空想野球小説~ 2012年・夏 横浜(前編)
at 2003 04/01 23:59 編集
2012年の夏、ボクは当ての無い旅をしていた。 去年の秋、高校生だったボクは内定していたあるプロ球団のドラフト指名を入団会見前の土壇場で拒否してしまった。 各方面に迷惑を掛け、それで学校にも行けなくなり退学。 故郷の広島を飛び出してアルバイトをしながら旅をしている訳だ。 何が高校生にも逆指名権をやれだ...馬鹿馬鹿しい。 志望球団を変えさせようと学校の先生や野球部の先輩、親にまで手を回して...汚いぜ。 もう二度と野球なんてするものかと思っていたけど... こうしてまだグラブを捨てられず持ち歩いている。
ボクを乗せた電車は横浜駅に着いた。 この街はセ・リーグの『横浜ベイスターズ』の本拠地だったな。 そう言えば2年前に新しい球場が出来て、そちらに移ったのだっけ。 せっかくここまで来たのだから見に行ってみるか。 駅のあちこちにベイスターズのポスターや試合日程表が貼ってある。 今日は試合があるようだ...ちょうど良い。 最寄り駅は地下鉄らしいが...金が無いから桜木町駅まで行ってそこから歩くとしよう。
JR桜木町駅にやって来た。 駅の周辺案内板を見ても野球場は載っていないぞ。 駅員さんに聞いたみると駅の前を通る『みなとみらい通り』を道なりに歩いて行けばいずれ見えるらしい。 じゃあ行ってみるか、少々歩く事は苦にならないからな。 暑いのでボクは自動販売機でペットボトルのお茶を1本買い、野球場を目指して歩き始めた... 右手の方に帆船が見える。 あれは確か『日本丸』って言うのだったな。
しばらく歩いていると、『いちょう通り』との交差点だ。 この辺に地下鉄の駅があるらしいな。 先の方で通りは右の方に曲がっている。 遠くの方に光る物がチラチラ見える。 もしかしてあれは球場の屋根かな。 確か日本初の可動式屋根付き天然芝球場らしいからな。 曲がった先で通りは『すずかけ通り』との三叉路に差し掛かる。 そのすずかけ通りを行った向こうに野球場らしい建物が見える。 ここが噂に聞く『ベイスターズタウン』なのか...
すずかけ通りから『ベイスターズ通り』に入る。 案内板によると通りの右手、すなわち海側には野球場、サブグラウンドにクラブハウスに雨天練習場と言ったベイスターズのチーム関連の施設が海沿いに並んでいる。 逆に左手には大きな公園...と言うか広場になっている。 一応、『英雄の広場』と言う名前が付けられているらしい。 道路に面した部分にレンガ敷きのイベント用スペースとなっている。 フリーマーケットなどのイベントをここでするのだろう。 他の部分は全て一面に芝生が張られている。 すごいものだ、流石に早い段階から学校校庭の芝生化などに取り組んでいる横浜市だけの事はある。
芝生の広場の外周部と言うより片隅に3本の木が植えてある。 近付いて見ると全部桜の木だった。 もちろん今は夏だから花は咲いていないが。 よく見ると木々の根元付近に小さな石碑があって、それに埋め込まれた金属プレートには「2012年・ベイスターズ」と書いてあり、その下に全選手の名前が書かれている。 そう言えばこの『ベイスターズタウン』が出来てから、毎年の春季キャンプ終了後に選手による記念植樹が行われていると聞く。 今はたった3本の桜の木に過ぎないが、何十年か先にはこの広場の外周部をチームの歴史を語る桜並木が埋め尽くし、毎年のプロ野球開幕を彩ると言う趣向なのか。 随分と気が長い話だけど面白い。
芝生の広場の中では多くの人が思い思いに色々な事をしている。 ここは一般の公園と違って十分に広いからかキャッチボールとかサッカーなどのボール遊びを禁止してはいない。 もっとも、犬の散歩は禁止になっている。 これは仕方無いか、芝生の上で寝転んでいる人も居る訳だし犬が苦手な人もいるのだから。 広大な広場内をブラブラ歩いていると、キャッチボールをしている親子を見掛けた。 父親らしい体格の良い30歳くらいの男と、小学生くらいの娘さんだ。 ボクはこの二人が何となく気になって思わず声を掛けてしまった...
球界の始祖鳥
at 2003 04/02 23:55 編集
大阪を旅行中だった先週末の日曜日、私はカプセルホテルのテレビで『サンデーモーニング』を見た。 やがてお馴染みの大沢さんと張本さんが出て来てスポーツコーナーが始まったのだが、私はその中で先週の金曜日にプロ野球開幕戦とサッカー日本代表の国際試合が重なった事に対し、大沢さんは「共存しようと言う気はないのだろうか? 例えばメジャーリーグでは同じニューヨークのヤンキースとメッツが同時に試合をしない様に気を遣っているのに。 巨人戦の視聴率にも影響が出るだろうに。」みたいな発言をされていた。 確かに当日の巨人戦視聴率は開幕戦としては悪い数字だったが...
ジャイアンツ戦の全国放送での視聴率は悪かったと言うが、ではホークスの開幕戦(福岡ドーム)の福岡での視聴率も悪かったのだろうか? そもそも12球団、6試合中の中でジャイアンツの試合がいつも選ばれて放送されている”根拠”を説明出来る人がいるのだろうか? ジャイアンツ戦が他の5カードより面白いのだと証明出来る人がいるのだろうか? 時代は動いている。 テレビ放送のあり方を考え直す時は来ているのではないだろうか? 野球界の上の人も”巨人戦の視聴率=プロ野球の人気”と言う考えを脱却しなくては野球界を新しい時代に導けなくなると思いますが...
こんなキャラクターグッズはいらない
at 2003 04/03 23:48 編集
選手末、私は大阪旅行中にホテル代が必要になったが既に郵便局のATMが開いていないので、初めてキャッシング機を利用する事になった。 そして翌朝、通帳記入してみると残高は何も変わっていない。 何とも不思議な”マジック”にでも掛かった様な感覚だ。 私は大金を持ち歩くのがイヤで、一方ではお金を”調達”しに郵便局まで出向くのが苦にならない性分だから、お金は普段郵便局に預け、必要なだけ下ろして来て使うが、忙しい人達はカードやキャッシング機に頼る事も多くなるのか...
カプセルホテルを出てから大阪(梅田)駅に来た私はある駅の広告看板が目に留まった。 それは消費者金融(以後サラ金)の広告で「ア●ム・バファローズカードを作りませんか?」みたいな事が書かれてあり、バファローズのペットマークもしっかりと書かれている。 これってサラ金のキャッシング機からお金を借りるのに使うカードでしょう。 こんな所に名前を使わせないで欲しかったなぁ... 試合で使うヘルメットの広告も正直好ましく思っていなかったが、あれはまだ理解出来たけど...
ア●ムがバファローズのスポンサーになった時、私自身は「職業差別する訳にも行かないし...」と書いたと思うが、今となって見ると反対していた人の意見の方が正しかったのかも知れない。 やっぱり大金を出してスポンサーになった以上、最大限に利用しようとするのは当然だし... そう言えば、この日の新聞には大阪ドームでの試合に、ア●ムのCMに出演している小野真弓さんが始球式をしたと書いてあったし。 それにしても、バファローズの名前とペットマークの付いたカードでサラ金のキャッシング機からお金を借りるのか... 私はやっぱり抵抗がある。
...でも、バファローズ球団や近鉄(近畿日本鉄道)を責める気にはなれない。 地域密着のファンサービスに地元・関西出身の選手を多く育てるなど、”企業努力”に関しては相当にやっている。 それに今シーズンは開幕から好調で現在首位でもある。 それなのに球場には観客が今一つでテレビ中継も無く、スポーツ紙の扱いも小さい。 「働けど働けど...」と言う詩があるが本当、一体どうすれば良いのだろうか?
FA宣言した中村(紀)選手が逆転残留してくれたものの、彼の年棒は5億円... いなくなれば集客面で痛手だし、残ったら残ったで高い給料が球団の経営を圧迫し... 全くどうしたら良いのだろうか? 『サラリーキャップ制度』や、メジャーリーグが採用して話題になった『贅沢税』など、球団経営を楽にするルールを確立しないと、パ・リーグの球団はいずれ厳しい状況になるのでは... これでは好むと好まざるとに関わらず『1リーグ制』が実現してしまうのでは...
