寂聴文学塾第10回は宇野千代さんです。
寂聴さんは生前の宇野千代さんと交流がありました。
話を聞いていると、お姉さん的存在だった様子。
その性格は「ハチャメチャ」(特に男関係)で、寂聴さんは「彼女の小説より彼女自身の方が面白い」。
寂聴さんが作家になる決意をさせてくれた恩人でもあります。
寂聴さんが夫について北京に住んでいたとき、書店で手にした宇野千代さんの小説「人形師天狗屋久吉」を読んで感動し、「こんなところでグズグズしているわけにはいかない、私も書かなきゃ」と思ったとか。
宇野千代さんは純粋な小説家ではありませんでした。
若い頃は実業家の片手間として小説をポツポツ書いていました。
代表作は徳島の古道具屋の主人に聞いた話から発想して書いた「おはん」、
画家の東郷青児から聞いた男女話を小説にした「色ざんげ」など。
70歳になり、夫が亡くなり独りになってから、本格的に作家業に専念しました。
寂聴さんはこの頃の小説が一番面白いと云います。
95歳で書いた小説「或る小石の話」には、年齢を超越したエロスが描かれており、これを読んだとき寂聴さんは「ああ、宇野さんにはかなわない」と感じたそうです。
寂聴さんは生前の宇野千代さんと交流がありました。
話を聞いていると、お姉さん的存在だった様子。
その性格は「ハチャメチャ」(特に男関係)で、寂聴さんは「彼女の小説より彼女自身の方が面白い」。
寂聴さんが作家になる決意をさせてくれた恩人でもあります。
寂聴さんが夫について北京に住んでいたとき、書店で手にした宇野千代さんの小説「人形師天狗屋久吉」を読んで感動し、「こんなところでグズグズしているわけにはいかない、私も書かなきゃ」と思ったとか。
宇野千代さんは純粋な小説家ではありませんでした。
若い頃は実業家の片手間として小説をポツポツ書いていました。
代表作は徳島の古道具屋の主人に聞いた話から発想して書いた「おはん」、
画家の東郷青児から聞いた男女話を小説にした「色ざんげ」など。
70歳になり、夫が亡くなり独りになってから、本格的に作家業に専念しました。
寂聴さんはこの頃の小説が一番面白いと云います。
95歳で書いた小説「或る小石の話」には、年齢を超越したエロスが描かれており、これを読んだとき寂聴さんは「ああ、宇野さんにはかなわない」と感じたそうです。