脱走した飛べないフラミンゴ 13年後に800km先で発見 米テキサス州
米中西部カンザス州の動物園から13年前に逃げ出したフラミンゴが、800キロ以上離れたテキサス州の海岸で見つかり、話題になっている。
テキサス州野生動物公園局(Texas Parks and Wildlife)によると、このフラミンゴはメキシコ湾に面した港町コーパスクリスティで先月、野鳥の生息調査を行っていた地元の大学生が、このあたりにはいるはずがない1羽のフラミンゴを発見。脚のなかほどに個体識別用のタグがあったことから正体が判明した。
このフラミンゴは、2003年にアフリカのタンザニアから、カンザス州ウィチタのセジウィック動物園に移送されたうちの一羽で、「No.492」と呼ばれていた。通常、動物園では野鳥の脱走を防ぐために、幼鳥の間に翼の一部をカットするが、「492」は成長してから米国に連れてこられたため、飼育員は人道的な見地から、羽根を切らずにクリップ止めして、翼を短い状態のまま維持することに決めた。
しかしクリップで止めているだけなので当然翼は成長を続け、2005年のある日、激しい雷の音に驚いた「492」は仲間の「347」とともに檻を脱走。捜索隊はミシガン湖周辺に逃げた2羽の居所をつかんだが、努力もむなしく、捕獲には至らなかったという。
以来、行方がわからないままになっていたが、先月23日、カンザス州から800キロ以上南に離れたテキサス州の干潟で、13年ぶりに生存が確認されたという。残念ながら一緒に「脱走」した「347」はそばにいなかったが、専門家は「野生のフラミンゴの寿命は25年から50年くらい生きるものもいるので、いつかまた再会するかもしれません。492もあと10〜20年くらいは元気な姿を見せてくれるでしょう」と話している。
以来、行方がわからないままになっていたが、先月23日、カンザス州から800キロ以上南に離れたテキサス州の干潟で、13年ぶりに生存が確認されたという。残念ながら一緒に「脱走」した「347」はそばにいなかったが、専門家は「野生のフラミンゴの寿命は25年から50年くらい生きるものもいるので、いつかまた再会するかもしれません。492もあと10〜20年くらいは元気な姿を見せてくれるでしょう」と話している。