花散らしの雨
at 2003 04/05 00:43 編集
今日の広島は大雨だった。 ”花散らしの雨”と言ったところだろうか... 早いこと花見をしておかなくては。 今日予定されていた市民球場でのジャイアンツ戦は中止になった。 夜になってから雨自体は止んだのだが、あれほど降ったのだからコンディションを考えると中止した方が賢明だろう。 こう言う事があるとまた「雨天中止を無くす為にドーム球場が必要だ。」なんて言う人が出て来るのだろうか...
大阪での旅行から一週間になるが、あちこち行って来た中で気になったのは『フェスティバルゲート』と言うテーマパーク(?)だった。 JR大阪環状線の新今宮駅の前にあり、地下鉄の御堂筋線、堺筋線の駅も通っていて更に有名な『通天閣』のちょっと南にあると言う絶好の立地にあるショッピングモールと遊園地が合体したみたいな施設だ。 入場料は要らず、ジェットコースター等のアトラクションを利用する時だけ料金を払うシステムになっている。 5年前、私が大阪に移り住んだ時、この”出入り自由の遊園地”と言うコンセプトを面白いと関心したのだが、今はどうなっているのか気になっていたが...
行ってみると、土曜日でしかもイベントか何かやっていたのでそこそこお客は入っていた。 でも、内部には閉鎖したらしいシャッターの閉まったテナントも多く、必ずしも状況は良くないらしい。 まあ、丸一日滞在出来るほど豊富にはアトラクションが無い上、出入り自由なので外に食べに行ったりする客もいて、食堂関係のテナントは苦しくなっているらしい。 それに他のショップ関係のテナントもここにわざわざ来るほどの呼び物も無いから... ところで、JR広島駅前にできる予定の新しい野球場、いやボールパークもやはり野球場と商業施設の合体したものになると聞くが、この『フェスティバルゲート』を見ていると、相当なマーケティングをしておかないと成功は難しいのかも知れない...
李下に冠を正さず
at 2003 04/06 23:59 編集
カープ・昨日の試合は黒田(C)対工藤(G)との投げ合いの末、1-0で負けてしまったらしい。 黒田投手は今回に限らずこの様な展開で負け投手になるケースが多いな... 長いシーズンでは打線の援護で勝てる時もあるのだし、ここは我慢して次の試合を頑張って欲しいものだ。 そして私はその試合の新聞記事に最後の言葉、「工藤投手は次は12日の阪神戦でトラ狩りに挑む。」だった。 言われてみれば、今年は『巨人・阪神戦』はまだやっていないな...
俗に『アンチ巨人』と言われている方々の間で、ジャイアンツに有利な試合日程が組まれていると言う噂が流れていると聞いた。 もちろんプロ野球機構は否定しているが、あらぬ噂をかけられやすい日程なのも事実だ。 今シーズンの日程は去年の夏辺りに組まれたと聞いているが、その時点で強かったスワローズとタイガースは(ジャイアンツ側から見て)今シーズンの開幕から4、5カード目...そう、最後に当たる事になっている。 私は”アンチ巨人”では無いのでこれが事実であっても無くても問題無いが、疑われる様な事は避けるのが信用を得る為にも必要だと思うのだが...
空想野球小説~ 2012年・夏 横浜(中編)
at 2003 04/08 01:12 編集
「いいですね、親子でキャッチボールですか。」
「ええ、ベイスターズの試合を観に来たんだけどチケットは指定席をもう買っているし、試合はナイターだから練習を見るとしてもまだ時間があるから。」
と父親の方が答えた。 なるほど、そう言えば娘さんはベイスターズのユニフォーム着ているもんね。 大抵の場合、球場に早く来た時はチケットを持っていなければ並ぶし、指定席の場合は試合の時間まで何処かで時間を潰して来るかなんだけど、ここは球場の側にこんな広場があるからこんな楽しみ方も出来る訳だ。 広島にも5年前に素晴らしい野球場が出来たのだけど、さすがにキャッチボールする場所は無いからな。 広島の野球場か... 本当はボクもそこでプレーする夢を... もう止そう、過ぎた事だ。
ボクはこの親子のキャッチボールをずっと眺めていた。 やっぱりいいね、キャッチボールって。 もっとも、野球部にいた当時は毎日やらされていた事なんだけど。 飽きずに眺めていると、気になったのか娘さんの方が声を掛けて来た。
「お兄ちゃんもやってみる?」
「いいんですか? はい、ぜひボクも混ぜて下さい。」とボクは答えた。
「お父さーん、お兄ちゃんにグラブ貸してあげて。」
「あ、いえ、自分のがあるからいいです。」
そう言ってボクは荷物から自分のグラブを取り出し、右手にはめた。
「へえ、お兄ちゃんって“サウスポー”なんだ。」
「ええ、まあ...」
「じゃあ、行くよ。」
ボクは彼女(?)のグラブを目掛けてボールを投げる。 手加減しないと...
「すごい球投げるんだね。 お兄ちゃん、野球やった事あるの?」
「ええ、まあ、ちょっとね...」
しばらく彼女とのキャッチボールが続いたが...
「お父さーん、代わってよ。 美夕、手がしびれちゃった。」
ふーん、あの子は“みゆ”ちゃんと言うのか。 芝生に座って見ていたお父さんがグラブをはめて立ち上がり、彼女と交代する。
「じゃあ、始めるよ。」
彼はボールを投げて来た。 バシっと良い音がする。 このお父さん、体格が良いだけでなく肩も良いんだ。 コントロールも良いし多分、野球の経験があるんだろう。 これなら手加減無しでも良さそうだ。
「思いっ切り投げますよ。」
ボクは普通に力を入れてボールを投げた。 ボールがグラブを叩く良い音がする。 相手も投げ返して来る。 本当に久しぶりの良い感触だ。 やっぱりボクは野球が好きなんだと改めて感じた。 それにしても... さっきから気になっていたが、この人どこかで見た事がある気がする。 ボクはキャッチボールをしながら記憶をたどる...
「もうちょっと距離を開けようか。」
彼はそう言った。 二人とも肩が強いのでその方が良さそうだ。 ボクは10メートルちょっとくらい後ろに下がった。 距離を開けてもやっぱりいいボールが来る。
彼が誰だったのか何となく思い出して来た。 確か昔カープにいて、一軍に上がる事も無く退団し、そのままプロ野球を辞めて故郷の神奈川に帰った選手がいた気がする。 残念ながら名前までは思い出せない。 それにしてもいいボール投げるなあ... ボクも思わず本気になってボールを投げていた。
「お兄ちゃん、すごいボール投げるんだね。 左でそれだけ投げられる人なんて滅多にいないよ。」
「ねえねえお兄ちゃん、プロ野球に挑戦したら?」
「秋にベイスターズの入団テストやってるよ。」
そう言われてもなあ... ボクは別のチームの入団を拒否しているから、まず採用されないだろうな。
「美夕、無理を言っちゃいけないよ。 お兄ちゃんも困ってるだろう。」
彼はそう言ってボクに目配せをした。 どうやらボクが誰なのか知っているみたいだ。 もしかしてこの人も自分がプロ選手だった事を娘さんに話していないのかな? お互い、余計な事は言わないでおこうと言う事か。 キャッチボールは続く...
しばらくして...
「ねえお父さん、そろそろご飯食べに行こう。 お腹空いちゃったよ。」
美夕ちゃんがそう言ってキャッチボールは終わった。
「君、いい肩してるね。 本当に面白かったよ。 ありがとう。」
「ボクも本当に楽しかったです。 ありがとうございました。」
「これから食事に行くけど、君も一緒にどう?」
「ありがとうございます。 でも、お弁当持って来ていますから。」
ボクは適当な理由を付けて丁重にお断りした。 食事まで奢ってもらう訳には行かないからな。 ボクはここでこの親子と別れた。
『英雄の広場』から道路を渡った向こうに巨大な屋根付き野球場がある。 建物内には野球場にショッピングゾーンやグルメゾーン、それにグッズショップや野球博物館もあるらしい。 アメリカで盛んに造られている“ボールパーク”と言われる様式の野球場だ。 クラシック調なレンガ造りの外観が良い感じで、その上に大きな銀色の可動式屋根が乗っている。
(すいません、続く)
”サムライ”達
at 2003 04/09 23:40 編集
今夜のNHK『その時歴史が動いた』は戦国最後の名将・真田幸村の特集だった。 彼は『大阪冬の陣』で落ち目の豊臣家側に付いて奮戦し、敵である徳川家康から「豊臣家を裏切って自分に鞍替えすれば信濃の国(長野県)をやるぞ。」と誘われたが断り、自分に再起のチャンスをくれた豊臣家の為に戦って死んでいった。 人によって考え方は色々あるが、私は”保身”とは対極にある彼の生き方にどうしても共感してしまう。 その真田氏ゆかりの海津城(長野市松代町)では今、お城が(まだ一部ではあるが)再建されているらしい。 一度行って見たいものだ...
