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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

東京都同情塔 - 九段理江 (文藝春秋2024年3月号)

2024-02-21 05:25:14 | 読書メモ
2024年下期の芥川賞受賞作。 好みの作品(昭和文学)ばかりではなく、時代の先端の作品も読まねばならぬとの思いから、芥川賞受賞作は毎回読むようにしているのですが、本作「東京都同情塔」はここ数年の中で出色の作品だと思います。もちろん、私の好みで言えばですが。 バベルの塔の再現。この書き出しから一気に物語の中に没入できました。言葉が言葉の役割を持たなくなる危険性を、バベルの塔をメタファにし . . . 本文を読む
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