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教育を考える 3

2005年02月03日 14時34分21秒 | 教育問題
今までは能力に応じた級位の導入や、到達度別クラス編成、一般科目以外の実用的授業や総合学習的なロールプレイングなどを実施してはどうかと、提案してみました。これらは、実際的な方法論がどのようなものとなるのか、教育現場の方でなければよくわからない面があろうかと思いますので、このような素人考えは果たして実行できうるものなのか定かではありません。


私が生まれたのは昭和40年代で、現在の状況とは全く違う環境で育ってきました。どの様な教育が望ましいのかは、私もよく判りません。自分の子供に対しても、どの様な教育方針で臨むか決めかねる面がありました。私立中学に行かせるか、公立にするかで、先日家族会議が何度か行われ、結局公立を選択することにしました。この時は、数日間で結論を出さねばならなかったので、ぎりぎりまで迷いました。話し合うことの意味はあったと思いますが、やはり当事者となると決めかねるものです。迷いに迷った挙句、公立ということに決定しました。


私が同じ年頃には、大して勉強もせずに外で遊ぶことがほとんどでした。学校から帰ったら、近所の公園やグラウンドなどに出かけて行き、野球したり、鉄棒したり、近所の子供が集まって適当に遊んでいました。また、近所の水田などで、カエルやドジョウを捕まえたり、オニヤンマを果てしなく追いかけたり(本当にでかい!普通のトンボと比べるとゼロ戦とジャンボ機くらい違う)、農家で飼っているやぎや馬を見に行ったりしてました。自慢ではありませんが、周りには自然がいっぱいあって、遊ぶには困りませんでした。


今思うことは、私が子供の頃の方が、遊びが違ったということは確かですが、家の仕事もあれこれやらされていたように思います。ウチは田舎でしたので、庭の草むしり、ぞうきん掛け、石炭運び(風呂は石炭釜だったのです)、炊事や後片付け(兄弟姉妹で当番があった)、などが思い出されます。毎日というほど多くはないのですが、家の用事を言いつけられるのが非常に嫌でした。でも、これらのことをこなすことで、その後自分の役に立つことも多かったです。学生の時には1人暮らしでしたから、自炊できて本当に「良かった」と思いました。家族の一員として、大袈裟に言えば、「家庭運営」に直接参加していたのだな、と思います。その役割が1人ひとりに与えられていた。このような環境は、大切なのではないかと思うのです。


今の子供達は、みんなで遊ぶことが少ないし、勉強以外の作業などをあまりしていないのではないかと思うのです。これが、直ぐに勉強の成績に直結するとは思っていませんが、スポーツや部活もせず他のこともしないで、勉強ばかり頑張っても、能力が高まるとは思えないように思います。ウチの子供の場合に、愕然としたことがありました。低学年の頃には、何でも親がやってしまっていて、缶詰も開けられず、栓抜きも使えず(現在ではどちらもあまり使われませんが)、私達が気づかないうちに道具を使うとか自分で考えてやってみるということが出来なくなっていました(やって見せても出来なかった・・・)。親としても知らないうちに、子供にできることをさせず、考えさせることが少なくなっていました。そこで、このままではいけないと思い、主に家の用事をさせるようにしました。


私が中学・高校時代には、近所のスーパーに、「バイトさせて欲しい」と直接頼みに行き、夏休みや冬休みに働かせてもらいました(お小遣いが少なく、欲しいものがあったからです)。昔は、このような飛び込みで頼んでも、雇ってくれたんですね(こんなんで、よく雇ってくれたな、と思います)。田舎だったこともありますが、このようなことは、今どきないでしょうね。お盆前とか年末年始の一週間程度でしたが、学校は楽だな、と感じました。一日8時間働くと、本当に疲れてしまい、終わるのがすごく長く感じました。同時に、自分が働いてお金をもらうことで、働く事は大変なんだな、お金はとても貴重だな、とも思いました。ほぼ最低賃金でしたから、日当はたかだか4千円程度だったと思います。自分としては、とてもよい体験だったと思います。

大学時代には体育会系の部活もやってました(パワーはまるで自信ないんです)が、空いてる時間は家庭教師や塾のバイトを主にしました。でも、暇がなくなると塾はできなくなり、家庭教師を掛け持ちでしてました。お金がなくなると(合宿とかでお金がなくなるし、普段は飲み代に使ってしまう)、日雇いのバイトに行きました。その日払いであった(現金はとても有難かった)ので、肉体労働しかなく、引越し屋とか古紙運搬とか(紙や本は死ぬほど重い。握力がなくなるくらい辛かった)の仕事をしました。他には、学生向けに単発の求人があって、抽選で当たれば仕事がもらえるバイトもありました(イベントや催事関係の設営などで、夜中に作業するので時間が短く給料がよかった。でも、当たらないと、そういう割のいい仕事は貰えなかった)。