番組が終わるとニュースの時間だ。 こちらでも一人の”海を渡ったサムライ”の活躍を伝えていた。 今年、メジャーリーグ挑戦の為にヤンキースに移籍した松井選手が地元・ニューヨークでは初めてになる試合を満塁ホームランを打って飾ったそうだ...良かったね。 彼もまた読売ジャイアンツから提示された”実質上生涯保障”を蹴って夢に挑戦した訳だし。 でも、まだ”メジャーリーグ仕様の松井”は完成してはいないのでしょう。 一人の野球ファンとして”完成”を楽しみにしています。
話は変わりますが、札幌では来期から移転して来るファイターズが試合を行ったらしい。 満員とは行かないまでも、現地でのファイターズの知名度を考えれば客の入りは決して悪くないと思うのだが。 ”需要”はちゃんとあったのだ。 ファイターズ球団の努力次第によっては大きな可能性を見出す事もありえるな... そう言えばカープは昨日、静岡でベイスターズとの試合だったのだが雨で中止。 現地ではプロ野球が滅多に見られないのに残念...と言いたい所だが、そもそも静岡にプロ野球チームがあれば... Jリーグのクラブは県内に2つもあると言うのに。
カーテン・コール
at 2003 04/10 23:58 編集
今日の新聞各紙は予想通りイラク戦争関連の記事と、そしてヤンキース・松井選手の”地元初試合満塁ホームランデビュー”の記事が大きく載っていた。 ”戦時”の暗い世相の中、松井選手は私達に元気が出て来る話題を提供してくれた訳だ。 ところで、私は今回のホームランを生で見ていたのでは無いのだが、スポーツニュースで何回もこの場面を見ていると、そのホームラン以上に印象的な場面があった。 それはベンチに戻って来た松井選手が観客のスタンディングオベーションにヘルメットを取って応えている場面だった。 私は思うのだが、これこそ松井選手がメジャーリーグに求めていたものだったのかも知れないな...
私は考える...もしこれが日本だったら? 恐らく松井選手がホームを踏む、もしくはベンチに戻ったらすぐに応援団が次の打者の”テーマ曲”を演奏し始めるだろう。 そう、観客が選手のスーパープレーの余韻を楽しむ時間はあまりに短く、応援団の演奏に催促されるみたいにサッサと次の打者へと場面が切り替わってしまうのだ。 松井選手は日本時代にだって何本もの”印象的なホームラン”を打っているはずだが、今回みたいな経験はした事が無かっただろう。 今頃は「アメリカに来て本当に良かった。 日本ではホームラン打ってこんな感動を味わった事なんて無かったもの。」と考えているのかも知れない...
日本でも『球音を楽しむ日』と称して応援団に楽器の演奏を自粛させる試みが以前から行われているのだが、なかなか定着には至らない。 私は思うのだが、ボールやバットの音も重要だけど、自然に沸き起こる観客の歓声や悲鳴、どよめき、拍手なども重要なのだと思う。 これらが応援団に勝手に”支配”されていいのだろうか? 野球の危機が叫ばれている今、考え直す時が来ているのでは無いだろうか...?
ちなみに、私としては日本のプロ野球では唯一、マリーンズの応援団だけがメジャー式の応援スタイルをしていると感じています。 NHKもどうせなら千葉マリンでのマリーンズ戦を放送して”啓蒙活動”をしてくれれば良いのですけど...
興行師
at 2003 04/11 23:59 編集
今日、東京ドームでは今シーズン初の”伝統の一戦”ことジャイアンツ対タイガースの試合が行われた。 試合の内容についてはここでは特に書かないが、私が気になっているのは”時期”の問題だ。 先日も書いたが、今日は開幕から対戦が一回り目の最後の5カード目であり、既に開幕戦から2週間が経っている。 開幕前、スポーツマスコミは「今年の注目は巨人と阪神!」だと散々に煽りまくっていたのを今でも覚えているが、あれから2週間... その間にアメリカでは松井選手が衝撃のデビューを飾り、(熱心な野球ファンでは無い)一般の人は既に”巨人・阪神”から関心を失っているのではないだろうか...
私は思うのだが、『日本プロ野球機構』には”サラリーマン”は多いが、”商売人”や”興行師”は居ないのではないだろうか。 私の知人の言葉を借りれば、みんなが見たいものをすぐに見せるのが本当の”プロ”の仕事ではないだろうか? 開幕から2カード目、ジャイアンツとタイガースはそれぞれベイスターズ、カープという去年低迷したチームと対戦した訳だが、今にして思えばこの2カード目(第2節)こそ『巨人・阪神戦』をする絶好のタイミングだったのではないだろうか? メジャーリーグは開幕直前で試合も無かったし、スポーツマスコミの”熱”もまだ冷めていなかったのだから...
プロ野球機構がジャイアンツ有利の日程を組んでいると言う証拠は無いとは言い。 でも、そんな事よりメジャーリーグやサッカーなど、他のスポーツの事も意識して対抗して行く考えが必要になったのかも。 今までの延長ではもう通用しない...
アン投手...
at 2003 04/12 23:59 編集
私の町にある広島造幣局の構内にある八重桜の開花が近付き、来週はその一般公開『花のまわりみち』がある。 本家(?)大阪造幣局と違って回遊式庭園の為、園内を自由に回りながら花を見る。 私も適当な日を選んで行って見たいと思っている。
ところで、今日はNHKで『にんげんドキュメント』の再放送を見た。 昨日の本放送は見逃してしまったのだ。 以前、木曜21時台に放送していた時は毎週見ていたのだが、慣れない金曜23時に移ってから視聴習慣が失われてしまった。 先週のジーコ日本代表監督特集も見られなかったし... そして今週は高校野球甲子園大会で活躍している東洋大姫路高校のグエン・トラン・フォク・アン投手の特集だった...
彼は去年の甲子園大会に出場して注目されていた為、私も”知ってるつもり”になっていたが、こうして見ると知らなかった事だらけだった。 アン投手の活躍の裏にはベトナム難民としての苦しい生活の中、家族みんなが彼が野球を出来る様に支えてくれていたとは... 支えてくれた人達の為にもアン投手は負けられなかったのだな。 日本のプロ野球でも昔は厳しい生活の中から「何としても成功してやるんだ!」と言う選手はいたんだろうな。
ところで、アン投手の夢はプロ野球で成功する事みたいだが、受け入れ側のプロ野球も是非彼がプロに挑戦する時は(ベトナム国籍の)彼を外国人枠の対象外にして欲しいものだ。 彼はずっと日本で生きてきたのだから。 もっとも、以前から書いている通り、普通の助っ人外国人選手も5年も日本でプレーしたのなら外国人枠の対象外にすべきだとは思うのだが...
とりあえず
at 2003 04/14 23:55 編集
昨日(13日)の夜、スポーツニュースを見ていた。 相変わらず特定のカードだけ扱いが違うのが気になるが、その試合『ジャイアンツ対タイガース戦』の中で、ライト前に飛んだ打球にジャイアンツの野手3人が”殺到”して元木選手と仁志選手(共にG)が激突して負傷する事故が起きた。 確かにこれは”不運”なのかも知れないが、私が気になるのは先日も似た様な場面があった事。 そう、センターを守っている高橋選手がライトの守備範囲まで入って来てぺタジーニ選手と”ニアミス”を起こした事です...
野球の歴史の中には攻撃優先の為に守備を度外視した事は何度もありますが、今回みたいな事は初めて見た気がする。
素顔の天才打者
at 2003 04/15 23:59 編集
もう10年以上前だったか...私が高校生だった頃、クラスの女子生徒の一人に清原選手(現ジャイアンツ)の大ファンがいた。 ある時、彼女の使っている下敷きを見た事がある。 そのプラスティック製の下敷きには高校時代(PL学園)やプロ時代(当時ライオンズ)の写真が一杯挟んで入れてあった。 ユニフォームやポーズは色々だったが、写真の清原選手はみんな優しい眼をしていた...
私はプロ野球を10数年ほど見て来たが、その中で一番印象に残る場面は清原選手がライオンズ時代、ナゴヤ球場での日本シリーズ初戦で打った場外ホームランだ。 私は旅が好きでJRに乗ってナゴヤ球場の近くを通った事もあるのだが、清原選手のホームランボールはこのJRや新幹線の高架下辺りまで飛んだと聞いていたので「この辺りまで飛ばしたのか...」とここを通る度に思ったものだ。
私は一つ疑問があるのだが、清原選手はいつから”番長”と呼ばれる様になったのだろうか? 私は最近、清原選手がその”番長イメージ”で出演しているCMを見て違和感を感じていたが、何故かと考えたらそれは彼の最盛期の穏やかでニコニコしているけど、試合でのプレーはすごいと言う印象が私の脳裏に焼き付いているからだろうか... 今の”番長・清原”は彼の本当の姿なのだろうか? それとも、ジャイアンツで生き残る為にマスコミ受けするキャラクターを演じているのか? 私には分からない...
