“背番号10”の鼓動(前編)
at 2004 04/01 23:10 編集
今日は4月1日、新年度の始まりだ。 プロ野球のセントラル・リーグもパシフィック・リーグに遅れること一週間にして開幕の日を迎える。 ただでさえ戦力が足りないのに故障者続出のカープは開幕前の評価も低く、解説者による順位予想でも最下位と言う評価が多いのだが、そんなものは実際にシーズンが始まってから巻き返せば済む話だからな。 開幕前にメジャーリーグの開幕戦を持って来られて盛り上がりに水を差された感じもある日本のプロ野球だが、いい試合を見せてスタジアムから盛り上げて行って欲しいものだが。
今日、4月1日は『エイプリルフール』でもあるな。 昔からこの日に何か面白いウソを作って笑わせようとして来たのだが、その場が和む様な気の利いたウソ(冗談?)もなかなか思いつかないものだ。 基本的には相手を驚かせたり、怖がらせたりした上で「実はウソでした。」とホッとさせるのが一番良いエイプリルフールのウソだろうか。 何か面白いネタは無いものでしょうか...
『週刊ベースボール』を毎週読んでいる方はご存知だと思いますが、豊田泰光さんはこちらでも森本選手の存在を紹介してプロ野球にも学校に通いながらプロ野球に参加できるシステムの構築を提唱し、若い才能の台頭を願っておられました。 さすがに豊田さん程の人物になると視野が広いというか、野球以外のスポーツにも目を向けて優れたものは貪欲に取り入れて行こうとする姿勢は尊敬に値すると思います。 それでは私はこの文章に書かれていない部分について加筆してみたいと思います...
まず最初に、森本選手(東京ヴェルディ1969・以下ヴェルディ)の元の所属先はどこ(●●中学サッカー部とか)なのかスポーツ新聞の記事をあたってみたが、特に何も書かれていない...と言う事は森本選手はヴェルディのジュニアユースチームの出身なのだろう。 Jリーグでは全てのクラブに参加条件としてユースやジュニアユースといった下部組織の設置を義務付けている。 もちろんヴェルディにもそれはある。 よって森本選手は同じヴェルディの中で下部組織のジュニアユース(中学)からユース(高校)を“飛び級”してJリーグデビューを飾った事になる。
同じ“飛び級”を野球で実現するとしたら...? 現在、甲子園大会で活躍中のダルビッシュ投手(東北高校)をモデルとさせて頂いて考えてみるとどうなるか? まず、東北高校はプロ野球とは直接何の関係も無い...なのでダルビッシュ投手が今から高校生でプロデビューしようとすれば東北高校の野球部を退部しないといけない。 ダルビッシュ投手は元々大阪の出身で東北高校に“野球留学”と言う形で招かれているのだ。 それをプロ球団が勝手に引き抜けば深刻な対立を招き、“第二の柳川事件”となるかも知れない。 今の野球界のシステムでは飛び級してプロ入りできる“怪童”の登場は無理です。 一部球団上層部の人間が“安易な怪童待望論”に飛び付かない様、釘をさしておく必要はある。
本当はプロ野球もJリーグ同様にユースチーム等の下部組織を設立するべきだと思います。 しかし現状では直接的な利益に結び付かない所への投資をしよと言う球団スポンサーは皆無だ。 先日、野茂投手(ドジャース)が社会人野球のクラブチームを設立した際に「本当はこんな事はプロ野球の球団がやるべき事なんですが...」と言われていました。 自前で人材を育成しようと言う機運が高まれば、プロ野球の将来にも希望が見えて来るのですけど...
森本選手の“衝撃的デビュー”で若干影が薄くなりましたが、サッカー界では高校サッカー選手権大会で活躍して先日のオリンピック予選にも“飛び級”出場した平山選手(国見高校⇒筑波大学)の存在もある。 彼も高校時代からJリーグで活躍できる能力はあったと思うのですが、最後まで高校サッカーでプレーし、卒業後もJリーグ入りせず、大学で勉強しながらサッカーを続けて行くそうです。 サッカー界では中学・高校や大学などの学校内クラブと言う“本流”があり、それとは別にJリーグの下部組織と言う“支流”もあって、それが最後に合流して下流で大きな流れとなる... 野球界にはその“支流”が存在しない。 安易にサッカーの“サルマネ”をしても高校野球の衰退を招き、野球界の発展には繋がらないのだ...
