得意な‥

　夕飯時、「私の得意なことって何かなぁ」とおねえちゃんに聞かれたのだけど
すぐに思いつかない、悲しい母親、‥私のことです。。

私「天然ぼけ‥とか」（注意：それは得意ではなく特徴のことですね。）
おねえちゃん「そんなのみんなの前で言えないんですけど‥。」
私「洋服のコーディネートってのは？」
おねえちゃん「そんなこと、自分から言えないよ～」
私「普通、○○が得意です！なんてどんなことだろうと正面きって言えないでしょーよ。」

おねえちゃん「だからぁ、２分の１成人式が、２月にあるんだってば。
そこで言うの！」‥だそうです。

なるほど。そういうことか。

それは困った。

得意なこと‥？？はて‥。

‥と思ううちに、あれ？もう１０歳になるんだなぁ、とか、当時ミレニアムベイビーだね、なんて友人に言われたりしたなぁ、とか、なんとなく思いふけってしまいました。

１０年だって。
お母さんになって１０年‥て。

母親らしいこと、してきてないのに、１０代になっちゃうんだって。

仕事から戻るのが遅くなってしまって、
「お米研いでおいて！」と電話すれば、「はいよ」と返事。
雨降ってきて
「洗濯物取り込んでおいて！」「はいはい」
しまいには、「あーちゃんお風呂に入れて洗ってくれない？」「はーい」

おねえちゃん、今では、すっかり我が家のお手伝いさん状態。
あれもこれもさせてあげよう、と意気込んでた１歳の頃。
ヴァイオリンをやらせたい！と思って先生に来てもらったのに、
泣いて嫌がられて、私の思い通りに育てたいなんて、親のエゴなんだなぁ、
と気づかされたり‥、なんにでも慎重すぎて親の後ろに隠れてしまった小さい頃は、
周りの子達と比べては「うちの子だけ、なんでだろう‥」ともどかしく眺めてた。

（ちなみに、今では、クラスで１番おもしろい女子！と太鼓判を押されるくらいひょうきん者になっている。）

１０歳か～。得意なこと、‥なんだろう。
こんなとき、スポーツだ、勉強だ、と得意なことをあげられたらなぁ、と思いながら、いや、まてよ、と思う。


ごはんをぱくぱく食べながら
「Ｍちゃんは字が上手、だし、Ｋちゃんはバレエ、でしょ～」なんてのんきに
人の得意なことを話してるおねえちゃん。


この子はお友達のこと、絶対に悪く言ったりしないよな、と気づく。
お友達も分け隔てなくつきあえる。
‥それがいいや、それでいいかも、と思いなおしました。
まだまだ先は長いし。

と思っていたら、「あ、あった。料理‥とか？玉子焼きも超うまいし」とおねえちゃん。

ぎくっ。。
それって、もしや必要に迫られるからついついやっていることなんじゃ～。。
私「それは、まずいでしょ。ママが忙しすぎてやってないから、と思われるでしょ」
（↑とついね‥笑。罪悪感にかられてね。）
おねえちゃん「料理が上手なお母さんだからって思われちゃうかもよ。」

それ、もっとまずいでしょお！！
‥と発狂した私、でした。