片目での生活はなれない事もあり、時にはイライラして自分ながら情けなくなる、パソコンの文字を打つのも大変だけれど、いちにちの長い時間を体も動かせず、耳も良く聞こえない不自由さを心落ち着かせてくれるのは、人生の半分を山(登山)での思い出がある事がとても嬉しく思い出す・・・
台所のテーブルの上に今、家人が買って来てくれた、つややかな色の新鮮なナスを見ていたらもう20年以上も前になるけれど、胸が震えるような懐かしさで思い出した!
それは今は亡き登山家の「長谷川恒男」さんだ!
長谷川恒男さんとはとても残念で悲しい事だけれど、パキスタンのウルタル峰で亡くなった、私はその寸前までほんの数年、短いけれどとても濃い,そして深く影響を受けた素晴らしい登山家でした。
夏の季節、丹沢のキャンプ場で何度か過ごした思い出は忘れられない素晴らしい思い出です。
いつもご自分はビール片手に焚き火の前で率先して軍手をして一人で「やきなす」を焼いては参加者皆に手渡し食べさせてくれました、ご自分は最後で一口食べればよいほうで・・・
もちろん、なすだけでもダンボール箱いっぱいで、その他、肉などもありました。
そして、山での怖くて、楽しい、ご自分の体験談を聞かせてくださったり、山の歌を皆で唄ったり・・・
それは、それは、私には夢のような時間だった!!!
今、あれから、20数年がすぎても、忘れる事の出来ない「大切な思い出」なのです、今私は、登山どころか、散歩すらままならず、不自由さと苦痛に耐え切れずイライラして悲しくなる事もあるけれど、私の人生は豊かで悔いの無い生き方だったと思ったりしています・・・