忙しいテレビ中継
at 2003 04/16 23:41 編集
今日はテレビで『ジャイアンツ対カープ戦』(東京ドーム)に『マリーンズ対ホークス戦』(千葉マリンスタジアム)、それとサッカーの韓国代表対日本代表の試合もやっていた。 あっちを見たりこっちを見たりと、いわゆる”ザッピング”をしていたのだが、主に見たのは千葉での試合だった。 普段はなかなか見る機会が無いので。 試合結果はホークスが和田投手の素晴らしいピッチングによって勝ちました。
千葉マリンスタジアムは私も昨夏に訪問したのだが素晴らしい球場だ。 メジャーリーグ風に改装したダグアウトもとてもいい感じ。 これでグラウンドが天然芝だったら最高なのだが... 現時点では甲子園球場とヤフーBBスタジアムが日本の野球場では”双璧”なのではないかと思っています。 ところで私は思うのですが、タイガースは夏の高校野球大会で甲子園球場が使えない時期がありますが、その時に大阪ドームだけでなくヤフーBBスタジアムも使ってみてはどうだろうか? 長期遠征のハンディも無くなると思うのだが...
NHK(衛星放送)は今週、パ・リーグの試合を中心に放送しているみたいだ。 先週の平日はタイガースの試合ばかり放送していたが、NHKだけでも”中立性”を持って放送して欲しいものだ。 できればスポーツニュースでの扱いなども”中立性”を持ってやってくれれば尚も良いと思います。 ついでに球団の呼び方も愛称(ジャイアンツ等)の方で統一して欲しいものだ。 企業名を連呼するのは十分に”宣伝行為”に値すると思いますので...
at 2003 04/01 23:59 編集
2012年の夏、ボクは当ての無い旅をしていた。 去年の秋、高校生だったボクは内定していたあるプロ球団のドラフト指名を入団会見前の土壇場で拒否してしまった。 各方面に迷惑を掛け、それで学校にも行けなくなり退学。 故郷の広島を飛び出してアルバイトをしながら旅をしている訳だ。 何が高校生にも逆指名権をやれだ...馬鹿馬鹿しい。 志望球団を変えさせようと学校の先生や野球部の先輩、親にまで手を回して...汚いぜ。 もう二度と野球なんてするものかと思っていたけど... こうしてまだグラブを捨てられず持ち歩いている。
ボクを乗せた電車は横浜駅に着いた。 この街はセ・リーグの『横浜ベイスターズ』の本拠地だったな。 そう言えば2年前に新しい球場が出来て、そちらに移ったのだっけ。 せっかくここまで来たのだから見に行ってみるか。 駅のあちこちにベイスターズのポスターや試合日程表が貼ってある。 今日は試合があるようだ...ちょうど良い。 最寄り駅は地下鉄らしいが...金が無いから桜木町駅まで行ってそこから歩くとしよう。
JR桜木町駅にやって来た。 駅の周辺案内板を見ても野球場は載っていないぞ。 駅員さんに聞いたみると駅の前を通る『みなとみらい通り』を道なりに歩いて行けばいずれ見えるらしい。 じゃあ行ってみるか、少々歩く事は苦にならないからな。 暑いのでボクは自動販売機でペットボトルのお茶を1本買い、野球場を目指して歩き始めた... 右手の方に帆船が見える。 あれは確か『日本丸』って言うのだったな。
しばらく歩いていると、『いちょう通り』との交差点だ。 この辺に地下鉄の駅があるらしいな。 先の方で通りは右の方に曲がっている。 遠くの方に光る物がチラチラ見える。 もしかしてあれは球場の屋根かな。 確か日本初の可動式屋根付き天然芝球場らしいからな。 曲がった先で通りは『すずかけ通り』との三叉路に差し掛かる。 そのすずかけ通りを行った向こうに野球場らしい建物が見える。 ここが噂に聞く『ベイスターズタウン』なのか...
すずかけ通りから『ベイスターズ通り』に入る。 案内板によると通りの右手、すなわち海側には野球場、サブグラウンドにクラブハウスに雨天練習場と言ったベイスターズのチーム関連の施設が海沿いに並んでいる。 逆に左手には大きな公園...と言うか広場になっている。 一応、『英雄の広場』と言う名前が付けられているらしい。 道路に面した部分にレンガ敷きのイベント用スペースとなっている。 フリーマーケットなどのイベントをここでするのだろう。 他の部分は全て一面に芝生が張られている。 すごいものだ、流石に早い段階から学校校庭の芝生化などに取り組んでいる横浜市だけの事はある。
芝生の広場の外周部と言うより片隅に3本の木が植えてある。 近付いて見ると全部桜の木だった。 もちろん今は夏だから花は咲いていないが。 よく見ると木々の根元付近に小さな石碑があって、それに埋め込まれた金属プレートには「2012年・ベイスターズ」と書いてあり、その下に全選手の名前が書かれている。 そう言えばこの『ベイスターズタウン』が出来てから、毎年の春季キャンプ終了後に選手による記念植樹が行われていると聞く。 今はたった3本の桜の木に過ぎないが、何十年か先にはこの広場の外周部をチームの歴史を語る桜並木が埋め尽くし、毎年のプロ野球開幕を彩ると言う趣向なのか。 随分と気が長い話だけど面白い。
芝生の広場の中では多くの人が思い思いに色々な事をしている。 ここは一般の公園と違って十分に広いからかキャッチボールとかサッカーなどのボール遊びを禁止してはいない。 もっとも、犬の散歩は禁止になっている。 これは仕方無いか、芝生の上で寝転んでいる人も居る訳だし犬が苦手な人もいるのだから。 広大な広場内をブラブラ歩いていると、キャッチボールをしている親子を見掛けた。 父親らしい体格の良い30歳くらいの男と、小学生くらいの娘さんだ。 ボクはこの二人が何となく気になって思わず声を掛けてしまった...
球界の始祖鳥
at 2003 04/02 23:55 編集
大阪を旅行中だった先週末の日曜日、私はカプセルホテルのテレビで『サンデーモーニング』を見た。 やがてお馴染みの大沢さんと張本さんが出て来てスポーツコーナーが始まったのだが、私はその中で先週の金曜日にプロ野球開幕戦とサッカー日本代表の国際試合が重なった事に対し、大沢さんは「共存しようと言う気はないのだろうか? 例えばメジャーリーグでは同じニューヨークのヤンキースとメッツが同時に試合をしない様に気を遣っているのに。 巨人戦の視聴率にも影響が出るだろうに。」みたいな発言をされていた。 確かに当日の巨人戦視聴率は開幕戦としては悪い数字だったが...
ジャイアンツ戦の全国放送での視聴率は悪かったと言うが、ではホークスの開幕戦(福岡ドーム)の福岡での視聴率も悪かったのだろうか? そもそも12球団、6試合中の中でジャイアンツの試合がいつも選ばれて放送されている”根拠”を説明出来る人がいるのだろうか? ジャイアンツ戦が他の5カードより面白いのだと証明出来る人がいるのだろうか? 時代は動いている。 テレビ放送のあり方を考え直す時は来ているのではないだろうか? 野球界の上の人も”巨人戦の視聴率=プロ野球の人気”と言う考えを脱却しなくては野球界を新しい時代に導けなくなると思いますが...
こんなキャラクターグッズはいらない
at 2003 04/03 23:48 編集
選手末、私は大阪旅行中にホテル代が必要になったが既に郵便局のATMが開いていないので、初めてキャッシング機を利用する事になった。 そして翌朝、通帳記入してみると残高は何も変わっていない。 何とも不思議な”マジック”にでも掛かった様な感覚だ。 私は大金を持ち歩くのがイヤで、一方ではお金を”調達”しに郵便局まで出向くのが苦にならない性分だから、お金は普段郵便局に預け、必要なだけ下ろして来て使うが、忙しい人達はカードやキャッシング機に頼る事も多くなるのか...
カプセルホテルを出てから大阪(梅田)駅に来た私はある駅の広告看板が目に留まった。 それは消費者金融(以後サラ金)の広告で「ア●ム・バファローズカードを作りませんか?」みたいな事が書かれてあり、バファローズのペットマークもしっかりと書かれている。 これってサラ金のキャッシング機からお金を借りるのに使うカードでしょう。 こんな所に名前を使わせないで欲しかったなぁ... 試合で使うヘルメットの広告も正直好ましく思っていなかったが、あれはまだ理解出来たけど...
