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米国債務上限延期の謎~アベノミクスと関連?

2013年05月12日 17時27分38秒 | 経済関連
アメリカさまの「財政の崖」とやらが、いつ来るかいつ来るかと待っていたわけであるが、今回再び延期になったということで、しかも9月までの大幅延長らしい。

>http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MML2KV6VDKHW01.html


ポイントは、GMS系が594億ドル返済する、ということで、期間が大幅に伸びたということのようである。しかし、これは実際どういう効果があるのだろうか?

3月単月の財政収支は約1070億ドルの赤字だった。
>http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE93906220130410

前年同月に比べれば減少してはいるものの、依然として高水準の赤字が継続していることに変わりはない。年度単位では12年度で約2兆ドル赤字だったものが、13年度(12年10月~13年9月)に半減したとしても、やはり1兆ドルの赤字となるのは不可避である(半期で既に赤字額6千億ドル)。となれば、債務上限に到達しないわけがない。いくら緊急措置をとったとしても、それはあくまで「一時しのぎ」に過ぎないことに変わりはなく、1兆ドルもの赤字を「債務上限を超えることなく」隠せるはずがない。

10月の収支が1320億ドルの赤字、12年10月末日時点では、債務上限まで残り「2350億ドル」であった。そうすると、13年9月末までの財政収支赤字が8680億ドル(10月単月分を除外)であれば、6330億ドル分の財政赤字は埋められないだろう。
これを全部「緊急措置」でカバーできると?(笑)


それはウソだろう。
緊急措置で集められる資金量は約2000億ドルだったはずだ。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/843aedda70d9877ef9c0505f49755c17

しかもあくまで緊急避難的な措置なのだから、できるのは一度きりのはず。


2月か3月初めくらいまでしか持たない、と言っていたのが、何故か5月18日まで延期になったわけである。で、ファニーメイあたりが600億ドル程度を返済したところで焼け石に水状態に変わりはなく、1か月分の延長にもならない程度でしかない。



それでも上限には至らないと?
どうしてだろうか?
10~3月までの半期の赤字額は6000億ドルだった。
12年10月1日時点の上限までの猶予額は3670億ドル。すると、


3670+2000(緊急措置で集めた分)+600(GMS系の返済分)=6270(億ドル)


となって、3月末時点で6000億ドル分は使いきり、ほぼ上限に到達する。猶予がたったの270億ドルしか残っていないのに、何故か9月までは大丈夫と。むしろ5月中頃まで残り僅かということなら、辻褄は合ってる。


どう見ても余裕が生まれるのは、解せない。
ざっと考えてみても、4~9月までの赤字分である4000~5000億ドルは、どこからどうやって捻出するのか?


やっぱり、計算が合わないんじゃないですかねえ。


不思議なことに、アメリカさまの「財政の崖」期限が目前に迫ってくる度に、円安が進んでゆく、ということがある。これが本当に謎。
一体全体、これほどの円売りができる経済主体というのが誰なのか、不明なのだから。生保系が外債投資に切り替えようかしら、という報道がチラッと流れてもいたが、その買越額なんてせいぜい数兆円程度ではないのか?
それに対外証券投資の統計値に現れるから、買ったなら投資額純増として目に見えるはずだろう。


どうも怪しい。
日本国内からの円売り主体がこれまでのところ全く見えない。
で、アメリカさまは円安について全く文句を言わない。まあ言える立場にはないだろうけど。
考えられるストーリーとしては、シャドーバンキングに似たような、それとも簿外取引というような、不透明な円とドルの交換ではないか、と。


具体的には、財務省の為替平衡操作みたいに表には出ないカネが、アメリカさまに渡っている、それがすなわち「円売り資金」として作用しているのではないか、ということである。
例えば、日本の財務省か日銀と、米国財務省かFRBの間での間接取引、というようなことである。日本からは、円資金を貸し出す=その円を売ってドル転、すなわち円安実現、ということ。米国は見掛け上「緊急措置」とか言いながら、米国債発行を伴わない「借入」を行い、円資金→ドルに転換して受け取るわけである。その取引仲介をしているのは、IMFあたりとか?



巨額の円売り越し主体は誰なのか?
どうして、米国の債務上限は中々到達しないのか?
9月までの延期が可能になった理由とは何か?