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“背番号10”の鼓動(後編)
at 2004 04/03 23:57 編集
今週から新年度と言う事でテレビも新しい番組が始まったり、継続する番組でも出演者の一部やスタジオのセット等が新しくなったりしているな。 私の好きな『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京・広島ではBSジャパン)も今週からリニューアルしているのだが、土曜版のキャスターが塩田真弓アナウンサーに代わったのは朗報。 私は大阪に住んでいた頃にこの番組を見ていたのだが、当時の塩田さんは『トレンドたまご』と言う一コーナーのレポーターとして出演していた。 週一回の土曜版とは言え、ついにメインキャスターになったとは感慨深い... 『うる星やつら』の再放送(NHK衛星放送)もやっているし、これで毎週土曜日が楽しみになりました。
先日、東京ドームでメジャーリーグの開幕戦が行われた。 後日、ネットで知ったのだが読売が今回のイベントに費やした経費(ヤンキース・デビルレイズの交通費や宿泊費、警備費など)は100億円を超えるそうだ。 まあ、控え選手に億の給料を払える位だから驚く程でも無いかも知れないが、凄い金銭感覚ではある。 そんなに金があるのなら、人材の育成にもっと資金を使うべきなのだが。 野球界のお偉いさん達は「野球界にはスターがいない。 プロ野球を盛り上げるスターが必要だ。」と言うのだが、今の日本でそんな“スーパー選手”が自然発生する可能性はゼロに近い。 スポーツ新聞とかを見ていると早くも今秋ドラフトの注目選手を巡る争奪戦をしている様だが、不況と少子化で先細るアマチュア球界の選手を札束で奪い合ってばかりでは未来などある訳も無い。 もっと金を使うべきところがあるはずだ...
それにしても...昨日書いた通りサッカー界の人材育成システムはすごいものだ。 考えてみれば、ほんの2~3年前まで「日本のサッカー界には“点取り屋”がいない。」とか「日本人はストライカーには向いていない。」などと騒いでいたと記憶しているのだが、今では優れた才能を持った若き“点取り屋”たちが次々と名乗りを挙げている。 それを子供の数が減る一方の“超少子化”の中でこれだけの成果を上げているのだ。 今後も優れた人材を輩出して来るだろう。 そして優れたFWの次には優れたDFの育成に取り組むのではないでしょうか? その中から“和製ロベルトカルロス”が現れるかも知れない。 そして、やがて日本のサッカー界に“和製マラドーナ”が登場して来る...
そう、“ポスト長嶋茂雄”というべき“21世紀日本のカリスマ”はサッカー界から現れるのではないでしょうか? 昔の子供は“背番号3の野球選手”に憧れて野球を始めたものだが、未来の子供は“背番号10のサッカー選手”に憧れてサッカーを始めるのかも知れない... 大袈裟ではありますが、今のサッカー界で行われている人材育成への取り組みを見ていると、まんざらありえない話では無いのかも知れない。 一方で自分から人材を育てる努力をせず、アマチュア球界にそれを“丸投げ”し、わずかな逸材を札束で奪い合っているプロ野球に“ポスト長嶋茂雄”など現れる事は無いでしょう...
目を閉じてみる...
何人もの男達が走り回っている。 これはサッカーの試合か?
一人の選手... 青いユニフォームの背中には“10”と書かれている。
誰だろう... しかし、顔だけが陰になっていて誰なのか分からない。
その“顔無し男”、いや“背番号10”がセンターライン付近でボールを奪い、ゴールへ向かって突進し始めた。 負いかけて来た相手チームの選手がスライディングでボールを奪おうとするが、その“背番号10”は華麗なジャンプでそれをかわす。 そして何も無かった様にそのままゴールに向かって走る...
