河童と帰る午後四時。
河童が銀行に寄ってくれという。
なんの用事かときけば、振込みをするという。
彼女は大学のサークルのマネージャーをしているので
その雑務がまわってきたワケだ。
たいしたものだ。
親が気づかないうちに、「振込み」ができるまでに成長していたのか。
以前、12000円引き出したつもりが、
気づくと財布に二千円しか入っていなかったので、
自分が取り忘れたのだと思い込み、
取り忘れたらどうなるのかを
銀行まで確かめに行った君が!!
行員さんが調べてくれたら、はじめから二千円しか残金がなかったそうで
わざわざ恥をかきに、銀行まで出向いた君が!!
「で、いくら振り込むの?」
「え?」
「え、じゃなくて。どこにいくら振り込むの?」
「ん?」
「ん?じゃなくて。金額がわからなければ、振込みようがないでしょうが。」
「あのね・・」といいつつ、振り込むように指示されたメールを見せる。
確かに、振込先と振込人だけで、金額は書かれていない。
「で、あんたは金額もわからず
銀行に行ったらどうするつもりだったの」
「えっと、ここに振り込んで下さいって言ってぇ
このキャッシュカードを出してぇ
で、振込人はこう書いて下さいって言ってぇ・・・」
これで、ハタチだ。
これでも現役女子大生だ。
私だってハタチの時には「振込み」の意味はわからなかった。
その必要のない環境で生活してたし。
でも河童のように、こんなお気楽には構えていなかった。
自分のわからない事は、知ってる人によくきいてからやってたし。
あの河童のように「なんとかなるやろ~」と生きて行くことはできなかった。
なんなんだ、このお気楽人生。
なんでできてるんだ、お前は。
車を運転中の私は、このお気楽さ加減にあきれかえったが
彼女をぶったりはしなかった。
間。 違った。 愛だ。
ナント、愛にあふれた母であろう。
愛なんていらねえよ、夏。
温さんの意味不明の叫びが、車内には響いていた。。。。
河童が銀行に寄ってくれという。
なんの用事かときけば、振込みをするという。
彼女は大学のサークルのマネージャーをしているので
その雑務がまわってきたワケだ。
たいしたものだ。
親が気づかないうちに、「振込み」ができるまでに成長していたのか。
以前、12000円引き出したつもりが、
気づくと財布に二千円しか入っていなかったので、
自分が取り忘れたのだと思い込み、
取り忘れたらどうなるのかを
銀行まで確かめに行った君が!!
行員さんが調べてくれたら、はじめから二千円しか残金がなかったそうで
わざわざ恥をかきに、銀行まで出向いた君が!!
「で、いくら振り込むの?」
「え?」
「え、じゃなくて。どこにいくら振り込むの?」
「ん?」
「ん?じゃなくて。金額がわからなければ、振込みようがないでしょうが。」
「あのね・・」といいつつ、振り込むように指示されたメールを見せる。
確かに、振込先と振込人だけで、金額は書かれていない。
「で、あんたは金額もわからず
銀行に行ったらどうするつもりだったの」
「えっと、ここに振り込んで下さいって言ってぇ
このキャッシュカードを出してぇ
で、振込人はこう書いて下さいって言ってぇ・・・」
これで、ハタチだ。
これでも現役女子大生だ。
私だってハタチの時には「振込み」の意味はわからなかった。
その必要のない環境で生活してたし。
でも河童のように、こんなお気楽には構えていなかった。
自分のわからない事は、知ってる人によくきいてからやってたし。
あの河童のように「なんとかなるやろ~」と生きて行くことはできなかった。
なんなんだ、このお気楽人生。
なんでできてるんだ、お前は。
車を運転中の私は、このお気楽さ加減にあきれかえったが
彼女をぶったりはしなかった。
間。 違った。 愛だ。
ナント、愛にあふれた母であろう。
愛なんていらねえよ、夏。
温さんの意味不明の叫びが、車内には響いていた。。。。