こんな下らないことばかりやってましたから、勉強は出来ませんでしたね。よく考えると、とんでもない学生ですね。貧乏を絵に描いたような学生でしたから、本当に貧乏になると、食べるものもお金もなくなり、パンの耳を買ったり(今は売っていないかもしれません。昔は一袋50円くらいで売られていました。これが、かなりお腹一杯に食べられ、4~5食分くらいは楽に入っていました)、実家に住んでる友人の家で食事をご馳走になったり、家庭教師先で目一杯食べたりしました(当時は、何故か必ず食事が出された。今はどうなのでしょう?)。このような生活のお陰で、粘り強く生き抜く力だけは養われました(笑)。バイト先で気の荒い、肉体派のオヤジに怒鳴られたりしても、勿論平気になりました。逞しさは身に着いたと思います。


話が大きく逸れましたが、子供にはやはり仕事や何かの作業をさせるとか、スポーツですごく頑張るとか、そういう体験が必要であると思います。勉強も大切ですが、教科書や本には書いていない、実体験によって培われる何かがあると思っています。どのような方法で、それを体験させるのがよいか分りませんが、そのような体験を通じて、人を当てにせずとも道を切り開いていけるような、強く生きることの出来る子になって欲しいと思います。


下らない脱線で、長くなりました。すみません。

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5 コメント

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Unknown (こねこ)
2005-02-03 17:14:22
アタシたちの年代くらいから、核家族化が進んできたことも、学校教育に依存することに影響があるのかもしれませんね。



日本の親の印象は、本来ならば家庭で躾けるような内容までも学校の先生にやってもらうものだと考えているようなところがあります。



例えば、あいさつをしっかりするなどということは、家にお客さんが来た時などに、親が子供に教えるものだと思いますが、今の親などはそういう躾の面は学校でやってもらおうとしているなどということはありませんか?



ゆとり教育にしても、子供の教育に親が出て来ない所が不自然です、子供の勉強にしても、大抵の親は中学は卒業しているのだから、小学生の宿題などは自分たちでも見ることができるはずです。



何もかも学校に押し付けようとするから、歪みが出てくるなどということはないかしら?
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家庭教育 (まさくに)
2005-02-03 23:58:13
人間としての基本的なことは、家で教えられたと思います。それが普通であると思いますが、今の親は、自分の子供に何をどの様に教えたらよいか、迷い悩むのだと思います。

自分が辛かったことを、子供に同じ思いをさせたくないということもあるのでしょうが、辛さの次元が違うか、単なる勘違いか、誤った「自由」や責任のない「権利」ばかりが突出しているようです。それでいて、「楽に」いい所に入って欲しいとか「苦しまずに」いい職業について欲しい、というような安易な考えが多いように思います。

それが出来ないのは「学校」が悪いから、という他者に責任を押し付けている人達が多いのです。自分の子供の生き方は、自分を振り返ってみれば分かります。
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こんなアイディアはどうですか (工藤  恒男)
2005-02-05 00:03:24
現在の学校教育には様々な問題があり、とても一朝一夕には解決出来ないでしょう。教育学者の意見でも名案はないようです。しかし、まさくにさんが提案されているような案もあるし、いろいろなことを実際にやって見て結果で判断するより仕方ないようです。

私が小学校6年のとき、日本は初めて男女共学制度を取り入れ、私も女の子と隣り合わせに座らされてどきどきしましたが、一番困っていたのは当時の先生方だと思います。先生方こそ、男と女が席を並べているところで授業をすることなど夢にも考えていなかったからです。今では、地域差もあると思いますが、男女混合名簿もかなり使われるようになってきたようです。

ですから、今までの常識(なんとなく習慣でやっていること)を徹底的に見直して実行することが必要なのではないかと思います。

例えば、生徒に「並べ」と言うと背の順に並ぶことが多いと思いますが、これは本当に必要なことでしょうか。ある人は、その人は背が低いのですが、いつも一番前になるのが嫌でたまらなかったと言っています。

私は男の子はズボン、女の子はスカートと言うのさえ不思議に思っています。夏ならスカートのほうが涼しそうだから男の子もスカートでも良いのではないでしょうか。

少子化で兄弟姉妹が少なくなり、兄や姉が弟や妹のしつけをしたり勉強を見てやるということがなくなりました。この対策として学校内で校内兄弟姉妹制度を作るのはどうでしょうか。一年生から六年生まで一人づつを六人兄弟姉妹とし、遊び時間に一緒に遊んだり、運動会なども兄弟姉妹を単位としたリレーなどやったら面白いのではないでしょうか。

最近は通信教育も発達しましたから、高校や大学なら通信教育での単位取得を奨励し、学校では集団教育でなければ出来ないことに重点を置くというのも良い方法ではないかと考えています。

こんなことを考えるといろいろありそうです。そんなアイディアをこのようなブログで持ち寄ってそれぞれの学校で実際にやってみて、その結果をまたブログに報告するようにしたら、大分改善されるのではないでしょうか。

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Unknown (まさくに)
2005-02-05 09:51:57
そうですね、知恵を出し合って何かの形を考えていくしかないと思います。

男子にスカートはかなり抵抗が・・・(笑)
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男のスカート (工藤恒男)
2005-02-06 08:54:40
男のスカートを馬鹿にしてはいけません。真面目に考えている人もいるのです。

http://www.mars.dti.ne.jp/~masami-h/chair/skirt/

http://www2.ezbbs.net/cgi/bbs?id=yusa&dd=22&p=7

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