読む日々

テーマばらばらの読書日記

波のそこにも

2018-05-04 | 絵本
「波のそこにも」末吉暁子作 佐竹美保絵




水の底の国。賄い役の少女が、ある日地上から落ちて来た子供を拾う。それはなんと安徳帝!!

水の底の大王のひいひいひ孫の姫、少女の仲良しの異形の男性、安徳帝と共に草薙の剣を探しに旅に出る。

そこにはまた、龍王の秘密も隠されていて。

物凄く面白い冒険譚!
舞台やドラマにもいい気がする。主人公の少女は、歌が上手いので、ミュージカルもいいかもー。

ただいま!マラング村

2018-04-28 | 絵本
「ただいまマラング タンザニアの男の子のお話」

ハンナ・ショット作 佐々木田鶴子訳 齊藤木綿子絵




乳を亡くし、母が失踪してしまった兄弟は、耐えきれず叔母の家を飛び出す。
街で兄とはぐれたソツ。数年を路上で過ごすも、幸運なことに愛犬と共に寄宿舎へ入れる事に。

5年学び、思い切って故郷を訪ねると、中から兄の声が。

というところまでのお話。なんと実話だそう。

赤ちゃんよりは少し大きい小さい子が好きで、読み聞かせボランティアをしているけれど、いつか、この本のシスター達のような事が出来たらいいのになぁ、と憧れる。
財産持ってないと無理だけどねσ^_^;


ラストラン

2018-01-05 | 絵本
角野栄子「ラストラン」



バイク乗りの74歳が、5年ぶりにバイクに跨り、5歳で死に別れたバイク母親の実家を探しに岡山へ。

そこには何と、12歳時の、母、ふみ子の幽霊が!

母の幽霊に翻弄されつつ、共に過ごすうちに、母への喪失感を埋めていく主人公。

最後、ふーちゃんは娘を思い出すんだけど、当然目の前にいる長女と共に、赤ん坊だった次女も思い出す、その部分が、あぁ、母親だな、となぜか涙。

どんなに若くして亡くなった人も、そんな未来なんか知らない無邪気にいきていた時があるんだよね。

新年初投稿でしたね。明けましておめでとうございます。本年も訪問よろしくお願い致します。

ぼくが弟にしたこと

2017-12-14 | 絵本


「ぼくが弟にしたこと」岩瀬成子作 長谷川集平絵


父の暴力が原因で離婚した家族。父は1人元の家。母と息子2人は市営住宅。

昼夜働く母。ある日、転校前の友達から貰ったジグソーパズル勝手に触った二年生の弟を殴ってしまった六年生の兄。

同級生との交流や、父からの電話や、なんやかんやで兄は成長して弟に謝る事ができるのだけど。

DVの被害者は加害者になりがちという負の連鎖を少し垣間見た感じ。

けどお母さんは、お兄ちゃんの気持ちももう少し汲み取って欲しいような。と感じるのは私が1番上の子供だったからかな笑

おかあさんがおかあさんになった日

2017-10-14 | 絵本
長野ヒデ子「おかあさんがおかあさんになった日」



借りられたー!
お父さんバージョンより、やっぱりいい♪自分の出産日が思い出されて。

子育ての初心に戻れるかも、ってことで、お母さん達にオススメ。

そして子供には、絵本を読みながら「あなたが生まれた日」を語ってあげられたら喜ぶだろうなぁ、子供達。

うちの子も自分が生まれた時の話は大きくなってもたまに聞きたがりますね。聞くたびに嬉しそう(笑)