ア●ムがバファローズのスポンサーになった時、私自身は「職業差別する訳にも行かないし...」と書いたと思うが、今となって見ると反対していた人の意見の方が正しかったのかも知れない。 やっぱり大金を出してスポンサーになった以上、最大限に利用しようとするのは当然だし... そう言えば、この日の新聞には大阪ドームでの試合に、ア●ムのCMに出演している小野真弓さんが始球式をしたと書いてあったし。 それにしても、バファローズの名前とペットマークの付いたカードでサラ金のキャッシング機からお金を借りるのか... 私はやっぱり抵抗がある。
...でも、バファローズ球団や近鉄(近畿日本鉄道)を責める気にはなれない。 地域密着のファンサービスに地元・関西出身の選手を多く育てるなど、”企業努力”に関しては相当にやっている。 それに今シーズンは開幕から好調で現在首位でもある。 それなのに球場には観客が今一つでテレビ中継も無く、スポーツ紙の扱いも小さい。 「働けど働けど...」と言う詩があるが本当、一体どうすれば良いのだろうか?
FA宣言した中村(紀)選手が逆転残留してくれたものの、彼の年棒は5億円... いなくなれば集客面で痛手だし、残ったら残ったで高い給料が球団の経営を圧迫し... 全くどうしたら良いのだろうか? 『サラリーキャップ制度』や、メジャーリーグが採用して話題になった『贅沢税』など、球団経営を楽にするルールを確立しないと、パ・リーグの球団はいずれ厳しい状況になるのでは... これでは好むと好まざるとに関わらず『1リーグ制』が実現してしまうのでは...
花散らしの雨
at 2003 04/05 00:43 編集
今日の広島は大雨だった。 ”花散らしの雨”と言ったところだろうか... 早いこと花見をしておかなくては。 今日予定されていた市民球場でのジャイアンツ戦は中止になった。 夜になってから雨自体は止んだのだが、あれほど降ったのだからコンディションを考えると中止した方が賢明だろう。 こう言う事があるとまた「雨天中止を無くす為にドーム球場が必要だ。」なんて言う人が出て来るのだろうか...
大阪での旅行から一週間になるが、あちこち行って来た中で気になったのは『フェスティバルゲート』と言うテーマパーク(?)だった。 JR大阪環状線の新今宮駅の前にあり、地下鉄の御堂筋線、堺筋線の駅も通っていて更に有名な『通天閣』のちょっと南にあると言う絶好の立地にあるショッピングモールと遊園地が合体したみたいな施設だ。 入場料は要らず、ジェットコースター等のアトラクションを利用する時だけ料金を払うシステムになっている。 5年前、私が大阪に移り住んだ時、この”出入り自由の遊園地”と言うコンセプトを面白いと関心したのだが、今はどうなっているのか気になっていたが...
行ってみると、土曜日でしかもイベントか何かやっていたのでそこそこお客は入っていた。 でも、内部には閉鎖したらしいシャッターの閉まったテナントも多く、必ずしも状況は良くないらしい。 まあ、丸一日滞在出来るほど豊富にはアトラクションが無い上、出入り自由なので外に食べに行ったりする客もいて、食堂関係のテナントは苦しくなっているらしい。 それに他のショップ関係のテナントもここにわざわざ来るほどの呼び物も無いから... ところで、JR広島駅前にできる予定の新しい野球場、いやボールパークもやはり野球場と商業施設の合体したものになると聞くが、この『フェスティバルゲート』を見ていると、相当なマーケティングをしておかないと成功は難しいのかも知れない...
李下に冠を正さず
at 2003 04/06 23:59 編集
カープ・昨日の試合は黒田(C)対工藤(G)との投げ合いの末、1-0で負けてしまったらしい。 黒田投手は今回に限らずこの様な展開で負け投手になるケースが多いな... 長いシーズンでは打線の援護で勝てる時もあるのだし、ここは我慢して次の試合を頑張って欲しいものだ。 そして私はその試合の新聞記事に最後の言葉、「工藤投手は次は12日の阪神戦でトラ狩りに挑む。」だった。 言われてみれば、今年は『巨人・阪神戦』はまだやっていないな...
俗に『アンチ巨人』と言われている方々の間で、ジャイアンツに有利な試合日程が組まれていると言う噂が流れていると聞いた。 もちろんプロ野球機構は否定しているが、あらぬ噂をかけられやすい日程なのも事実だ。 今シーズンの日程は去年の夏辺りに組まれたと聞いているが、その時点で強かったスワローズとタイガースは(ジャイアンツ側から見て)今シーズンの開幕から4、5カード目...そう、最後に当たる事になっている。 私は”アンチ巨人”では無いのでこれが事実であっても無くても問題無いが、疑われる様な事は避けるのが信用を得る為にも必要だと思うのだが...
空想野球小説~ 2012年・夏 横浜(中編)
at 2003 04/08 01:12 編集
「いいですね、親子でキャッチボールですか。」
「ええ、ベイスターズの試合を観に来たんだけどチケットは指定席をもう買っているし、試合はナイターだから練習を見るとしてもまだ時間があるから。」
と父親の方が答えた。 なるほど、そう言えば娘さんはベイスターズのユニフォーム着ているもんね。 大抵の場合、球場に早く来た時はチケットを持っていなければ並ぶし、指定席の場合は試合の時間まで何処かで時間を潰して来るかなんだけど、ここは球場の側にこんな広場があるからこんな楽しみ方も出来る訳だ。 広島にも5年前に素晴らしい野球場が出来たのだけど、さすがにキャッチボールする場所は無いからな。 広島の野球場か... 本当はボクもそこでプレーする夢を... もう止そう、過ぎた事だ。
ボクはこの親子のキャッチボールをずっと眺めていた。 やっぱりいいね、キャッチボールって。 もっとも、野球部にいた当時は毎日やらされていた事なんだけど。 飽きずに眺めていると、気になったのか娘さんの方が声を掛けて来た。
「お兄ちゃんもやってみる?」
「いいんですか? はい、ぜひボクも混ぜて下さい。」とボクは答えた。
「お父さーん、お兄ちゃんにグラブ貸してあげて。」
「あ、いえ、自分のがあるからいいです。」
そう言ってボクは荷物から自分のグラブを取り出し、右手にはめた。
「へえ、お兄ちゃんって“サウスポー”なんだ。」
「ええ、まあ...」
「じゃあ、行くよ。」
ボクは彼女(?)のグラブを目掛けてボールを投げる。 手加減しないと...
「すごい球投げるんだね。 お兄ちゃん、野球やった事あるの?」
「ええ、まあ、ちょっとね...」
しばらく彼女とのキャッチボールが続いたが...
「お父さーん、代わってよ。 美夕、手がしびれちゃった。」
ふーん、あの子は“みゆ”ちゃんと言うのか。 芝生に座って見ていたお父さんがグラブをはめて立ち上がり、彼女と交代する。
「じゃあ、始めるよ。」
彼はボールを投げて来た。 バシっと良い音がする。 このお父さん、体格が良いだけでなく肩も良いんだ。 コントロールも良いし多分、野球の経験があるんだろう。 これなら手加減無しでも良さそうだ。
「思いっ切り投げますよ。」
ボクは普通に力を入れてボールを投げた。 ボールがグラブを叩く良い音がする。 相手も投げ返して来る。 本当に久しぶりの良い感触だ。 やっぱりボクは野球が好きなんだと改めて感じた。 それにしても... さっきから気になっていたが、この人どこかで見た事がある気がする。 ボクはキャッチボールをしながら記憶をたどる...
「もうちょっと距離を開けようか。」
彼はそう言った。 二人とも肩が強いのでその方が良さそうだ。 ボクは10メートルちょっとくらい後ろに下がった。 距離を開けてもやっぱりいいボールが来る。
彼が誰だったのか何となく思い出して来た。 確か昔カープにいて、一軍に上がる事も無く退団し、そのままプロ野球を辞めて故郷の神奈川に帰った選手がいた気がする。 残念ながら名前までは思い出せない。 それにしてもいいボール投げるなあ... ボクも思わず本気になってボールを投げていた。
「お兄ちゃん、すごいボール投げるんだね。 左でそれだけ投げられる人なんて滅多にいないよ。」
「ねえねえお兄ちゃん、プロ野球に挑戦したら?」
「秋にベイスターズの入団テストやってるよ。」
そう言われてもなあ... ボクは別のチームの入団を拒否しているから、まず採用されないだろうな。
「美夕、無理を言っちゃいけないよ。 お兄ちゃんも困ってるだろう。」
彼はそう言ってボクに目配せをした。 どうやらボクが誰なのか知っているみたいだ。 もしかしてこの人も自分がプロ選手だった事を娘さんに話していないのかな? お互い、余計な事は言わないでおこうと言う事か。 キャッチボールは続く...
