欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

ホームセンターで、職人が安い商品を万引きするほどの経済不況ぶり

2022年06月28日 10時54分56秒 | 経済

知人がホームセンターでパートで働いています。

 

その知人が言うには、5月のゴールデンウィーク明けから、客足が減り、売上が減っているそうです。

 

春の4月ぐらいまでは、お客さんが多く、従業員も忙しかったとのことです。

 

ところが、5月半ば以降は、お客さんも減って、商品も売れていないと言います。

 

ホームセンターに来るお客さんには、職人(大工)も多いそうですが、その職人のお客さんがめっきり減ってしまったそうです。

 

職人は、ホームセンターに来ると、たくさん買い物をします。

 

どんな物を購入するかというと、合板、角材、鉄筋、セメント、ネジ、大量の軍手、電動工具など、要するに仕事で使う物です。

 

多くの職人たちは、朝、仕事の前に、ホームセンターで資材を調達してから、現場に向かうそうです。

 

 

ウクライナとロシアの情勢の影響で、資材が高騰し、さらに世界からは日本が安いと考えられ、円が売られ、日本は急激に円安時代へ突入しました。

 

大変な不景気に襲われることになりました。

 

職人たちも、仕事がないのです。

 

ホームセンターで買い物をしなくなりましたから。

 

ホームセンターでパートをしている知人が、おもしろいというか、興味深い話をしてくれました。

 

先日、ある職人のお客さんが、ネジを購入しに来店しました。

 

その職人は「ネジ、3本だけちょうだい。」と、10本ほどネジが入った袋を持ってきて、店員の知人に言いました。

 

職人は「こんなたくさんネジいらないから、3本だけ売って。」と言うのです。

 

その袋に入ったネジ10本というのは、元々は、箱単位で売られているものを、小分けして、小さな袋に入れて売られている商品です。

 

10本入りで、値段は90円ほどだそうです。

 

一般のお客さんが、自宅でDIYをしたりするとき、ちょっとだけネジが必要という場合に、よく買っていくそうです。

 

職人ならば、ネジはたくさん使うでしょうから、通常なら、箱単位で購入することがほとんどです。

 

小分けしたネジは、、箱単位で売られているネジよりも、ネジ1本あたりの単価は割高になります。

大量に入った箱で買う方が、はるかにお得なのです。

 

しかし、その職人は、3本だけ欲しい、3本だけ売ってくれと、執拗に言ってきたそうです。

 

困った知人は、すぐに上司に『3本だけ売って良いのか?』ということの確認を取りました。

 

上司は、「すでに小分けした商品なので、3本だけ売ることはできない。」と言いました。

 

それで知人は、職人のお客さんに対し、3本だけ売ることはできないと告げ、お詫びしました。

 

職人のお客さんは、とても不満そうにして帰って行きました。

 

それからしばらくして‥

知人が店内のネジコーナーの商品を品出しして、並べる作業をしていました。

 

すると、袋が破けたネジの商品を見つけました。

 

見ると、10本入りのネジの袋には、7本しかネジが入っていませんでした。

 

さきほどの職人のお客さんが、3本だけ売ってくれと持ってきたネジと同じ商品でした。

 

ネジ3本、盗んでいきました。

 

しかもわざわざ、袋を破いて…

 

1袋(10本入り)ごと盗むのではなく、あくまで“3本だけ”、というこだわりを貫いて。

 

 

 

知人が言いますが、ホームセンターは、本当に万引きが多いそうです。

 

防犯カメラには、はっきりと顔が映っていて、その映像を店員たちで確認したら、「あ、この人、常連さんだ。」ということもあるそうです。

 

他にも、数人のグループで、万引きしていくこともよくあるみたいです。

 

見張り役や、店員に話しかける役(店員の目を遠ざけるため)、通路を塞いで見えにくくする役など、連携して、万引きします。

 

高額な商品が、万引きされることも多いそうです。

 

世間では、食品も値上げで、スーパーで買い物する時も、消費者は悩みながら、買い物をしています。

 

値上げしたスーパー側も、ホームセンターも、値上げにより売上が落ち、経営が苦しい状況です。

みんな、苦難な状態になってきました。

 

 

一方で、平気で商品を盗む輩もいるのです。

 

自分さえ良ければ良い、迷惑かけても知らんわ、という人も多いのです。

 

 

物が売れず、景気は悪くなるばかり。

 

日本政府は、円安を歓迎し、輸出企業を保護し、外国人観光客を呼び込み、外貨を稼ごうということなんでしょう。

 

外国人観光客は、安い日本へやってきて、「日本は安い!」と、美味しいものをたくさん食べることでしょう。

 

安い日本を、外国人観光客は喜び、これを頭が悪い日本の政治家たちは、『日本のおもてなし』『日本を気に入ってくれた』と勘違いし、得意気になるのが目に見えています。

 

そんな外国人観光客が豊かに日本に滞在する様子を見ながら、円安で苦しむ日本国民は、家を失い、値上がりして食事代も切り詰め、貧しい生活を送ることになります。

 

日本政府の間違った政策には、日本国民は、はっきりとノーと言わねばなりません。

民主主義ですから、堂々と声を上げましょう。

 

そうしないと、公正なく、暴走する政府のせいで、この先日本という国は、なくなってしまいます。

 

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