goo blog サービス終了のお知らせ 

いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

『笑いの大学』

2009年02月28日 13時55分55秒 | 俺のそれ
かなり、時期ハズレですけど。

官憲的、というのが、笑いなんですな。

どちらかといえば、劇団風な作品。
けれど、敢えて映画で挑戦してみた、ということなのだろうか。
ウチの子にも割と好評だった。


ところで、「ジュリオとロミエット」的なネタは、割と日常でもよくある。時々面白い間違いに遭遇することがあるからね。以前に三宅祐司の奥さんが「ガソリン満タン」と言うべきところ、間違って「マソリン元旦」と注文した、と言っていたのを聞いたことがある。そういうようなものです。自分でも、これに類する間違いを、うっかり言ってしまったことがありますし。


この映画も、結末には意外性があって、単なるコメディとして終わるということはしない。
昔には当然のようにやってた「検閲」というものの愚かしさみたいなものが、平たく言うと「人間ってバカだよな」みたいに伝わってくる。そういう時代だったのだろうけれども、それを作るのは官憲側もそうだし、興行している側にもやはり責任の一端があるのだ、といった感じかな。

これは現代のマスメディアが、「体制側」に都合よく与していないか、ということとも共通すると思える。

「官憲による検閲」という外力によって何かが捻じ曲げられてしまうのと同じく、何らかの外力―例えばスポンサー、社主や上層部、政治的関係やイデオロギーなど―が加わるせいで歪められてしまうなら、昔と何が違うと言うのか。

官僚の見送る姿のずっと先にある(後に訪れる凄惨な戦争)、戦争に散っていった多くの命、これを思わずにはいられないのである。良作。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。