かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一首鑑賞 64

2022-04-24 12:37:20 | 短歌の鑑賞


  研究2の9(2018年2月実施)『泡宇宙の蛙』(1999年)
    【白鳥】P44~
     参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:渡部慧子    司会と記録:鹿取未放
     

64 水を出でおおきな黒き水掻きのぺったんぺったん白鳥がくる

      (レポート)
 美しく優雅にみえる白鳥であるが「おおきな黒き水掻き」でそのまま水を出て歩く。となれば「ぺったんぺったん」とあるように少々不格好な様子。(慧子)


      (当日意見)
★影像で見ると、ほんと、白鳥の水掻きは黒いですね。優雅な白鳥の水掻きが黒いって、ちょっと意外
 で、何か汚点みたいで面白い。(鹿取)
★「水を出で」と言ったところが工夫だなあと思いました。それが「ぺったんぺったん」にうまく
 繋がっている。(真帆)
★ちょっと不格好に歩く様子がよく見えますね。(鹿取)
★白鳥が行く、ではなく来るのが面白い。自分に近づいてくる。(T・S)

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