更に相手チームのディフェンダーが複数で“背番号10”からボールを奪おうと殺到する。 しかし“背番号10”は巧みなフェイントで相手ディフェンダーを翻弄する。 そして一瞬の隙を突き、“背番号10”は驚くべきスピードで相手ディフェンダーを振り切った。 残るはもうゴールキーパーただ一人... “背番号10”はゴールに向かってドリブルのスピードを上げて行く...
“背番号10”は猛スピードで相手ゴールに肉薄して行く。 もうゴールまであとわずかだ。 相手ゴールキーパーは“背番号10”のシュートコースを塞ぐべく、“背番号10”の前に飛び出して来た。 しかし、“背番号10”はゴールキーパーの突進を悠々とかわしてシュート! ボールは無人のゴールに吸い込まれて行く...
...これは、昔読んだ漫画『キャプテン翼』(作:高橋陽一)や、かつてテレビのニュース映像で見たマラドーナ選手(元アルゼンチン代表)の残像を使って作成したヴィジョンです。 「こんなものタダの空想に過ぎない!」ですか? 確かにこれは私の空想に過ぎません。 でも、15歳のプロ選手まで育て上げたサッカー界の優れた人材育成システムと、絶えず進歩を追い求めているサッカー界の指導者達の情熱を見ていると、本当に『ミスター日本代表』と呼ばれる選手が現れるのではないかと思えて来て仕方が無い。 少なくとも『二代目ミスタープロ野球』が現れる可能性よりは高いと思いますが...
もしかしたら将来の『ミスター日本代表』は既にこの世に生まれているのかも知れない。 既に自分の足で立ち、サッカーボールをおもちゃ代わりにして遊んでいるのかも知れない。 既に物心ついてJリーグやヨーロッパサッカーの中継に夢中になっているかも知れない。 既にどこかのチームに入ってサッカーを始めているかも知れない。 “背番号10”を付けて...
将来の『二代目ミスタープロ野球』はどこにいるのですか? もう生まれているのでしょうか? どこかでプロ野球やメジャーリーグ中継を見ているのでしょうか? 野球をやっているのでしょうか? もしかしたら、友達に誘われて野球では無くサッカーのチームに入ったかも知れないな... プロ野球も最近になってやっと子供ファンの獲得に本腰を入れ始めたが、それだけではなく少年野球を支援するなど、地道な人材育成策を始めなくてはならない。 昔は子供の数が多く、そのうえ男子の大半が野球好きだった。 その中から優れた人材が多数出て来て、更にその中から『ミスタープロ野球』が誕生して来たのだ。 今の日本にそんな傑物が“自然発生”する土壌があるでしょうか...?
プロ野球にも“怪童”が現れて欲しい... だが、その為には豊田泰光さんが言われている通り、少年野球からプロ野球までを直結するシステムの構築が不可欠だし、何よりも優れた人材は自分で育てると言う地道な考えこそが、華やかなスーパースターを生み出す原動力になります。 プロ野球も早く考えを改め、お金の使いどころを変えて行くべきだと思っています...
at 2004 04/01 23:10 編集
今日は4月1日、新年度の始まりだ。 プロ野球のセントラル・リーグもパシフィック・リーグに遅れること一週間にして開幕の日を迎える。 ただでさえ戦力が足りないのに故障者続出のカープは開幕前の評価も低く、解説者による順位予想でも最下位と言う評価が多いのだが、そんなものは実際にシーズンが始まってから巻き返せば済む話だからな。 開幕前にメジャーリーグの開幕戦を持って来られて盛り上がりに水を差された感じもある日本のプロ野球だが、いい試合を見せてスタジアムから盛り上げて行って欲しいものだが。
今日、4月1日は『エイプリルフール』でもあるな。 昔からこの日に何か面白いウソを作って笑わせようとして来たのだが、その場が和む様な気の利いたウソ(冗談?)もなかなか思いつかないものだ。 基本的には相手を驚かせたり、怖がらせたりした上で「実はウソでした。」とホッとさせるのが一番良いエイプリルフールのウソだろうか。 何か面白いネタは無いものでしょうか...
