47NEWSによると、11月1日、神奈川県川崎市から地震被害想定結果が発表された。想定された大地震は3つのタイプで、「南関東地震(M7.9)」、「東京湾北部地震(M7.3)」、「川崎市直下の地震(M7.3)」。「南関東地震」の名称を使用しているが、これは1923年関東地震の再来としており、国がいう「南関東地震=首都直下地震」とは違うことに注意が必要だ。
川崎市で被害が最大となる地震は「川崎市直下の地震(M7.3)」で、市内の死者1140人、負傷者1万9730人、建物の全半壊は9万棟、経済被害は5.3兆円を超える結果だ。阪神淡路大震災と規模を比較すると、経済被害は約半分の結果だった。
ただし、「川崎市直下の地震(M7.3)」の発生確率は不明で、震源、地震のタイプも明らかにされていないことから、今後の川崎市の備えとしては「東京湾北部地震(M7.3)」が最大とされる首都直下地震タイプの南関東地震に絞って対策を講じることが得策だ。
<47NEWS>
http://www.47news.jp/localnews/kanagawa/2010/11/post_20101102001705.html
<川崎市地震被害想定調査報告書>
http://www.city.kawasaki.jp/e-news/info3316/index.html
http://www.city.kawasaki.jp/e-news/info3316/file2.pdf