皆さま、新年おめでとうございます。
世界に平和が訪れる年となりますように。
本年も拙ブログをよろしくお願い申し上げます。
(昨日のアクセス数は、1243でした!)
1867年の新年。63才の手紙魔のサンドが筆をとるのは、前年の大晦日
から元旦にかけてのこと。それから、さすが1月2日はお休みし、3日に
再びペンを執っている。
先ずは嫁のリナ宛てに、続いて息子モーリスに書いている。
1月3日にマニー亭の夕食会に出席したこと、体調が悪かったのでひどく
痩せたこと、しかし、自分よりサント=ブーヴの方が重い病状だと
いったことがおもな内容。
実際、サンドは大晦日に激しい胃けいれんに襲われ、ファーヴル医師に
診てもらっている。また、予定していたノアンへの帰郷を延期すること
になった。
サント=ブーヴの病状については、ジョルジュ・リュバンが註に
「彼のプロスペール・メリメ宛の手紙(2月)に,12月13日以来、
排尿困難に陥っていた」と記している。
サンドと批評家のサント=ブーヴは、1804年生まれの同い年。
サンドがミュッセとの恋愛に悩んでいたとき、彼がよき相談相手
だったのも同じ年生まれのよしみがあったものと思われます。