読む日々

テーマばらばらの読書日記

2030年の世界地図帳

2020-03-03 | 
落合陽一「2030年の世界地図帳」




かなり前に貸してもらった本、やっと読了。もはや私が信者と化している落合陽一さんの本。
「2030年の世界の地図帳」
去年あたりからレインボーなバッジを目にすることが多くなったSDGs。それを手掛かりに10年後の世界を考察した本。

デジタルイデオロギーについて
や、貧困や格差の是正が可能かどうか、や、環境問題とこれからの日本の立ち位置について書かれてる。

落合さんの本を読むと、もうすっかりどん詰まりみたいに感じる世の中が、良くなる可能性をすごく感じられて気持ちが前向きになる✨✨

こういう賢い若者たちが、国を、世界を発展してさせていってくれるんだろうな。

そう思うと、歳を取るのも楽しみに。どんな風に素敵な世の中になっているのか、絶対この目で見たいから、今の騒動やこれから起こるであろう経済危機や、起きると言われてる大地震とその後の大混乱も乗り越えて行きたいな。

時間かけて読みすぎて、内容は細かく覚えてない😅これから復習するから、もう少しお借りしまーす。

嫌われる勇気

2019-12-21 | 
「嫌われる勇気」岸見一郎/古賀史健

ゆっくり読んでいい、と貸主が言ってくれたので←たぶん
1ヶ月かけて読み終えました。

人の生き方について、原因論ではなく目的論を取る、というところから始まります。
過去の原因で今の生き方が決まっているのではなく、ある目的があってそれに沿って人は生きている、と。
過去に何があろうとも、それをどう解釈するのか、が大切で、与えられたものをどう使うか、であると。

人は変わらないことの方が楽だけど、世界や自分に対する意味づけを変える勇気を持てばいつでもそこから幸せになれるんだよ、と言うところから始まりました。

人生の全ての悩みは対人関係にあり、と説いてあり、劣等感や人生のタスクについてわかりやすく解説してあります。
人生のタスクとは行動面と心理面があり、その中にまた仕事、交友、愛のタスクがあります。
愛のタスクには恋愛と親子関係があり、恋愛に関しては緊張せずに自由に振る舞えると思える相手との関係こそが愛であり、束縛は不信感に基づく気持ちなので愛ではない、と。
昨今よく目にするストーカー達はやはり大きく間違っているんだな、と感じます。親子に関しては、恋愛と違い関係を解消できないのでしっかり向かい合うべき、と書いてありました。
たとえ相手が誰だろうと向かい合うのが苦手な私。どうすりゃいいのか?
というところで次に書かれているのが課題の分離。
自分と相手の課題を分けて見極め、それぞれの課題には介入しない、させない。「馬を水辺に連れて行く事はできても水を呑ませる事はできない」という喩えでよくわかりました。
そして対人関係に於いて相手を信じる事は自分の課題で、それに応えるかどうかは相手の課題だと。
たとえ相手が自分の希望通りに動いてくれなかったとしても信じることができるか。愛することができるのか、と説いてあります。

えー?聖人君子になれ、ってこと?!ともやもやしながら読み進めたらそういうことではなかったです。自分が関係を築きたい相手、または現実的に離れられない相手とは積極的に関わりつつ、どうしても嫌なら関係を断ち切ってよい、と。断ち切る前に試せってことなのかな。

あとは、人は人そのものに価値があり、行為に価値があるのではない、とか、人とのつながりは縦ではダメでどんな相手とも意識の上では横であるべき、とか、なるほどなぁ、それができれば人の眼を気にしたり評価を欲したりする必要はなくなるなぁ、と思いました。
最後には、「いま、ここ」を真剣に生きろ、人生は線ではなく点の繋がりだ、と書いてあります。
そして自分自身を存在レベルで受容していきなさい、と。

宇宙理論にも似てますね。
なので違和感はなかったです。
ただ、実際そこまでまるごと自分を受容できるようになるには時間がかかるかもしれません。

こういった考え方を知ると知らないでは大違いだし、自分責めはいい事一つもないのはよくわかるので、受容できる自分になりたいですね。

他者への信用と信頼の違いに納得しました。条件なしで信じられる人が周囲にたくさんいたら、それは幸せだろうな。

って事で読了です。
ありがとうございました😊

「こころ」はいかにして生まれるのか

2019-11-08 | 
櫻井 武「『こころ』はいかにして生まれるのか」



また貸してもらった本。
心について、脳の仕組みから語ってある一冊。
脳の仕組みが面白くて、理解できているか確認しながら読み進んでいたら、私にしては読み終えるのにとっても長い期間かかりました。もしかしてページあたりの時間、いや時間あたりのページ?は、人生最長かもしれない・・。

まだこれからまとめるので感想はアッサリだけど、心というのは

外部からの情報を感覚系が受け取る→大脳辺縁系と報酬系にそれが伝わる→リスクを恐れ安全策を取る大脳辺縁系と、危険を厭わず挑戦する報酬系が情動を引き起こし→その情動が行動を起こす。

という事でした。

脳の神経物質や、ホルモンの働きについて詳しく書かれていて、科学的に心を理解するのにとっても楽しかった。

心理、とかそういうのとはまた違うんだけど、どこか捉え所のない「こころ」というものが、科学的に語れるものなんだ、ということが面白かった。

これを踏まえて自分の情動を客観的に観察できたらいいのかも?