これらに理由が存在するなら、という話である。







さすが中国~2

2013年05月10日 12時41分05秒 | 俺のそれ
追記、というほどでもないですが。
まさかのシリーズ化(笑)。



また、笑える写真がニュースに出ていました。


こちら>http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYE94801720130509



設計した人は、かなり文句を言われる可能性があるが、逆によい宣伝になるという面もあるかも。

何でまた、こんな形のビルを……意味が判らん上に、ギャグ?ネタ?炎上狙い?とか?




さすが中国

2013年05月09日 21時51分17秒 | 俺のそれ
合成画像かと思ったが、普通の写真らしい。

>http://www.cnn.co.jp/world/35031500.html?google_editors_picks=true


整然と並べられたアウディは、大量注文とか隊ごとの標準支給のようなシステムにでもなっているのかと思わせる。


数が多い、というのは、色んな意味で面白い。


ただまあ、ここまで来るとねえ、ちょっとやり過ぎ感があるわな。

学生服が並んでいるのと似ている。

違うか。




自主規制という名の敗北~TPPで繰り返す愚

2013年05月08日 23時16分55秒 | 外交問題
経団連をはじめとする日本企業経営者たちの愚かな行動は、全く理解不能である。

TPPで日本を差し出せと脅迫されたら、自分は助かりたい、というだけで「さあどうぞ」と首を差し出すんだそうだ。


かつては、戦う姿勢を政治家も官僚も、そして企業経営者たちも持っていた。企業群は一致団結して、「決して譲るべきではない、最後まで戦ってくれ」と政治家や官僚たちを鼓舞したものだったろう。


ところが、今やどうだ。
カブレ野郎どもが、率先して、売り渡しに加担するわけである。
従米派を強力に援護し、日本の国益ではなくアメリカさまの利益を最優先に考えて、日本人なのにアメリカさまのご意向を実現するべく行動する連中が、権力中枢に巣食っているのである。


何と愚かな国であることか。


72年の沖縄返還に伴って、かねてからの貿易摩擦問題となっていた繊維交渉は、日本側が大幅な譲歩を受け入れることで決着することとなった。

「自由貿易推進」国家であるところのアメリカが日本に要求した、日米繊維協定だ。


>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B1%B3%E7%B9%8A%E7%B6%AD%E4%BA%A4%E6%B8%89



笑わせる。
スミス以来の世界の常識(by 竹中平蔵)とやらは、アメリカには通じないらしい。


アメリカは、戦後ずっと日本に不当な要求を繰り返してきた。そして、今もまさに同じことをやってきているのがTPPなのだ。


沖縄返還交渉は、それ以前から続けられていたわけであるが、日本が世界第二位の経済国となった60年代終わりには、日本の輸出というものが目の敵にされていたわけである。


欧州は、途上国なんかであるはずもなく、日本よりもずっと前から先進国だったが、日本からの輸出については厳格な制限を設けていたわけである。それは今でも似ているものであり、EUへの輸出には日本よりも高い関税率が適用されている。


68年当時であると、日本の輸出先の殆どが北米市場であり、対米輸出が主力であった。中でも、最大の輸出額を誇っていたのが鉄鋼であった。
対米輸出額40億ドルのうち、8億ドルと2割を占めていた。この最大輸出品目である鉄鋼が貿易摩擦問題として取り上げられ、政治的にどうにかしろ、と要求されても政治家や通産省は簡単には折れなかったわけである。

ただ企業側としては商売に支障が出るのは困る、ということから、業界団体の自主規制という形をとり、アメリカ側が輸入制限法制定やGATT提訴をちらつかせて脅すのを未然に防ぐ、ということにしたものだ。


アメリカ側は鉄鋼以外にも輸入制限法の法案提出までは行っており、対日圧力を強めていたことは確実だった。対米輸出品として、自動車(!、産業としては未熟と思ったが、2倍以上の急激な伸びで足がかりを築きつつあった)2.2億ドル、ラジオ2.3億ドル、テレビ2億ドル、テープレコーダー1.6億ドル、と自動車や電気機器が主力であった。今と似てる気もする。


日本の対米輸出が増加していたことから、輸入制限を課すべしという論調が多くなり、ダンピング防止法が制定されるに至った。その調査と称して11件が68年時点で対象とされていたようである。


逆に対日輸出を制限すべし、という品目もあった。それは、木材である。日本は米国からの原木輸入が大幅に増加していたが、日本が輸入することで米国内での木材価格が高騰する原因になっている、と非難された。その結果として、日本への輸出数量を制限することが立法されたのである。



さて、45年後の今、何が変わったであろうか?


