Lee's Diary

ドラマが好き。
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JIN -仁-  第9話 *感想*

2009-12-07 | 秋ドラマ(2009)感想
「私には仁先生の医術がありますから。」
前回 咲が野風に言ったこの言葉は 野風(中谷美紀)の心に強く残ってしまったのね。
確かに あの時の咲(綾瀬はるか)の表情は どこか誇らしげだったもの。
本当は 咲は咲で未来とそっくりな野風の顔を羨ましく思い 
野風に対して 複雑な乙女心を抱えているのだけれど。
自分には仁と結びつくものが何も無いと思っている野風に 身請けの話が舞い込み
最後に仁(大沢たかお)と一夜を伴にすることで 心の拠り所を得ようとする野風。
龍馬が野風に言っていたように 野風は色仕掛けで仁に迫るような女性に見えなかったため
思いもしなかった展開に私もびっくり。
自分の体と時間を50両で買う様子や 心の中でつぶやく咲への侘びの言葉から
野風の仁への思いの強さが伝わってきたなぁ。
仁と二人っきりになっても いつもと変わらなかった あの気位の高い凛とした物言いが
仁に唇を寄せた途端に あっという間に涙声になり 柔らかな表情になる野風の様子はとても素敵。 
あの一瞬に見せた表情は まるで少女に戻ったかのように見えて とても可愛らしかった。

野風からの手紙で仁が吉原に出向いたことに 心穏やかではいられない咲の
「じっとしていると ろくでもないことばかり考えるので。」という言葉も可愛らしかった。
野風と咲。 この対照的な二人は どちらとも可愛らしくて魅力的な女性だけに 
見ている私も何だかちょっと複雑な思いになるような 仁と野風のラブシーンだった。

そうそう ラブシーンといえば 龍馬(内野聖陽)もあったわね~。
野風が開いた宴席では それこそウザったいくらい我が物顔で楽しんでいて 
邪魔に思った野風から こっそり眠り薬を仕込まれちゃ龍馬さん。
目が覚めたら覚めたで 仁に野風を奪われたと思い 寝室まで乗り込んでくるあたりは
いつもの 我が道を豪快に マイペースに突き進んでいく龍馬なのだけれど 
野風を抱きしめるシーンでは 思わずドキッとさせられてしまったわぁ。

火事場での仁の手術の様子からは 仁の体を張った「医者の心意気」がひしひしと伝わってきたし
咲と同様 すっかり頼りになる助手となったことが窺える佐分利(桐谷健太)や
初めて体験するトリアージで 患者の分類に人情を挟み込もうとする順庵(田口浩正)の様子など
わずかなシーンも見応えがあって とても楽しめた。

心を静めるために夜鍋をする咲を見守る栄(麻生祐未)や恭太郎(小出恵介)の様子
持ち前の口八丁で 気難しい栄に難なく取り入る龍馬の様子や
咲の姉と間違えられ いたってご機嫌な栄の様子などを見ていると 
このドラマは 些細なシーンでも登場人物の描写が丁寧にされているのがいいなぁ などと思う。 
 

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