地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

地震災害に備え CATボンド 「無敵」の次は「希望」

2012-01-21 | 地震リスク

東日本大震災での地震災害保険・共済の支払額は約2兆円と過去最大の規模となった模様だ。

日本全国の地震災害を対象としたCATボンドを2008年に3億ドル発行したJA共済連の目的会社MUTEKIは、今回の東日本大震災で世界で初めて元本3億ドルを没収しJA共済連の共済金支払いに充てられた。CATボンドはリスクファイナンスの手法として日本企業をはじめ全世界で発行されている。ハリケーンや地震などの自然災害を対象とした債券で、伝統的な再保険を資本市場から調達する手段として開発された。

CATボンドを購入する投資家は、世界の再保険会社が主流とみられ、結局は資本市場でなく再保険市場のキャパシティでの動きのようだが、今回の3億ドルはいわゆるデフォルトとなり再保険会社が購入した債券元本が没収され損失を被った。CATボンドは再保険料が金利となって上乗せされ、一般の債券より高利回り、高リスクの債券だ。格付けもB格の取得となり、投資というより投機の分類だ。

JA共済連は2012年1月新たに1.5億ドルのCATボンドを世界第3位の独ハノーバー再保険と発行した。目的会社の名称はKIBOUだ。

<毎日新聞 リスクと向き合う>

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120106ddm001040040000c.html

<ARTEMIS>

http://www.artemis.bm/blog/2012/01/16/details-emerge-on-zenkyorens-kibou-ltd-catastrophe-bond/


迫りくる巨大地震・大地震 痕跡を探せ

2012-01-15 | 地震リスク

若狭湾津波「詳細な調査を」=関電の土壌公開で専門家―京都(時事通信) - goo ニュース

今日放送されたテレビ朝日の2つの番組では、最近の東京湾、静岡県の海岸に打ち上げられた鯨や深海魚の宏観現象である地震前兆や過去の大津波の痕跡により歴史上に残る古文書との整合性等を放送していた。

昨年の東日本大震災をもたらしたM9の超巨大地震、大津波が千年単位で日本に襲うことがわかったが、地震の活動期に入ったとされる時代に生きるわれわれが次に備えなければならない地震、津波、噴火は首都直下大地震、南海トラフ連動巨大地震・巨大津波、富士山大噴火等ではないかと思う。

宏観現象は地震雲やFM電波、身体に感じる偏頭痛や耳鳴り、動物の異常行動であるが、最近の関東地方、東海地方での異常報告が多いことに要注意だ。東日本大震災からまもなく1年になろうとしているが、地震活動期に入った今、いつどこで起きても不思議ではない。


東日本大震災 金融決済機能 次の巨大地震に備え

2012-01-14 | 地震リスク

2011.3.11東日本大震災では多くの金融機関が被災したが、政府、日銀、各金融機関の迅速な対応により、決済機能に支障なく円滑に稼動した。この経験を次の巨大地震に備え、さらに強固なものにしなければならない。

<日本銀行>

http://www.boj.or.jp/research/brp/ron_2011/data/ron110624a.pdf