie Du Port

1956年『野性の誘惑』La Sorciere

1956年『乙女の館』Club De Femme
1960年『ラインの仮橋』Le Passage Du Rhin
1960年『オルフェの遺言』Le Testament D'Orphee
1962年『シベールの日曜日』Cybele Ou Les Dimanches De Ville D'Avray

1962年『ローマの女戦士』Le Vergini Di Roma
1966年『将軍たちの夜』The Night Of The Generals


☆セリア・クルス Celia Cruz (1925.10.21~2003.7.16)



キューバ生まれで革命後はアメリカに亡命して活躍し、後には「サルサの女王」などと称されたラテン・シンガーです。
ハバナに生まれ、キューバの多様な音楽環境で育ち、10代の頃にはキャバレーで唄っていました。 1947年にはハバナの
国立音楽院で音楽理論・声楽・ピアノを学ぶ一方で、ハバナのラジオ局のアマチュア出場番組で『ノスタルヒアス』を唄って
最優秀賞を獲得するなどで歌手の道を歩み始め、1950年には人気音楽グループのソノーラ・マタンセーラ楽団のボーカリスト
となり、キューバの人気歌手として南北アメリカなどで活動していましたが、1959年にアメリカ巡業の最中にキューバ革命が
起こり、祖国に戻るかこのままアメリカに残るかの選択を迫られてやむなくアメリカ亡命の道を選びました。
その後、紆余曲折があったものの彼女はアメリカで「ラテンの女王」「サルサの女王」として君臨、23度のゴールドディスクを
獲得するなどの大活躍を果たしました。
日本ではヒット・シンガーといったイメージはありませんが、ソノーラ・マタンセーラ楽団をで唄った『月影のキューバ』が
【今週のベストテン】で14週連続でランクインの大ヒットとなっています。ただ、キューバ国内では裏切り者として扱われ
この『月影のキューバ』は革命後は放送禁止になったそうです。

↓はセリア・クルスの『月影のキューバ』【YOUTUBEより】


↓はセリア・クルスの『ノスタルヒアス』【YOUTUBEより】



【ご命日】

★フランソワ・トリュフォ François Truffaut (1932.2.06~1984.10.21)



ジャン・リュク・ゴダールと共にヌーヴェルヴァーグ・カイエ派を代表するフランスの映画監督。
主な監督作品として『大人は判ってくれない』『ピアニストを撃て』『突然炎のごとく』『柔らかい肌』などがある。


★エドムンド・ロス Edmundo Ros (1910.12.07~2011.10.21)



華やかでカラフルなパーカッションにより人気を博したラテン・ミュージック楽団の指揮者・作曲家。
主な演奏曲として『キャリオカ』『エル・クンバンチェロ』『南京豆売り』『カプリ島』などがある。