お手てはぬくいです(笑)

手が冷たい人は心が温かい・・一度はきいたことないですか?
私の手は、年中ホカホカです。

遠吠えにきこえる

2008年08月06日 05時53分02秒 | Weblog
宝物がいう。

「オレ、もひとつ上のクラスにあがれるかもしれんのやって。」

「あがれるのかもしれんってなんや。
あがってから言え。」

「いやいやあがれるんやって。
この間な、オレ、先生に呼ばれて
そう言われたんや。」

「そうか。それは良かったな。」

「でもな。先生がオレは急速にあがってきたから
まだスタミナ不足やねんて。
だから来年の春にあがるんやって。
それまで今のクラスでみっちりしごいたるってコーチが。」


結局あがれへんのやんけ。
お前、日本語、勉強してこい。


その晩、プールサイド。
暑苦しい父兄の雑談がきこえる。
50歳前後のおじちゃんが、中3の息子の話をする。

受験にそなえ、スイミングスクールをやめることにしたそうだ。


「うちの子は、そんなに速くないし。
このまま水泳続けて、どこの学校にもうからんかったら
そりゃ大変なことやし・・」


痛い。まるで宝物の事を言っているように痛い。
水泳でメシがくえる程、速いワケではなく
かといって勉強する時間も十分にとれない。

なにせ、夏休みに入ってから、一日に四時間泳いでいる。
しかも早朝からなので、夜も午後十時には寝てしまう。


プロやないねんから(涙)


そのうち、話はうちの宝物におよぶ。

「次のクラスにいけるみたいですよ。」と。

おっさん、おっさん。
まる聞こえやど~。

「ホンマ、コーチもね、子どもの努力を評価しろって言うんですよ。
記録ばかりやのうて、これまで本人が真面目に練習してきた努力を。
うちの子を、泳がすだけ泳がしといて・・
年下の子を、先に上に行かすなんて・・」




・・・・・・いやいやおっさん。
スポーツは努力やのうて、結果やろ。
そこはやっぱり。


なんかおっさんの言うこと、負け犬の遠吠えにきこえるで。

勘違いされたら困るけど。
うちの宝物も、速いスイマーやないねんて。
この先、どんづまるの目にみえてんねん。
でもな、オレはこんなトコでぐちぐち言うつもりはないで。

男たるもの、『結果重視』でいかなアカンのとちゃうの。


っぅか、オレは女だけどなッ!


じきに宝物も、下にぬかれる。
でもぬかれまいと、一生懸命努力したことは記憶に残る。
その記憶が宝物の宝物になる。
そして一生懸命に努力しても、ダメなことはあんねんなと挫折を味わう。
そして立ち直る。
そやって、つようなんてもらわんと。
ぐちぐち言わんとつようなんてもらわんと。

なにせ、君は私の、最愛の宝物、なんやから。