オウム真理教の事件が起こった時、お前はオウム真理教かと本気で聞かれた。内向性は無口で何を考えているかわからず、また内向性は宗教や観念的な事に興味を持っている人が多いからだろう。もちろん私はオウム真理教の信者ではない。が、私はオウム真理教の信者になるような性格の人が羨ましい。というのは真の内向性は精神的なもの、宗教や思想に関心を持ってる人がほとんどだからである。だが、真の内向性は、いかなる宗教の信者になることも出来ないのである。それは、内向性があまりにも強い自我をもっているため、それが邪魔をするのである。動物や人間社会というものは、自我が無い者の集まりの気の流通体であり、そうでなくては社会がスムースに動かないのである。外向性は外界に反射で対応しているのに対し、内向性は一人で考え事をしているため、外界に反射で対応する事が下手だからである。いわば、野球をしている時、一人、考え事している変わり者が内向性なのである。これでは内向性は野球には加われない。自我というものは、多少、いい面もあるが、基本的には社会生活をする上で悪い物なのである。オウム真理教にせよ、いかなる宗教にせよ、それに洗脳されてしまうのは自我の無い外向性なのである。真の内向性の思索の深海は宗教の教祖の考えを理解してしまうほど深いため、その教えの意味が解ってしまうため、宗教に関心を持って、それを解剖し理解しようとはするが、それに従うということは自我が邪魔して出来ないのである。なぜなら、信じるという行為は自分に理解できないからするのであり、理解できるものは信じる対象とは成り得ないからである。
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