『週刊ベースボール』を毎週読んでいる方はご存知だと思いますが、豊田泰光さんはこちらでも森本選手の存在を紹介してプロ野球にも学校に通いながらプロ野球に参加できるシステムの構築を提唱し、若い才能の台頭を願っておられました。 さすがに豊田さん程の人物になると視野が広いというか、野球以外のスポーツにも目を向けて優れたものは貪欲に取り入れて行こうとする姿勢は尊敬に値すると思います。 それでは私はこの文章に書かれていない部分について加筆してみたいと思います...
まず最初に、森本選手(東京ヴェルディ1969・以下ヴェルディ)の元の所属先はどこ(●●中学サッカー部とか)なのかスポーツ新聞の記事をあたってみたが、特に何も書かれていない...と言う事は森本選手はヴェルディのジュニアユースチームの出身なのだろう。 Jリーグでは全てのクラブに参加条件としてユースやジュニアユースといった下部組織の設置を義務付けている。 もちろんヴェルディにもそれはある。 よって森本選手は同じヴェルディの中で下部組織のジュニアユース(中学)からユース(高校)を“飛び級”してJリーグデビューを飾った事になる。
同じ“飛び級”を野球で実現するとしたら...? 現在、甲子園大会で活躍中のダルビッシュ投手(東北高校)をモデルとさせて頂いて考えてみるとどうなるか? まず、東北高校はプロ野球とは直接何の関係も無い...なのでダルビッシュ投手が今から高校生でプロデビューしようとすれば東北高校の野球部を退部しないといけない。 ダルビッシュ投手は元々大阪の出身で東北高校に“野球留学”と言う形で招かれているのだ。 それをプロ球団が勝手に引き抜けば深刻な対立を招き、“第二の柳川事件”となるかも知れない。 今の野球界のシステムでは飛び級してプロ入りできる“怪童”の登場は無理です。 一部球団上層部の人間が“安易な怪童待望論”に飛び付かない様、釘をさしておく必要はある。
本当はプロ野球もJリーグ同様にユースチーム等の下部組織を設立するべきだと思います。 しかし現状では直接的な利益に結び付かない所への投資をしよと言う球団スポンサーは皆無だ。 先日、野茂投手(ドジャース)が社会人野球のクラブチームを設立した際に「本当はこんな事はプロ野球の球団がやるべき事なんですが...」と言われていました。 自前で人材を育成しようと言う機運が高まれば、プロ野球の将来にも希望が見えて来るのですけど...
森本選手の“衝撃的デビュー”で若干影が薄くなりましたが、サッカー界では高校サッカー選手権大会で活躍して先日のオリンピック予選にも“飛び級”出場した平山選手(国見高校⇒筑波大学)の存在もある。 彼も高校時代からJリーグで活躍できる能力はあったと思うのですが、最後まで高校サッカーでプレーし、卒業後もJリーグ入りせず、大学で勉強しながらサッカーを続けて行くそうです。 サッカー界では中学・高校や大学などの学校内クラブと言う“本流”があり、それとは別にJリーグの下部組織と言う“支流”もあって、それが最後に合流して下流で大きな流れとなる... 野球界にはその“支流”が存在しない。 安易にサッカーの“サルマネ”をしても高校野球の衰退を招き、野球界の発展には繋がらないのだ...
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“背番号10”の鼓動(後編)
at 2004 04/03 23:57 編集
今週から新年度と言う事でテレビも新しい番組が始まったり、継続する番組でも出演者の一部やスタジオのセット等が新しくなったりしているな。 私の好きな『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京・広島ではBSジャパン)も今週からリニューアルしているのだが、土曜版のキャスターが塩田真弓アナウンサーに代わったのは朗報。 私は大阪に住んでいた頃にこの番組を見ていたのだが、当時の塩田さんは『トレンドたまご』と言う一コーナーのレポーターとして出演していた。 週一回の土曜版とは言え、ついにメインキャスターになったとは感慨深い... 『うる星やつら』の再放送(NHK衛星放送)もやっているし、これで毎週土曜日が楽しみになりました。
先日、東京ドームでメジャーリーグの開幕戦が行われた。 後日、ネットで知ったのだが読売が今回のイベントに費やした経費(ヤンキース・デビルレイズの交通費や宿泊費、警備費など)は100億円を超えるそうだ。 まあ、控え選手に億の給料を払える位だから驚く程でも無いかも知れないが、凄い金銭感覚ではある。 そんなに金があるのなら、人材の育成にもっと資金を使うべきなのだが。 野球界のお偉いさん達は「野球界にはスターがいない。 プロ野球を盛り上げるスターが必要だ。」と言うのだが、今の日本でそんな“スーパー選手”が自然発生する可能性はゼロに近い。 スポーツ新聞とかを見ていると早くも今秋ドラフトの注目選手を巡る争奪戦をしている様だが、不況と少子化で先細るアマチュア球界の選手を札束で奪い合ってばかりでは未来などある訳も無い。 もっと金を使うべきところがあるはずだ...
