1596年から1615年の慶長時代に日本各地で巨大地震が発生し大津波を伴う被害が生じた。
代表的な地震は1605年の南海トラフ巨大地震と大津波と1611年の慶長三陸地震と大津波、そして1615年に江戸を襲った慶長江戸地震。
東日本大震災を経験し、迫り来る南海トラフ巨大地震、首都直下地震を考えると動乱時代に共通している。
1615年慶長江戸地震の震源は都心西部、震源域の特定は不明だが、新宿を基点とした範囲とも解釈でき、まさに噂される都心西部直下地震に酷似している。東京湾北部地震は政府、東京都が想定した架空の震源域で、安政の江戸地震の震源域である荒川河口としているが安政江戸地震のメカニズムは未だ不明だ。
首都直下地震は活断層なのかプレート間での地震なのかもよくわからない。最新の知見では関東フラグメント説だ。気になるのが、関東平野北西縁断層帯の東京寄りが不明で、関東平野で確認されている活断層の方向がすべて北西であることから、都心の真下を活断層が走っている可能性もある。1615年慶長江戸地震がその真下なら、震源域の候補との解釈も可能だ。
東京湾北部地震の被害規模に匹敵する新宿を直下にする都心西部地震も要警戒の地震のひとつだ。首都直下地震は東京湾北部だけではない。