しばらくして...
「ねえお父さん、そろそろご飯食べに行こう。 お腹空いちゃったよ。」
美夕ちゃんがそう言ってキャッチボールは終わった。
「君、いい肩してるね。 本当に面白かったよ。 ありがとう。」
「ボクも本当に楽しかったです。 ありがとうございました。」
「これから食事に行くけど、君も一緒にどう?」
「ありがとうございます。 でも、お弁当持って来ていますから。」
ボクは適当な理由を付けて丁重にお断りした。 食事まで奢ってもらう訳には行かないからな。 ボクはここでこの親子と別れた。
『英雄の広場』から道路を渡った向こうに巨大な屋根付き野球場がある。 建物内には野球場にショッピングゾーンやグルメゾーン、それにグッズショップや野球博物館もあるらしい。 アメリカで盛んに造られている“ボールパーク”と言われる様式の野球場だ。 クラシック調なレンガ造りの外観が良い感じで、その上に大きな銀色の可動式屋根が乗っている。
(すいません、続く)
”サムライ”達
at 2003 04/09 23:40 編集
今夜のNHK『その時歴史が動いた』は戦国最後の名将・真田幸村の特集だった。 彼は『大阪冬の陣』で落ち目の豊臣家側に付いて奮戦し、敵である徳川家康から「豊臣家を裏切って自分に鞍替えすれば信濃の国(長野県)をやるぞ。」と誘われたが断り、自分に再起のチャンスをくれた豊臣家の為に戦って死んでいった。 人によって考え方は色々あるが、私は”保身”とは対極にある彼の生き方にどうしても共感してしまう。 その真田氏ゆかりの海津城(長野市松代町)では今、お城が(まだ一部ではあるが)再建されているらしい。 一度行って見たいものだ...
番組が終わるとニュースの時間だ。 こちらでも一人の”海を渡ったサムライ”の活躍を伝えていた。 今年、メジャーリーグ挑戦の為にヤンキースに移籍した松井選手が地元・ニューヨークでは初めてになる試合を満塁ホームランを打って飾ったそうだ...良かったね。 彼もまた読売ジャイアンツから提示された”実質上生涯保障”を蹴って夢に挑戦した訳だし。 でも、まだ”メジャーリーグ仕様の松井”は完成してはいないのでしょう。 一人の野球ファンとして”完成”を楽しみにしています。
話は変わりますが、札幌では来期から移転して来るファイターズが試合を行ったらしい。 満員とは行かないまでも、現地でのファイターズの知名度を考えれば客の入りは決して悪くないと思うのだが。 ”需要”はちゃんとあったのだ。 ファイターズ球団の努力次第によっては大きな可能性を見出す事もありえるな... そう言えばカープは昨日、静岡でベイスターズとの試合だったのだが雨で中止。 現地ではプロ野球が滅多に見られないのに残念...と言いたい所だが、そもそも静岡にプロ野球チームがあれば... Jリーグのクラブは県内に2つもあると言うのに。
カーテン・コール
at 2003 04/10 23:58 編集
今日の新聞各紙は予想通りイラク戦争関連の記事と、そしてヤンキース・松井選手の”地元初試合満塁ホームランデビュー”の記事が大きく載っていた。 ”戦時”の暗い世相の中、松井選手は私達に元気が出て来る話題を提供してくれた訳だ。 ところで、私は今回のホームランを生で見ていたのでは無いのだが、スポーツニュースで何回もこの場面を見ていると、そのホームラン以上に印象的な場面があった。 それはベンチに戻って来た松井選手が観客のスタンディングオベーションにヘルメットを取って応えている場面だった。 私は思うのだが、これこそ松井選手がメジャーリーグに求めていたものだったのかも知れないな...
私は考える...もしこれが日本だったら? 恐らく松井選手がホームを踏む、もしくはベンチに戻ったらすぐに応援団が次の打者の”テーマ曲”を演奏し始めるだろう。 そう、観客が選手のスーパープレーの余韻を楽しむ時間はあまりに短く、応援団の演奏に催促されるみたいにサッサと次の打者へと場面が切り替わってしまうのだ。 松井選手は日本時代にだって何本もの”印象的なホームラン”を打っているはずだが、今回みたいな経験はした事が無かっただろう。 今頃は「アメリカに来て本当に良かった。 日本ではホームラン打ってこんな感動を味わった事なんて無かったもの。」と考えているのかも知れない...
日本でも『球音を楽しむ日』と称して応援団に楽器の演奏を自粛させる試みが以前から行われているのだが、なかなか定着には至らない。 私は思うのだが、ボールやバットの音も重要だけど、自然に沸き起こる観客の歓声や悲鳴、どよめき、拍手なども重要なのだと思う。 これらが応援団に勝手に”支配”されていいのだろうか? 野球の危機が叫ばれている今、考え直す時が来ているのでは無いだろうか...?
ちなみに、私としては日本のプロ野球では唯一、マリーンズの応援団だけがメジャー式の応援スタイルをしていると感じています。 NHKもどうせなら千葉マリンでのマリーンズ戦を放送して”啓蒙活動”をしてくれれば良いのですけど...
興行師
at 2003 04/11 23:59 編集
今日、東京ドームでは今シーズン初の”伝統の一戦”ことジャイアンツ対タイガースの試合が行われた。 試合の内容についてはここでは特に書かないが、私が気になっているのは”時期”の問題だ。 先日も書いたが、今日は開幕から対戦が一回り目の最後の5カード目であり、既に開幕戦から2週間が経っている。 開幕前、スポーツマスコミは「今年の注目は巨人と阪神!」だと散々に煽りまくっていたのを今でも覚えているが、あれから2週間... その間にアメリカでは松井選手が衝撃のデビューを飾り、(熱心な野球ファンでは無い)一般の人は既に”巨人・阪神”から関心を失っているのではないだろうか...
私は思うのだが、『日本プロ野球機構』には”サラリーマン”は多いが、”商売人”や”興行師”は居ないのではないだろうか。 私の知人の言葉を借りれば、みんなが見たいものをすぐに見せるのが本当の”プロ”の仕事ではないだろうか? 開幕から2カード目、ジャイアンツとタイガースはそれぞれベイスターズ、カープという去年低迷したチームと対戦した訳だが、今にして思えばこの2カード目(第2節)こそ『巨人・阪神戦』をする絶好のタイミングだったのではないだろうか? メジャーリーグは開幕直前で試合も無かったし、スポーツマスコミの”熱”もまだ冷めていなかったのだから...
プロ野球機構がジャイアンツ有利の日程を組んでいると言う証拠は無いとは言い。 でも、そんな事よりメジャーリーグやサッカーなど、他のスポーツの事も意識して対抗して行く考えが必要になったのかも。 今までの延長ではもう通用しない...
アン投手...
at 2003 04/12 23:59 編集
私の町にある広島造幣局の構内にある八重桜の開花が近付き、来週はその一般公開『花のまわりみち』がある。 本家(?)大阪造幣局と違って回遊式庭園の為、園内を自由に回りながら花を見る。 私も適当な日を選んで行って見たいと思っている。
ところで、今日はNHKで『にんげんドキュメント』の再放送を見た。 昨日の本放送は見逃してしまったのだ。 以前、木曜21時台に放送していた時は毎週見ていたのだが、慣れない金曜23時に移ってから視聴習慣が失われてしまった。 先週のジーコ日本代表監督特集も見られなかったし... そして今週は高校野球甲子園大会で活躍している東洋大姫路高校のグエン・トラン・フォク・アン投手の特集だった...
彼は去年の甲子園大会に出場して注目されていた為、私も”知ってるつもり”になっていたが、こうして見ると知らなかった事だらけだった。 アン投手の活躍の裏にはベトナム難民としての苦しい生活の中、家族みんなが彼が野球を出来る様に支えてくれていたとは... 支えてくれた人達の為にもアン投手は負けられなかったのだな。 日本のプロ野球でも昔は厳しい生活の中から「何としても成功してやるんだ!」と言う選手はいたんだろうな。
ところで、アン投手の夢はプロ野球で成功する事みたいだが、受け入れ側のプロ野球も是非彼がプロに挑戦する時は(ベトナム国籍の)彼を外国人枠の対象外にして欲しいものだ。 彼はずっと日本で生きてきたのだから。 もっとも、以前から書いている通り、普通の助っ人外国人選手も5年も日本でプレーしたのなら外国人枠の対象外にすべきだとは思うのだが...
