科学的に実証!お金をかけずに頭の働きを良くするツール
「頭が良くなる薬」とか「記憶力を高めるコンピューターゲーム」があると聞いたことがあるかもしれません。コンピューターやスマートフォンのおかげで誰もがクリエイティブな才能を開花させられるという文章や広告を目にしたことは間違いなくあるはずです。
しかし、頭の働きを良くする最も強力なツールは瓶に入って売られているわけでもなければ、スクリーン上にあるわけでもないことがわかっています。そのツールとは、誰の机の引き出しの中にも転がっているごく普通の鉛筆なんです。
直近の科学的実証によれば、鉛筆やペンを使うと、薬やコンピューターにはできない方法で脳を鍛えて強化することになるようです。
UCLAの心理学者Pam A. Mueller氏とDaniel M. Oppenheime氏によれば、大学生たちは、実験室のテストでも教室でも、コンピューターより手書きでノートを取る方が学習能力が高くなります。
これは、コンピューターだと注意力散漫を招く度合いが高まるからというわけではなく(注意力散漫になることは間違いありませんが)、手で書くと「熟考と情報処理のプロセスをたどることになり、それが受け取った情報の理解を深め記憶しやすく符号化することにつながるからです。」
2. 創造力が高まる
ワシントン大学で実施され『Futurity magazine』誌に掲載された研究によれば、手書きで作文を書く子供たちの方が、キーボードを使う子供たちより文章が上手に速く書けます。
この能力差はどうやら大人にも当てはまるようです。「成人の脳の画像検査で、文字を形成したり、文字を選んだり視覚的にとらえたりすることの有効性が証明されています。」と研究著者のVirginia Berninger教授は説明しています。
3. 集中力が高まる
キーボードの大きな欠点の1つは、インターネットにつながるスクリーンとつながっていることです。その結果、仕事をしようとすると常に邪魔が入ります。特にクリエイティブな思考を必要とする仕事のときは困りものです。
典型的なオフィスワーカーには平均3分5秒ごとに作業の中断や切り替えが発生します。そして、元の作業に戻るまでに23分15秒かかっています。
近代的なオフィスには(下手にオープンスペースになっているオフィスは特にそうですが)、気が散る原因となるものがいたるところにあり、たとえ自宅勤務をしていても、メールをチェックしたりニュースをブラウズしなくてはというプレッシャーが常にあるせいで、生産性が損なわれています。
キーボードとスクリーンから遠ざかり紙とペンに切り替えると、精神的にも物理的にも邪魔されることが少ない世界にあっという間に移行できます。
そうなんですね~