ポール・ニューマンが建築士役で、スティーブ・マックイーンが消防士役で、大ヒットした映画『タワーリング・インフェルノ』を、ご存じですか?
138階建ての、超高層ビルに火災が起きる話です。
1974年の映画なんです。
古いですね。
古い映画なのですが、あれから約半世紀を経過した、現代の高層ビルやタワーマンションにも通じる話です。
この映画のストーリーは…
「現代科学を結集して建築された高層ビルが、火災を起こし、消火隊がホースで水をかけようにも、ビルが高層なため、放水が届かず、結局は、消防士が命がけで最上部の貯水タンクを爆破し、その水でビルの火災を消す」
というものでした。
無残にも、死者も出ます。
この映画で思うのが、もし日本のタワーマンションでも、火災が発生したら、消防士が外部から水をかけて消火することはできないということです。
消防士たちは、命がけで、タワーマンション内部に入り、消火活動をすることになります。
『消防士さんたちの命を危険にさらすタワーマンションそのものの存在が、おかしいのです。こんなもの、ない方が良いのです。』
映画『タワーリング・インフェルノ』では、その火災の発生原因は、”電気火災”でした。
そして、その電気火災の起きた原因は、建築士ポール・ニューマンが設計し、設計図に指示した電気ケーブルよりも細い、安いケーブルを、無断で建設業者が使用したことによって起こりました。
これ、日本の建築にだって、あり得ることです。
『建築士の指示を、現場の職人は平気で無視します。』
日本のタワーマンションだって、建築士の設計と違うところが多いはずです。
『高層建築なんて、信用しない方が身のためです!!』