またカレー?(PART 1)

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小百合さん。。。、11月13日、一緒にお袋のお見舞いに行ってくれてありがとう。。。

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デンマンさんに会いにゆくついででしたから。。。 お母さんはどこか具合が悪いのですか?
いや。。。 行田総合病院を退院してからは元気なのですよ。。。 でも、健康維持のために、ハートフル行田という介護施設に1ヵ月に1週間泊まりに行くのです。

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2年ぶりに小百合さんに会えてお袋も喜んでいました。

膝が悪くて歩くのが億劫(おっくう)なだけで、とてもお元気そうでしたわねぇ~。。。
そうです。。。 なんでも出されるものは平らげていますからね。。。胃腸が丈夫なので元気でいられるのですよ。。。 それにしても、小百合さんも胃腸が丈夫そうですね。
あらっ。。。 分かりますか?
それはもう。。。 とにかく、激辛カレーも難なく平らげてしまいますからねぇ~。。。 お昼に「またカレーを食べに行きましょう」と言われた時には、ちょっと驚きましたよ。
だってぇ、デンマンさんは本場のインドカレーがお好きなのでしょう!?
確かに、小百合さんが僕の夢の中に出てくると 決まってカレーも出てきますからねぇ~。。。

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Subj:小百合さん、おはよう!
夕べ小百合さんの夢を見ましたよう!
きゃはははは…
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date: 28/11/2010 5:29:09 PM
Pacific Standard Time
日本時間:11月29日(月)午前10時29分

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パリのセーヌ川の右岸を小百合さんと一緒に歩いているのです。
空は抜けるように青くて
どこからともなくイヴ・モンタンの歌う「枯れ葉」が聞こえてくるのですよう。
もう、僕は感激ですよう!

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ロマンチックでもあり、またメランコリックでもあり、
何とも言えなく いいですよねぇ~。
僕は、当然、小百合さんの腰に手を回すのですよう。
うししししし。。。

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「デンマンさん!くすぐったいから、お尻に手を当てないでねぇ~」
小百合さんは、半分白けたように僕を見つめて、そう言うのですよう。
でも、僕は何と言われようと、もう、うれしくて、うれしくて仕方がないのですよう。
パリのセーヌ川のプロムナードを小百合さんと一緒に散歩しているのですからねぇ。

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これ以上のロマンはないのではないかと、僕はもうウキウキ、ドキドキ、ウハウハしているのです。
きゃはははは。。。
夢を見ているのに、僕自身はマジで現実のつもりなのですよう。
夢を見ているなんて、僕自身は少しも思っていない!
そのくせ、夢の中で、「これは夢じゃないの!?」
そう思っているのだから、今から思い出すと、しまりのない夢でしたよう。
「小百合さん、せっかくパリにやって来たのだから、この辺で Hよりも感じるハグをしませんか?」
僕が、そう言うと、小百合さんはニッコリするのだけれど、僕が抱きしめようとすると、するりと僕の腕から抜け出てしまうのですよう。
「小百合さん。。。そのように恥ずかしがらなくてもいいではありませんか? 僕も小百合さんもパリに居るのですから。。。さあ、記念に心を込めてハグしましょうね」
僕がそう言うと、小百合さんは、ちょっとムカついて言うのですよう。
「デンマンさん! 日本人の団体の観光客の人たちがジロジロ見てるわ。 ほら、あそこ。。。だから、おやめになってぇ~」

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小百合さんの指差す方を見ると、旗を振っている添乗員の後を、山梨県の山奥の方からやって来た、団体のおじさん、おばさんたちが、僕と小百合さんを確かにジロジロ見てるのですよう。
やっぱり、パリも日本人の観光客の人たちで、ごった返しているのですよう。うもお~~。
「あらっ。。。デンマンさん。。。こんな所にインドカレーのお店がありますわ」
小百合さんが、そう言ったので指差す方を見ると、なんと、利根川を渡った所にある千代田町の本場のインドカレーの店があるではないですか!
小百合さんは、パリでも本場のインドカレーが食べられると、大喜びで店の中に入ってしまいました。

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パリに来てまでインドカレーはねえだろう!?
僕は、カレーを食べ飽きているので心の中で、そう叫びましたよう。
でも、小百合さんが店の中に入ってしまったので、僕が一人で外に居るのもバカバカしいので、仕方なく入りましたよう。
そしたら、なんと千代田町のあの店に居たナナさんが居るではありませんか!
ナナさんは、インド生まれインド育ちなのに、日本語がうまいのですよう。
小百合さんと楽しそうに再会を喜び合っているではありませんか!

