知人がホームセンターでパートで働いています。
その知人が言うには、5月のゴールデンウィーク明けから、客足が減り、売上が減っているそうです。
春の4月ぐらいまでは、お客さんが多く、従業員も忙しかったとのことです。
ところが、5月半ば以降は、お客さんも減って、商品も売れていないと言います。
ホームセンターに来るお客さんには、職人(大工)も多いそうですが、その職人のお客さんがめっきり減ってしまったそうです。
職人は、ホームセンターに来ると、たくさん買い物をします。
どんな物を購入するかというと、合板、角材、鉄筋、セメント、ネジ、大量の軍手、電動工具など、要するに仕事で使う物です。
多くの職人たちは、朝、仕事の前に、ホームセンターで資材を調達してから、現場に向かうそうです。
ウクライナとロシアの情勢の影響で、資材が高騰し、さらに世界からは日本が安いと考えられ、円が売られ、日本は急激に円安時代へ突入しました。
大変な不景気に襲われることになりました。
職人たちも、仕事がないのです。
ホームセンターで買い物をしなくなりましたから。
ホームセンターでパートをしている知人が、おもしろいというか、興味深い話をしてくれました。
先日、ある職人のお客さんが、ネジを購入しに来店しました。
その職人は「ネジ、3本だけちょうだい。」と、10本ほどネジが入った袋を持ってきて、店員の知人に言いました。
職人は「こんなたくさんネジいらないから、3本だけ売って。」と言うのです。
その袋に入ったネジ10本というのは、元々は、箱単位で売られているものを、小分けして、小さな袋に入れて売られている商品です。
10本入りで、値段は90円ほどだそうです。
一般のお客さんが、自宅でDIYをしたりするとき、ちょっとだけネジが必要という場合に、よく買っていくそうです。
職人ならば、ネジはたくさん使うでしょうから、通常なら、箱単位で購入することがほとんどです。
小分けしたネジは、、箱単位で売られているネジよりも、ネジ1本あたりの単価は割高になります。
大量に入った箱で買う方が、はるかにお得なのです。
しかし、その職人は、3本だけ欲しい、3本だけ売ってくれと、執拗に言ってきたそうです。
困った知人は、すぐに上司に『3本だけ売って良いのか?』ということの確認を取りました。
上司は、「すでに小分けした商品なので、3本だけ売ることはできない。」と言いました。
それで知人は、職人のお客さんに対し、3本だけ売ることはできないと告げ、お詫びしました。
職人のお客さんは、とても不満そうにして帰って行きました。
それからしばらくして‥
知人が店内のネジコーナーの商品を品出しして、並べる作業をしていました。
すると、袋が破けたネジの商品を見つけました。
見ると、10本入りのネジの袋には、7本しかネジが入っていませんでした。
さきほどの職人のお客さんが、3本だけ売ってくれと持ってきたネジと同じ商品でした。
ネジ3本、盗んでいきました。
しかもわざわざ、袋を破いて…
1袋(10本入り)ごと盗むのではなく、あくまで“3本だけ”、というこだわりを貫いて。
知人が言いますが、ホームセンターは、本当に万引きが多いそうです。
防犯カメラには、はっきりと顔が映っていて、その映像を店員たちで確認したら、「あ、この人、常連さんだ。」ということもあるそうです。
他にも、数人のグループで、万引きしていくこともよくあるみたいです。
見張り役や、店員に話しかける役(店員の目を遠ざけるため)、通路を塞いで見えにくくする役など、連携して、万引きします。
高額な商品が、万引きされることも多いそうです。
世間では、食品も値上げで、スーパーで買い物する時も、消費者は悩みながら、買い物をしています。
値上げしたスーパー側も、ホームセンターも、値上げにより売上が落ち、経営が苦しい状況です。
みんな、苦難な状態になってきました。
一方で、平気で商品を盗む輩もいるのです。
自分さえ良ければ良い、迷惑かけても知らんわ、という人も多いのです。
物が売れず、景気は悪くなるばかり。
日本政府は、円安を歓迎し、輸出企業を保護し、外国人観光客を呼び込み、外貨を稼ごうということなんでしょう。
外国人観光客は、安い日本へやってきて、「日本は安い!」と、美味しいものをたくさん食べることでしょう。
安い日本を、外国人観光客は喜び、これを頭が悪い日本の政治家たちは、『日本のおもてなし』『日本を気に入ってくれた』と勘違いし、得意気になるのが目に見えています。
そんな外国人観光客が豊かに日本に滞在する様子を見ながら、円安で苦しむ日本国民は、家を失い、値上がりして食事代も切り詰め、貧しい生活を送ることになります。
日本政府の間違った政策には、日本国民は、はっきりとノーと言わねばなりません。
民主主義ですから、堂々と声を上げましょう。
そうしないと、公正なく、暴走する政府のせいで、この先日本という国は、なくなってしまいます。