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ごく一部で有名な訴訟の話

2006年07月31日 16時23分52秒 | 法関係
これって、報道されてたのを全然知らなかったんですけれど、皆さんはどうでしょうか?
先月の松本早大教授問題の時に偶然発見したので、一応書いておこうかと。

なんと、損害賠償請求事件を被告自らが書いてたりなんかしてるのです。
原告は松井三郎京大教授、被告が中西準子先生。中西先生の紹介はWikiが詳しいので、見て下さい。

中西準子 - Wikipedia


まあ端的に言えば、環境ホルモン関連に関するコメントで、それが「名誉毀損だ」という話になっているのですと。研究者が他の研究者から批判されたので訴える、という極めて稀な訴訟のようです。
素人の感想で申し訳ないんですけれども、訴えるべきものなんでしょうかね?こんなので訴えてたら、それこそ研究上の批評には耐えられないんではないでしょうか?


J. Nakanisi Home Page

で、中西先生がお書きになっているのによれば、どうやら日垣隆氏の新刊本にもその記述があるらしい、ということで、今日本屋に行って探してみたのですが、本自体が置いてなかった。『どっからでもかかってこい!』って本。
そこでバイトの兄さんに「『どっからでも~』って本はもう置いてありますか?」と尋ねたら、「『どっからでもかかってこい』?ですか?」とタイトルを大きな声で言ってるのを聞いた近くの客が、ギクッとした感じでこちらを見てました。喧嘩でも始まるとでも思ったのでしょうか。尋ねて恥じ掻いた。ああ、関係ない話ですね。


で、その訴訟の発端となったシンポジウムには日垣氏も参加していたんだそうです。

シンポジウムでの松井三郎氏の発表


おやまあ、意外にもどこかで見たお名前もあったりするわけですが(笑)、山形氏の批評とかに比べれば、中西先生のコメントなんてかなり穏やかな感じなのではないでしょうか。だって、Wiki によれば、「東大都市工学科の良心」とか言われてたそうなんですよ、中西先生は。名誉毀損も何も、科学的討論というか批評ならば、ごく普通なのではないかと思えます。原告側代理人の弁護人というのは、偶然女性弁護士がズラッと並んでいるのですが、微妙な感想を持ってしまったりもするわけですね。「市民生活が危ない!!」「安全な~~が脅かされる!!」みたいな・・・・○○系運動とか関係してたりしたらヤダな、と。イカン、あんまり余計な憶測を書くと、私も訴えられかねないかも。


兎も角、たとえ冷遇されても、「科学者の良心」に従って「ダメなものはダメ」と言い、科学(研究から言えること)を曲げないということを実践してたんですから、大変立派な先生なんだな、と思いました。そのような人が、何の意味もなく他の研究者を誹謗したりはしないと思いますけどね。




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