それにしても...昨日書いた通りサッカー界の人材育成システムはすごいものだ。 考えてみれば、ほんの2~3年前まで「日本のサッカー界には“点取り屋”がいない。」とか「日本人はストライカーには向いていない。」などと騒いでいたと記憶しているのだが、今では優れた才能を持った若き“点取り屋”たちが次々と名乗りを挙げている。 それを子供の数が減る一方の“超少子化”の中でこれだけの成果を上げているのだ。 今後も優れた人材を輩出して来るだろう。 そして優れたFWの次には優れたDFの育成に取り組むのではないでしょうか? その中から“和製ロベルトカルロス”が現れるかも知れない。 そして、やがて日本のサッカー界に“和製マラドーナ”が登場して来る...
そう、“ポスト長嶋茂雄”というべき“21世紀日本のカリスマ”はサッカー界から現れるのではないでしょうか? 昔の子供は“背番号3の野球選手”に憧れて野球を始めたものだが、未来の子供は“背番号10のサッカー選手”に憧れてサッカーを始めるのかも知れない... 大袈裟ではありますが、今のサッカー界で行われている人材育成への取り組みを見ていると、まんざらありえない話では無いのかも知れない。 一方で自分から人材を育てる努力をせず、アマチュア球界にそれを“丸投げ”し、わずかな逸材を札束で奪い合っているプロ野球に“ポスト長嶋茂雄”など現れる事は無いでしょう...
目を閉じてみる...
何人もの男達が走り回っている。 これはサッカーの試合か?
一人の選手... 青いユニフォームの背中には“10”と書かれている。
誰だろう... しかし、顔だけが陰になっていて誰なのか分からない。
その“顔無し男”、いや“背番号10”がセンターライン付近でボールを奪い、ゴールへ向かって突進し始めた。 負いかけて来た相手チームの選手がスライディングでボールを奪おうとするが、その“背番号10”は華麗なジャンプでそれをかわす。 そして何も無かった様にそのままゴールに向かって走る...
更に相手チームのディフェンダーが複数で“背番号10”からボールを奪おうと殺到する。 しかし“背番号10”は巧みなフェイントで相手ディフェンダーを翻弄する。 そして一瞬の隙を突き、“背番号10”は驚くべきスピードで相手ディフェンダーを振り切った。 残るはもうゴールキーパーただ一人... “背番号10”はゴールに向かってドリブルのスピードを上げて行く...
“背番号10”は猛スピードで相手ゴールに肉薄して行く。 もうゴールまであとわずかだ。 相手ゴールキーパーは“背番号10”のシュートコースを塞ぐべく、“背番号10”の前に飛び出して来た。 しかし、“背番号10”はゴールキーパーの突進を悠々とかわしてシュート! ボールは無人のゴールに吸い込まれて行く...
...これは、昔読んだ漫画『キャプテン翼』(作:高橋陽一)や、かつてテレビのニュース映像で見たマラドーナ選手(元アルゼンチン代表)の残像を使って作成したヴィジョンです。 「こんなものタダの空想に過ぎない!」ですか? 確かにこれは私の空想に過ぎません。 でも、15歳のプロ選手まで育て上げたサッカー界の優れた人材育成システムと、絶えず進歩を追い求めているサッカー界の指導者達の情熱を見ていると、本当に『ミスター日本代表』と呼ばれる選手が現れるのではないかと思えて来て仕方が無い。 少なくとも『二代目ミスタープロ野球』が現れる可能性よりは高いと思いますが...
