明治時代に福島県で2つの大噴火が7月に発生し、死者多数を出す大災害となった。この2つの火山は現在も気象庁の常時観測火山に指定されている。
1888年7月15日、磐梯山が噴火し、大泥流により村落が埋没し死者461名の被害となった。磐梯山は標高1819mの猪苗代湖北側に位置する火山で、噴火はすべて水蒸気爆発となっており泥流を生じやすいとされる。活動周期は過去5000年間で4回噴火し、1100年から1700年の発生間隔。
1900年7月17日、安達太良山が噴火し、火口の硫黄鉱山施設、山林耕地施設に被害が生じ死者72名の被害となった。安達太良山は標高1709mから1728mの火山群で、約3万年前まで小規模なマグマ噴出が繰り返されたとされ、1万年前からはマグマ水蒸気、水蒸気爆発の繰り返し、最後のマグマ噴出は約2400年前とされる。
<参考:内閣府 火山対策>
http://www.bousai.go.jp/kazan/sinkasai/k3.html
<気象庁 気象統計情報 磐梯山、安達太良山>
http://www.seisvol.kishou.go.jp/sendai/215_Bandaisan/215.htm
http://www.seisvol.kishou.go.jp/sendai/214_Adatarayama/214.htm