とりあえず
at 2003 04/14 23:55 編集
昨日(13日)の夜、スポーツニュースを見ていた。 相変わらず特定のカードだけ扱いが違うのが気になるが、その試合『ジャイアンツ対タイガース戦』の中で、ライト前に飛んだ打球にジャイアンツの野手3人が”殺到”して元木選手と仁志選手(共にG)が激突して負傷する事故が起きた。 確かにこれは”不運”なのかも知れないが、私が気になるのは先日も似た様な場面があった事。 そう、センターを守っている高橋選手がライトの守備範囲まで入って来てぺタジーニ選手と”ニアミス”を起こした事です...
野球の歴史の中には攻撃優先の為に守備を度外視した事は何度もありますが、今回みたいな事は初めて見た気がする。
素顔の天才打者
at 2003 04/15 23:59 編集
もう10年以上前だったか...私が高校生だった頃、クラスの女子生徒の一人に清原選手(現ジャイアンツ)の大ファンがいた。 ある時、彼女の使っている下敷きを見た事がある。 そのプラスティック製の下敷きには高校時代(PL学園)やプロ時代(当時ライオンズ)の写真が一杯挟んで入れてあった。 ユニフォームやポーズは色々だったが、写真の清原選手はみんな優しい眼をしていた...
私はプロ野球を10数年ほど見て来たが、その中で一番印象に残る場面は清原選手がライオンズ時代、ナゴヤ球場での日本シリーズ初戦で打った場外ホームランだ。 私は旅が好きでJRに乗ってナゴヤ球場の近くを通った事もあるのだが、清原選手のホームランボールはこのJRや新幹線の高架下辺りまで飛んだと聞いていたので「この辺りまで飛ばしたのか...」とここを通る度に思ったものだ。
私は一つ疑問があるのだが、清原選手はいつから”番長”と呼ばれる様になったのだろうか? 私は最近、清原選手がその”番長イメージ”で出演しているCMを見て違和感を感じていたが、何故かと考えたらそれは彼の最盛期の穏やかでニコニコしているけど、試合でのプレーはすごいと言う印象が私の脳裏に焼き付いているからだろうか... 今の”番長・清原”は彼の本当の姿なのだろうか? それとも、ジャイアンツで生き残る為にマスコミ受けするキャラクターを演じているのか? 私には分からない...
忙しいテレビ中継
at 2003 04/16 23:41 編集
今日はテレビで『ジャイアンツ対カープ戦』(東京ドーム)に『マリーンズ対ホークス戦』(千葉マリンスタジアム)、それとサッカーの韓国代表対日本代表の試合もやっていた。 あっちを見たりこっちを見たりと、いわゆる”ザッピング”をしていたのだが、主に見たのは千葉での試合だった。 普段はなかなか見る機会が無いので。 試合結果はホークスが和田投手の素晴らしいピッチングによって勝ちました。
千葉マリンスタジアムは私も昨夏に訪問したのだが素晴らしい球場だ。 メジャーリーグ風に改装したダグアウトもとてもいい感じ。 これでグラウンドが天然芝だったら最高なのだが... 現時点では甲子園球場とヤフーBBスタジアムが日本の野球場では”双璧”なのではないかと思っています。 ところで私は思うのですが、タイガースは夏の高校野球大会で甲子園球場が使えない時期がありますが、その時に大阪ドームだけでなくヤフーBBスタジアムも使ってみてはどうだろうか? 長期遠征のハンディも無くなると思うのだが...
NHK(衛星放送)は今週、パ・リーグの試合を中心に放送しているみたいだ。 先週の平日はタイガースの試合ばかり放送していたが、NHKだけでも”中立性”を持って放送して欲しいものだ。 できればスポーツニュースでの扱いなども”中立性”を持ってやってくれれば尚も良いと思います。 ついでに球団の呼び方も愛称(ジャイアンツ等)の方で統一して欲しいものだ。 企業名を連呼するのは十分に”宣伝行為”に値すると思いますので...
レギュラーシーズン再開
プロ野球は交流戦後の予備日程が終わり今週末から同一リーグでの試合に戻ります。 カープは今日から横浜スタジアムでベイスターズとの三連戦です。 例によってテレビ中継ですが地上波でやっ......
ネタが無い
at 2003 04/18 23:59 編集
今日からカープは地元・広島でスワローズとの試合だ。 広島ではジャイアンツ戦の差し替えで放送されていたが、残念ながら負けてしまった。 黒田投手はすっかり”ツキ”を失った感じで苦しんでいる。 彼を援護しないといけない打線だが、打線自体が若い”見習い四番打者”新井選手を”援護”しないといけない状態なので... まだしばらく我慢の時が続きそうな予感。
ところで広島では昨日から『八重桜イン広島』と称して広島造幣局の中庭にある桜を一般公開するイベントが始まっている。 私も今日、図書館に行った帰りに夜桜でも見ようと寄ってみた。 広島の造幣局は駅から遠く、しかも(商業施設では無いので)駐車場が全く無いからバスで行くしか無い不便さだが、私は同じ町内だから歩いて行けるので気軽だ。 明日もう一度行って昼の桜も見てみたいと思っている。
先日、『猟奇的な彼女』と言う韓国の映画を見て来た。 特に感動するほどのものでは無かったが、でも面白かった。 ヒロインのキャラクターが妹に似ていて親近感を感じてしまったので... 私も妹には振り回されるところがあるから。 もっとも、私の方が”猟奇的”なのかも知れないが...
ホームのファンの前で勝てて嬉しいです
at 2003 04/19 23:59 編集
今日の昼、テレビでカープの試合をやっていた。 てっきり中止になると思っていたが、明日の天気予報も悪いし強行したか。 結局、今日も点が入らないストレスの溜まる展開の末に惨敗してしまった。 私はあまり勝ち負けにこだわらない方とは言え、今年は地元・広島市民球場での勝ち試合はたったの1回... いくら何でもひどいものだ。 土曜日にも関わらずスタンドが閑散としているのは雨のせいだけでは無いだろう。
二宮清純さんがホームページのコラムで「日本のプロ野球ではホームの試合に弱いチームが多過ぎる。 プロ野球人気低下の一因にもなっているのではないか?」みたいな事を書かれていたが、本当に同感だ。 とりわけカープはひどすぎる。 閑散としたスタンドを見て選手がやる気を無くすのか、それとも勝てないからファンが球場に来ないのか...?
人それぞれに...
at 2003 04/20 23:45 編集
今日の広島は雨...でカープの試合は中止だった。 雨は昼からは降ったり止んだりで収まっていたから”強行”すれば出来ないでもない天気だったが、チーム状態も悪いし”恵みの雨”を決め込んだと言うところか... カープ戦の中継が無かったので同じ時間にやっていたメジャーリーグの『エンジェルス vs マリナーズ戦』を見た。 結構観客が多かった事もあり歓声やどよめきで球場内は良い雰囲気だ。 そう言えば昨日のカープの試合もスタンドは閑散としていたのに場内の”音量”は大きかった。 ガラガラのスタンドに鳴り響く楽器の演奏...これでいいのか?
試合が終わった後、私は図書館に行った。 途中、2枚のポスターが貼られていた。 2枚とも「あなたは狙われている。」と書かれていて、1つはひったくりへの注意を喚起する物、そしてもう1つは痴漢に注意しろと言うもので、「露出の高い服装は避けましょう。」とあったが、そう言われても...これから暑くなるのに。 基本的には痴漢する男の方が悪いのでは...?
ただ、女性の露出度をある程度下げる方法ならあります。 それは学校の制服を廃止する事です。 事実、私の妹は学生時代にプライベートではスカートを履かなかったし。 制服を廃止すると毎日着る物に困ると言う声もあるが、慣れてみれば服装自由の方が良いと思います。 ...で、強引ではありますが野球の応援だってみんな人それぞれで自由に楽しんだ方が良いのでは? 最初は戸惑うけど慣れて見れば自由なスタイルで楽しむ方が良いと私は思っています。
快勝
at 2003 04/21 23:26 編集
今日はNHK衛星放送で札幌ドームでの『ライオンズ vs ブルーウェーブ戦』を見た。 札幌ドームと言えば来期からファイターズの本拠地になるのだが、元はと言えばライオンズが”準フランチャイズ”にする構想を持っていたのだったな。 もう随分と昔みたいな錯角を起こしてしまうな... 試合の方はライオンズ・松坂投手の小気味良いピッチングで快勝した。 ところで、札幌ドームもプロ野球を誘致するんだからせめて改良型の人工芝に換えてくれると良いのだが。 それでも(引き込み式)天然芝フィールドを使うサッカーに比べると...
