「こぐま座流星群」が12月22日に見頃 年間ラストの主要流星群 1時間に数個見られるかも
年末も近づくこの季節、忙しく過ごしている方も多いと思います。今年もさまざまな天体ショーがありましたが、12月22日にはこぐま座流星群が極大を迎えるんです。ただしこのこぐま座流星群、期待される出現数は1時間に数個ほどと、あまり活発な流星群ではありません。
こぐま座はα星に北極星となるポラリス、β星にコカブを持つ星座。その由来は、ギリシア神話ではゼウスが妖精カリストを好きになり、やがてカリストは男の子「アルカス」を出産。しかし怒ったゼウスの妻のヘラが、カリストをクマに変えてしまいます。そしてアルカスは成長し、ある日狩でクマとなった母親のカリストを発見。そして矢を射ようとしたため、ゼウスがあわてて二人を天に上げて、カリストがおおぐま座、アルカスがこぐま座になったとされています。
そしてこぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星で、出現数は少なめですが年によっては活発に活動することもあります。流星電波観測国際プロジェクトによると、極大時の最大の出現数を指す天頂出現数(ZHR)は10、明るい彗星の割合を示す光度比は3.0、対地速度は33km/sとされています。
さて観測にあたってですが、今年のこぐま座流星群が極大となるのは12月22日17時頃。また深夜には月が昇るので、22日の日没後に観察するのがよさそうです。そしてtenki.jpの星空予報をみると、22日は全国的に曇り。今年はどうも、天体ショーが天候に恵まれませんね。ただこぐま座流星群は22日だけに出現するわけではないので、冬の夜空をながめて見つかったらラッキー、ぐらいに思っておきましょう