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「ナナさん、いつパリに支店を出したの?」
「あらっ。。。デンマンさんもパリにやって来たのですか? パリのこのお店が本店で、日本の千代田町にあるお店の方が支店なのですわよう」
相変わらず愛嬌があって、ニコニコと笑顔を振りまいている様子は、インドの「愛の女神」かと思うほど、彼女の愛の精神が伝わってきますよう。
「デンマンさん。。。あの時は“激辛”を食べたのに、あまり辛くはないと言ってましたよね。 だから、今日は“超激辛”を食べてみてくださいな」
もう、こうなったら、“超激辛”でも、“めちゃ超激辛”でも、ナナさんの薦める物を何でも食べようと思いました。
その時、近くのテーブルで食べている女性二人が楽しそうに笑いながら僕を見ているのに気づいたのですよう。
なんと、ブルックリンのマリアさんと、カナダのマルサの女・ナンシーさんですよう。
いくらなんでも、これはできすぎているよ!
パリに千代田町のインドカレーの店があり、
しかも、ナナさんが居るのは偶然としても、
こともあろうに、ブルックリンのマリアさんが居るのは偶然にしてはできすぎている。

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さらに、小百合さんがパリにやって来たのをかぎつけて、カナダのマルサの女・ナンシーさんまでがパリにやって来たなんて、絶対に信じられない。

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「小百合さん。。。これは絶対に夢だよう! 夢か現実か?見極めるために、ちょっと僕のほっぺたをつねってみてよ」
僕は小百合さんに向かって、そう言ったのです。
「分かりましたわ」 小百合さんは、そう言うと思いっきり僕のほっぺたをつねったのですよう。んもお~~。。。
その痛さで目が覚めたと言う訳です。
うしししし。。。
考えてみたら、小百合さんにメールを書いてまで話すような夢ではなかったですよね。(爆笑)
でも、夢の中で小百合さんに会えてうれしかったですよう。
小百合さんも、軽井沢タリアセン夫人になりきって、たまには僕の夢でも見てね。
きゃはははは。。。
じゃあねぇ。

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『パリの空の下で』より
(2010年12月1日)

だから、デンマンさんのために、本場のインドカレーのお店に行ったのですわ。

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■『拡大する』

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デンマンさんは、何かご不満なことでもあったのですか?

いや。。。 別に不満があったわけではありません。。。 久しぶりに本場のインド料理を食べて満足でしたよ。
でも、なんだか不満そうですわね。
あのねぇ~、夕べ、またテレビで嫌なニュースを見たのですよ。

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足の悪い当時60歳のお姉さんを弟が山林の中に故意に置き去りにしたというのですよ。

それでお姉さんは亡くなってしまったのですか?
そうです。 パンの袋を置いたまま弟さんは姉さんを置き去りにして逃げてしまったというのです。。。 川のそばで遺体が見つかり死因は溺死だそうです。。。 きっと世をはかなんで入水自殺をしたのでしょうね。。。 詳しいことはまだ判っていないようだけれど。。。
それにしても、どうして“姥捨て山”のようなことをしたのですか?
姉の面倒を見るのが煩わしくなったと言うのです。
でも。。。、何か方法があったのではありませんか? 介護施設に入所させるとか。。。?
何か方法があったはずですよ! これからの日本は高齢化社会になるのです。。。 だけど、市役所や町役場の行政がまだまだ適切に高齢者に対して対応していないのです。。。母親を見ていて、僕も、そのことは痛切に感じますよ。
日本はカナダに比べて社会福祉の面でかなり遅れいるのですか?
ずいぶんと遅れていますよ。。。 だから、上のような悲惨な事件が起こるのです。
つまり、本場のインドカレーを食べて満足したのに、実家に戻ってテレビニュースで悲惨な事件を見たら満ち足りた気持ちが飛んでしまったのですか?
その通りです!。。。高齢化社会に向かう準備が十分でないのです。。。 日本では、本場のインドカレーどころじゃありませんよ!

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(すぐ下のページへ続く)