話は変わりますが、ドジャースの野茂投手がメジャーリーグでの100勝目を挙げたとか。 今はプロ野球の有力選手が続々とメジャーリーグに挑戦している時代だが、やっぱり後に続く人よりも道を切り拓いた人をもっと大きく評価すべきだと私も思います。 野茂投手と言えば堺市(大阪府)で社会人野球チームを設立して苦境にあえず社会人野球(その上にあるプロ野球も)を救おうとされている。 彼こそが”本当の野球人”だろう。 彼に比べればジャイアンツの試合しか扱わないテレビ中継の視聴率ばかり気にしている人達など...
雨中の試合
at 2003 04/23 23:59 編集
今日の広島は朝から雨... 夜、カープの試合は中止だろうと思ってテレビを付けたら何と試合やっている。 平日、ナイター、雨と条件が悪いので集客も期待出来ないはず、それでも中止にならないのは不調チーム同士の対戦だからか... 試合は初回にカープ・前田選手の満塁ホームランで優位に試合を進めたが、ベイスターズもホームラン攻勢で終盤に追い付き、その後カープが新井選手のタイムリーヒットで勝ち越したらしい。 カープ、ベイスターズ共に何とか巻き返しのきっかけを作れれば良いのだが... セ・リーグには6チームしか無いのだから。
空想野球小説~ 2012年・夏 横浜(後編)
at 2003 04/27 23:59 編集
『英雄の広場』から道路を渡った向こうに巨大な屋根付き野球場がある。 建物内には野球場にショッピングゾーンやグルメゾーン、それにグッズショップや野球博物館もあるらしい。 アメリカで盛んに造られている“ボールパーク”と言われる様式の野球場だ。 クラシック調なレンガ造りの外観が良い感じで、その上に大きな銀色の可動式屋根が乗っている。 ボクは球場の外周の沿って歩いた。 海に近いからか潮風を感じる... しばらくして外壁の一部に大きなレリーフみたいな物を見付けた。 近付いて見るといくつもの手形が付いている。 あ、これが1998年の優勝記念碑か。 確か昔は横浜市内のビジネス街の一角にひっそりと(?)置かれていて訪れる人も少なかったので、新しい野球場が出来たのを機にこっちへ移設して来たそうだ。 もうしばらく歩いてやっと球場の正面入り口に着いた...
『SAMURAI‘S STADIUM YOKOHAMA』
...話には聞いていたがすごい名前だな。 何でも、命名件スポンサーを募集したのだが条件面で交渉がまとまらず、とりあえずこの名前を付けたらしいが、この球場の外観とも“港・ヨコハマ”のイメージとも合っていないではないか。 まったく、こんな名前を付けたヤツの顔が見てみたいものだ。 まあ、あまり良い名前を付けてしまうとファンが馴染んでしまっていつか命名件スポンサーが決まった時に抵抗があるかも知れないからこれで良いのかも知れないか。
ボクはゲートをくぐり場内に入った。 中は意外に広い。 かなり大きな内野スタンドの裏側だからか。 内野スタンド裏側の通路に沿う形で飲食店街が広がっていて、その通路から食べ物を買って自分の席に持ち込める格好になっている。 いわゆる“ドライブスルー”みたいな形だろうか。 球場で売られている食べ物が高くてまずいと言う状態を打開する為の対策か。 ハンバーガーや牛丼、ラーメンやうどん、スパゲッティ、回転寿司まである。 いずれも街にある普通のファーストフード店と同じだ。 違うのは(場所代が上乗せされたのか)値段がちょっと高いのと、『ケンタッ●ーフライドチキン』のカーネル・サンダース人形が青い法被を着ている事くらいか。
三塁側に行って見ると、『広島風お好み焼』の店がある。 これは懐かしい。 広島市内に何軒かある名店(?)だが、関東にも出店したのか? いや、それだけではなく関西風のお好み焼店も、たこ焼きの店も。 それに『味噌カツ』や『きしめん』といった名古屋料理(って言うのか?)の店まである。 地元ファンにとっては“敵地の味”なのかも知れないが、三塁側スタンドに来るビジターチームのファンにとっては“故郷の味”でもある... 関東には日本中から人が集まっている。 この球場に来れば故郷の味に会えるのか。 そして関東の人は逆に広島や大阪、名古屋の味に出会える訳だ...
グルメゾーンから通路を挟んでショッピングゾーンが広がっている。 雑貨屋に本屋、ブティック、ドラッグストアにゲームセンターまである。 もちろんベイスターズのグッズショップもある。 スポーツショップには野球やサッカー等の用具が一杯に並んでいて、壁には多くのプロスポーツ選手達のポスターが貼られている。 何となく野球の用具を見ていると、学生服でバットケースを担いだ子が店員さんと何か話し込んでいる。 あの店員さんは元ファームにいた選手だったらしいな。
ショッピングゾーンの一角に『横浜野球博物館』がある。 『横浜ベイスターズ』の前身である『(横浜)大洋ホエールズ』が横浜に移ってきたと年から始まって、いくつかの年代ごとにチームと世間一般の出来事が紹介してある。 そのギャラリーの一角には小さなステージみたいな所があった。 チームOBの人がボランティアで“語り部”として、ここを訪れた野球ファンの人にチームや当時のプロ野球の事を語ってくれるらしい。 今日はホエールズ時代に俊足巧打の内野手として鳴らした人らしい。 ボクが野球を見始めた以前の選手だから名前を聞いてもピンと来ないが...
野球博物館の近くにちょっと雰囲気の違う場所がある。 近付いてよく見ると『新・ハマの大魔神社』とある。 ボクも聞いた事がある。 1998年のベイスターズ優勝の時にリリーフエースだった佐々木投手のニックネームにちなみ、横浜駅に作られたものを復活させたものらしい。 佐々木投手はその後、メジャーリーグの『シアトル・マリナーズ』に移籍して活躍したが、彼が横浜に残した足跡は何も変わらないからな。
...そろそろ入場するか。 ボクはショッピングゾーンとグルメゾーンの間を繋ぐ通路の端にある外野席専用入り口から入場した。 目の前に外野スタンドが広がる。
(すいません、完結編に続く...)
困った時の神頼み
at 2003 04/29 00:57 編集
今日は用事があって広島市内へ行った。 用事が済み、ちょっと気が向いて久しぶりにパチンコ屋に入った。 元々パチンコは好きな方では無いが、最近盛んにCMを流している某時代劇キャラ物のパチンコ台に興味があったので。 虎の子の2000円でパチンコカードを購入し、始めようとしたがやり方が分からない。 困っていたら店員さんが教えてくれた。 そんな訳で始めたものの、30分ほどで2000円使い切ってしまった。 やはり私はギャンブルについては文句無しに”ツキ無し男”らしい。
ところで、明日から甲子園球場でタイガースはジャイアンツと対戦があるが、前にも書いた様に開幕前に散々煽っていた割りに両チームの直接対戦は”遅い”という印象はある。 強豪チームとの対戦が遅い、遠方への長距離移動が少ない等、ジャイアンツ有利の日程が組まれていると言う噂が本当かどうかは知らないが”予定通り”にジャイアンツは故障者が多いにも関わらず好調でタイガースと優勝争いしている。 ここまではテレビ屋の思惑通りだが、テレビ視聴率に関しては”思惑通り”には行かないみたいだ...
「野球は筋書きの無いドラマ」とは言うが、プロ野球の上に居る人々は自分達に都合が良い”筋書き”を付けたくて仕方が無いのかも知れないが、所詮人間の考えた筋書きでは人の心を掴むことは出来ないのでは。 例えば高校野球甲子園大会で主催者が人気のある有名(強豪)校が初戦で負けては困るから...と、意図的に強豪校を実力的に劣る高校と初戦で当たる様に操作し、その結果として大会の終盤戦が強豪校ばかりになったとして、それでその大会が面白いだろうか?
それで私の提案ですが、プロ野球も高校野球に倣って”公正な”くじ引きを導入してはいかがでしょう。 具体的に言うと、仮にA~Fと言う6チームによる総当りリーグ戦日程を作り、そこへくじ引きでそのA~Fチームの所にセ・リーグ各球団を割り当てる。 これで”タダの日程表”は「昨年優勝チームと最下位チームが開幕戦で対決!」とか「昨年1、2位チームが開幕からいきなり対決!」などの”ドラマ”に化ける訳だ。 抽選会はオールスター戦終了直後に各チームの監督あたりを集めて行えば良いと思います。 え、パ・リーグですか? 来期から札幌が加わるので、札幌←→福岡の当日移動を避ける為にくじ引きは難しいと思いますので... とにかく、みんなの支持を集めるには”公明正大さ”は大事ではないかと私は思います。
...以上です。