もしかしたら将来の『ミスター日本代表』は既にこの世に生まれているのかも知れない。 既に自分の足で立ち、サッカーボールをおもちゃ代わりにして遊んでいるのかも知れない。 既に物心ついてJリーグやヨーロッパサッカーの中継に夢中になっているかも知れない。 既にどこかのチームに入ってサッカーを始めているかも知れない。 “背番号10”を付けて...
将来の『二代目ミスタープロ野球』はどこにいるのですか? もう生まれているのでしょうか? どこかでプロ野球やメジャーリーグ中継を見ているのでしょうか? 野球をやっているのでしょうか? もしかしたら、友達に誘われて野球では無くサッカーのチームに入ったかも知れないな... プロ野球も最近になってやっと子供ファンの獲得に本腰を入れ始めたが、それだけではなく少年野球を支援するなど、地道な人材育成策を始めなくてはならない。 昔は子供の数が多く、そのうえ男子の大半が野球好きだった。 その中から優れた人材が多数出て来て、更にその中から『ミスタープロ野球』が誕生して来たのだ。 今の日本にそんな傑物が“自然発生”する土壌があるでしょうか...?
プロ野球にも“怪童”が現れて欲しい... だが、その為には豊田泰光さんが言われている通り、少年野球からプロ野球までを直結するシステムの構築が不可欠だし、何よりも優れた人材は自分で育てると言う地道な考えこそが、華やかなスーパースターを生み出す原動力になります。 プロ野球も早く考えを改め、お金の使いどころを変えて行くべきだと思っています...
危機からの再起を
今日もカープはホームのマツダスタジアムでスワローズとの対戦でした。 例によってテレビ中継は広島地区で地上波放送がありました。 試合はカープが”億越えルーキー”新人の森下投手、スワ......
復帰
at 2004 04/07 20:10 編集
またしても私のパソコンが使用不能になってしまった。 そんな訳で今はネットカフェに来ています。 昨日、新しいパーツを買って来て何とか動かそうとしているのだが、しばらくはまたパソコンと悪戦苦闘の日々が続きそうだ。 だが、自作パソコンとの付き合いも既に4年近くと長いのだし、もういい加減に慣れてバックアップなどの”危機管理”もしっかりしなくてはいけないな。
この日記もしばらく更新できなくてすみません。 もっとも、日記のネタもあまり無いのではありますが。 カープは開幕から連敗しているし... 連敗と言えば、同じく開幕から不調のジャイアンツについて、入院中の長嶋茂雄氏が病床からテレビを見てジャイアンツの勝敗に一喜一憂しているとメディアは報じているが... 素直な疑問だが、彼はジャイアンツ以外の球団には関心が無いのか? 本当にオリンピックでの監督復帰に執念があるのなら他チーム所属の代表メンバーにも関心があってしかるべきなのだが。 病状も良くなって来ているみたいだし、早く”後任”を決めた方が良いかも知れないが...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ネットカフェにて
at 2004 04/08 17:33 編集
依然として私のパソコン再建は進んでいない。 昨日、街で買って来た中古ハードディスクを据え付けてみたのだが何故かウィンドウズがインストール出来ない。 次に街へ出るのは週末になるので、パソコンの復旧は来週まで持ち越されそうだ。 それまでこのホームページの更新も休む格好になります。 すいません。
相変わらずネタが無いのだが、古い新聞によると先日メジャーリーグ開幕戦の開催に伴って来日したメジャーリーグコミッショナーのセリグ氏、日本プロ野球コミッショナーの根来氏、それに韓国プロ野球総裁の朴氏の三者会談が行われ、根来氏と朴氏はセリグ氏に対し、次回北京オリンピックにメジャーリーグの選手を派遣してくれる様に要請したそうだ。 メジャーリーグ選手の派遣に関しては野球評論家の豊田泰光氏がありえない事だと断言されていた。 どうしてなのか考えたが以外に簡単な事だった様だ...
