<2000年夏、ヨーロッパ、マッターホルンに、だが、悪天候と体調不良で、ピークは踏めなかった、思えば、私の海外の登山はマッターホルンで始まりマッターホルンで終わった、3度のトライするも、マッターホルンの山神は私を望んではいなかったようだ!>
ふと、気が付けば自分が何者
誰かに誇れるほどの事もない
しいて言えばと考えても浮かんでこない答え
あとひと月もすれば71歳になる私
世間で言う老婆なり、白髪のりっぱな?老女だ
けれど心はどうなの?
二十歳の頃とは言えないがまだまだ若いつもり
誰にも世話になれないと言いつつも
気が付けば傍にいる相方の手に頼るさんぽ道
昔がえりの思い出ばかりがよみがえる
誰も聞きたくないと思いながらも言葉に詰まる
時として、その思い出さへも曖昧になる記憶
私は何者だったのか?人並みに恋をして?今がある
過去と未来のはざまで、ほんの一瞬が私が生きた時間
そう、思うことでロマンを感じた自己満足
めまいする体にも慣れて、問うてみる
汝は何者なりや、答えなど無い凡人なり
最近の私、我とわが身に開き直りして生きるしかなく