アメリカが『自由貿易の国』へと生まれ変わったか?(笑)


そんなのは全くのウソだ。出鱈目である。
アメリカが不公正な国のままである、ということは何ら変わってなどいない。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3e06e8a884d8c22dfaa7b6ef02e0d499



マスコミがアメリカの代弁者となって、日本の政治家や官僚を攻撃する、ということも、昔も今も全く同じだ。


変わったことは何か?


それは、日本だ。

かつて、交渉で一歩も退かなかった政治家や官僚という人たちは、今では誰も残っていない、ということだ。


構造改革という名の破壊は、日本の人材や権力中枢をも壊した。
結果として、従米派たちだけが残った、ということだ。


アメリカといえども、以前ならば何でも簡単には意向を通せなかった。
だが、今は簡単だ。
要求しないことまでも、日本人の裏切り者どもが忖度して勝手に進めてくれるからだ。ご主人さまのご機嫌取りを競ってくれるようなものだからだ。


昔なら、原潜が寄港する、ということさえ、そう簡単ではなかった。
今では、オスプレイが勝手にどこでも飛び回れる。
昔なら小笠原返還ができたのだが、今では普天間基地一つすら返還されない。



狂気の国である。



ケリー国務長官の突然の訪露

2013年05月01日 20時38分45秒 | 外交問題
ふーん、そうですか。


>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130501-00000130-san-n_ame


5月1日(水)14時56分配信

 ケリー米国務長官は4月30日、来週中に就任後初めてロシアを訪問し、化学兵器の使用が確実視されるシリア情勢やイランの核開発問題などを協議すると発表した。プーチン大統領やラブロフ外相と会談し、外交課題などを協議。オバマ米大統領とプーチン大統領は英国の北アイルランドで6月に開催される主要国(G8)首脳会議前後に英国で、9月にはロシア・サンクトペテルブルクでそれぞれ首脳会談を行う予定。(ワシントン 犬塚陽介)


========


色々と事情はあるでしょうからね。

当方の推測を書くと、多分「ボストン爆弾」の一件についてではないかと。
ほら、ロシア側情報機関が盗聴していて、FBIとCIAに通報していた、という話があったでしょう。


あれの説明とか何とかで、行くことにしたんじゃないでしょうかねえ。
ロシア側情報機関の、「末端の誰か」が米国に協力的に情報を教えてくれたんだ、という筋書きが必要ですもんね。

末端の誰か、は、ロシア側には説明が可能な立場の人間ということにするか、実はかくかくしかじかで…ということで取引をするか、現地で言い訳をするということなんじゃないのかな、と。



こうした、突然の訪問というのは、以前にも見かけたことがあったから。


例えば、韓国哨戒艦沈没事件の時とか。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2fb7a569cf02646aecf1b9728412a43f

ヒラリー・クリントン長官が韓国に5月に訪問、その後数カ月後には2+2でゲーツと訪韓という異例の展開だった。



他には、やはりヒラリーの唐突な訪中というのもあった。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e343fbe56bfa86b726689c2ae9f3e85c


ちっこい太平洋の国際会議に出て、ついでに訪中という名目で行ったわけだ。丹羽大使専用車襲撃事件の直後であり、”官製反日デモ”の時であった。



予定されていなかった訪問というのは、大抵の場合「困った事情」がある時と、相場は決まっている(笑)。しかも、事情説明とかをするのに、官僚レベルではなく大臣級が自ら出ることが必要ということなのですから。


さてさて、そうすると、ロシアとの間で「一体何があるのかな」ということだわな。
イラン問題や、シリア問題なんてのは、これまでにもあったし、もっと危急の事態であっても訪露なんぞしてなかったわけで。


裏がありそう、ということですわな。