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女子W杯2015~なでしこ決勝T QF豪州戦

2015年06月28日 06時52分55秒 | いいことないかな
勝てると思っていましたが、見事な勝利でした。
おめでとうございます。


堅守を誇ろ豪州守備陣を、遂に崩しての勝利でした。

相手のスピードスターを封じた日本の守備陣は見事。直線での走力では厳しいのですが、それをさせない守備が相手の得点を封じました。


日本の攻撃は、惜しいシーンがあるものの、中々得点できず。
けれど、早い攻めなども織り交ぜながら、堅い相手守備陣に、ボディーブローを何発か叩き込んで、遂に決勝点をもぎとりました。


なでしこは、最後のフィニッシュの部分で決まらず、焦りが出ても不思議でないけれど、精神的に浮き足立つこともなく、何度も何度もチャレンジして、得点をものにしました。
セットプレーからのこぼれ球に岩清水が反応し、キーパーに抑えられたもののこぼれを倒れ込みながらも小さく前に蹴り出し、岩渕が飛び込んで決めた。


日本は、ラスト10分(この意味は、今大会4試合ではいずれも攻め込まれていた時間帯だったものが、この試合では逆に攻め続けた、ということです、分かり難くてごめんなさい)で幾度となく攻め続けた結果だった。
日本の特徴は、得点者がバラバラなことで、誰を抑えると良いということでもなく、スーパースターのようなエースに頼らないことが強さとなっていると思える。サッカーはチームの競技であることの意味が、本当によく分かる。


次も期待しています。



ちょっと追記:

今大会ではお馴染みとなった、CKの時の4人縦隊ですが、あれも面白い工夫だと思った。
元から小さい日本選手は、バラバラに立つとポジション取りで押し負けることが殆どだ。それは、個々の体重差がモロに出てしまうから。

なので、彼女たちは考えた。
アタッカーを他の人が守ればいいのではないか?、と。

4人が密集隊形になっていると、相手選手に押されてしまうことはないし、事前にマークが張り付くこともない。
となれば、タイミングさえ合えば、ヘッドでも勝てるのではないか、と。


難しい点は、宮間が蹴る前に、一瞬でバラけて、しかもボールに合わせなければならないこと。
小さき者がいかにして戦うのか、守備隊形も含めて、とても勉強になる。そういう工夫の積み重ねと、努力と技術が生んだ強さ、そして、何よりも精神力と意思統一の重要さを学べるのである。

彼女たちの勝負強さは、やるべきことをいかに実行するか、各自の仕事をいかにきちんとこなすか、これを支えるメンタリティにあると思う。
本番で、実力をその通りに発揮することがいかに大切か、ということだ。できないプレーをするのではなく、できることをコツコツと着実にやるというのが、勝負強さに結びついているだろう。全く、できるビジネスマンの仕事を見るようだ。

やはり、サッカーというのは、理解するスポーツなのだと思った。