『竪穴式住居は、奈良時代迄、一般の住宅として使われていた。』
皆さんは、『竪穴式住居』をご存知でしょうか?
これは、縄文時代~奈良時代迄、一般の人が住んだ家です。
床にあたる部分を60センチほど掘り下げ、その掘った土を直径8メートル位の楕円
状に周囲に盛り上げて、その土間の上に屋根をつけただけの、非常にシンプルな家です。
実は、この竪穴式住居が、原型になって、後の『茅葺きの古民家』に変化して行くのです。
この『縦穴式住居』は、現代の『ワンルーム建築』の原型でもあります。
つまり、部屋を壁で仕切る様な構造ではなかったのです!
そして、竪穴式住居の中央付近には、『調理』や『暖房』の為の、『炉』があり、ここで
簡単な料理もしたと考えられて居ます。
また、現代の家屋では、家の中に、『神棚』の様に神聖な場所を設けますが、古代に
おいても、全く同じ様に、『神聖な場所』を設けていました。
…その、『神聖な場所』には、男性のシンボルである『男根』を石で彫刻し、床に立て
てありました。
これは、『子孫繁栄』の願いであったと思われます。
また、青森の『山内丸山遺跡』から発見された竪穴式住居では、建物の入り口近くに、
『胎児の亡骸』が埋葬されていました。
…なぜ、『墓地』に埋葬しないで、建物の中に埋葬したのかは、良く分かってはいません
が、『子を亡くした親が、少しでも自分の近くに、子供を埋葬したい』想いから、この様
な事をしたのではないかと、考えられています。
『半地下構造のワンルーム建築』が、日本の竪穴式住居なのですが、北海道の遺跡からは、
2メートル以上床面を掘り下げた、竪穴式住居も、発見されています。
…これは、明らかに、地下一階地上一階の構造だった事を示して居り、2000年前には、
『日本には地下室のある建物が実在した!』事を意味します。
2000年前と言えば、既にローマには、石作りの『巨大な競技場』もあり、イエス キ
リストも、この頃、誕生しました。
『日本では、やっと、米作りが始まった頃です!』
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