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身なれた風景にも時として何かが違う
冬の青空は何処までも青く澄みわたる
寒風に震えて
さんぽ道がつづく
大陽が激しく光る
私の眼は焼けつくように赤く色づくそして痛い
まぶしさと痛さに耐えて立ちどまった
朝の光は寒風をも切り裂き
一直線に私に向かってくる
けれど気分はけっしていやではないのだ
むしろ心は晴れやかになる
見上げた青空にはすっくと立つヒマラヤ杉が天をつく
その木肌に触れた
太陽のぬくもりがやさしい
冬の空気はつめたくて厳しさで私を覆うけれど
太陽の陽ざしが柔らかなつめたさにして
私をつつんでくれた
誰もいない
ひとりだけの贅沢なまでに広く大きな冬の公園