まず、メジャーリーグのペナントレースはレギュラーシーズン160試合に加えてポストシーズンが最大19試合もある長丁場で、これを一月近く休止するのは日程的に厳しく、またファンの支持も得られないだろうと思います。 だからこそ私は以前、オリンピック本選で日本がアメリカを大差で打ち破ればアメリカの世論も動くかもと書きましたが、今となってはそれも...
もう一つ、オリンピックの代表チームは24人だそうだが、メジャーリーグの球団はいくつあるでしょう?...そう30球団で”余り”の6、すなわち選手を派遣しないで良い球団が存在して絶対に不公平が発生してしまう。 日本でも派遣選手数でもめたが、アメリカではさらに複雑になるでしょう。 さらにアメリカが派遣するとなると日本など他国出身選手の代表入りも重なって...どうなるのか私にも想像できません。
日本人がオリンピックに思い入れがあるの分かりますが、野球に関してはドリームチーム対決は困難だと思います。 野球ワールドカップ開催の方向に集中した方が良いのではないでしょうか?
at 2004 04/07 20:10 編集
またしても私のパソコンが使用不能になってしまった。 そんな訳で今はネットカフェに来ています。 昨日、新しいパーツを買って来て何とか動かそうとしているのだが、しばらくはまたパソコンと悪戦苦闘の日々が続きそうだ。 だが、自作パソコンとの付き合いも既に4年近くと長いのだし、もういい加減に慣れてバックアップなどの”危機管理”もしっかりしなくてはいけないな。
この日記もしばらく更新できなくてすみません。 もっとも、日記のネタもあまり無いのではありますが。 カープは開幕から連敗しているし... 連敗と言えば、同じく開幕から不調のジャイアンツについて、入院中の長嶋茂雄氏が病床からテレビを見てジャイアンツの勝敗に一喜一憂しているとメディアは報じているが... 素直な疑問だが、彼はジャイアンツ以外の球団には関心が無いのか? 本当にオリンピックでの監督復帰に執念があるのなら他チーム所属の代表メンバーにも関心があってしかるべきなのだが。 病状も良くなって来ているみたいだし、早く”後任”を決めた方が良いかも知れないが...
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ネットカフェにて
at 2004 04/08 17:33 編集
依然として私のパソコン再建は進んでいない。 昨日、街で買って来た中古ハードディスクを据え付けてみたのだが何故かウィンドウズがインストール出来ない。 次に街へ出るのは週末になるので、パソコンの復旧は来週まで持ち越されそうだ。 それまでこのホームページの更新も休む格好になります。 すいません。
相変わらずネタが無いのだが、古い新聞によると先日メジャーリーグ開幕戦の開催に伴って来日したメジャーリーグコミッショナーのセリグ氏、日本プロ野球コミッショナーの根来氏、それに韓国プロ野球総裁の朴氏の三者会談が行われ、根来氏と朴氏はセリグ氏に対し、次回北京オリンピックにメジャーリーグの選手を派遣してくれる様に要請したそうだ。 メジャーリーグ選手の派遣に関しては野球評論家の豊田泰光氏がありえない事だと断言されていた。 どうしてなのか考えたが以外に簡単な事だった様だ...
まず、メジャーリーグのペナントレースはレギュラーシーズン160試合に加えてポストシーズンが最大19試合もある長丁場で、これを一月近く休止するのは日程的に厳しく、またファンの支持も得られないだろうと思います。 だからこそ私は以前、オリンピック本選で日本がアメリカを大差で打ち破ればアメリカの世論も動くかもと書きましたが、今となってはそれも...
もう一つ、オリンピックの代表チームは24人だそうだが、メジャーリーグの球団はいくつあるでしょう?...そう30球団で”余り”の6、すなわち選手を派遣しないで良い球団が存在して絶対に不公平が発生してしまう。 日本でも派遣選手数でもめたが、アメリカではさらに複雑になるでしょう。 さらにアメリカが派遣するとなると日本など他国出身選手の代表入りも重なって...どうなるのか私にも想像できません。
日本人がオリンピックに思い入れがあるの分かりますが、野球に関してはドリームチーム対決は困難だと思います。 野球ワールドカップ開催の方向に集中した方が良いのではないでしょうか?
...以上です。