占星術好きな私としては、そういう事ができるのは風のサインが強い人かな。
火や水の強い人には無理ですね笑
基本水な私ですが、思考を司る水星が風サインの水瓶座なので、そういう事出来たらいいな、と思うあたりがまさにそんな感じ。

脳の図、とか真剣に書き写したので、ノートにまとめて今後の参考にしていきたいです。



まにまに

2019-10-23 | 
西加奈子「まにまに」





いつも読んでるアメブロの、同じ世代の方の記事で知ったエッセイ。

西加奈子さんの小説は、一冊読んで哀しくて、以来手にしたことがなかったけど、エッセイの紹介文にとても惹かれて図書館で借りてきました。

読んでて、自分とは違うタイプだなぁ、なんだか水瓶座ぽいなぁ、と感じたけど誕生日見たら牡牛座でした。
うーん?調べても水瓶座に星は一個もない。地が強いなぁ。

私、地が全くない人なので、そこが自分と違う感を感じたのかしら。

洗濯好きとか、共感できる部分もたくさんあったし、作家さんが物語を思いつくきっかけやらが垣間見れて楽しかったです。
この本を知れてよかった。

小説は、また機会があれば。



愛するということ

2019-10-16 | 
「愛するということ」エーリッヒ・フロム著/鈴木晶訳






知人が読んでいる、と聞いて、私も!と勢い込んで買ったのが1958年発行の旧訳で。
堅い内容の堅い文章にくじけました・・

で、書き込んであるからヤダ、というのを無理に頼み込み貸してもらった新訳版。
読みやすかった笑

これは、世間からは本能だ、と思われている「愛する」ということが、実は技術であり習得すべきものなのだ、という理論の本。

人は孤独を怖れる生き物ゆえに、自ら欲して集団に属すが、その欲求にすら気づいておらず、成熟した愛と共棲的結合の区別もつかず愛に悩んでいるそう。

愛とは自分の生命を与えることであり、自分の中に息づく表現を与えること。与えたことで相手の中に生まれるものが跳ね返って自分にとって与えられる。

そして、成熟した愛とは、自分の全体性と個性を保ったままでの結合であり、2人が1人になりしかも2人であり続けるというパラドックスが起きることである。

・・に始まり、兄弟愛(隣人愛のこと)、親子愛、異性愛、自己愛についても詳しく記述。私が知りたかったのは親子愛の部分。

自分の母親としての素質に何か問題があるんじゃないか?という疑惑があって。

ちょっと読み解くと

殆どの子は幸運にも母性愛という無償の愛を受け取ることで、自分が存在するだけで愛されるべき存在である、と認識する。

その後父親から条件付きの愛をたっぷりもらうことで自己愛を正しく掴み、それですべての人を愛せるようになる。

この2つが上手くいかないと弊害が出る。

という事が書いてありました。

弊害部分を読むと、私自身は支配的な母に育てられたみたい。

この部分→母親に保護されたいという欲求を父やその後に出逢う父親的な人たちに転嫁するし、極めて一面的な父親志向的人物となり、法・秩序で権威には全面的に屈服するようになるが、無条件の愛を期待したり、受け入れたりする能力の欠如した人間になる。

あー、昔の自分だな、と。
高校生の頃から社会人とお付き合いしたり、保護されたい欲がすごかった。
結婚相手も結構歳上で。それなのにその相手が結婚してみたらまさかの末っ子気質で、歳上なのになにもかもお世話する羽目になり、何かが満たされないまま20年以上経っちゃった。

本当に愛情深い女性は取ることより与えることに幸せを感じる。

そんな私が母親になった。だけど息子は私と違い母親に愛情がありすぎて構い過ぎた結果、みたいな部分にあてはまってる。
私、結構ドライな母だと思ってたけど、息子に言わせると心配しすぎ!構いすぎ!!なんだって。え、そーなん?ちょっと安心したわ。
だけど、そういう母に育てられ、かつ父親が子に関心が薄いと、幼児期の母親への愛着にいつまでも固着し、大人になっても母親に依存したまま無力感を持ち続け、いつでも何か貰いたい保護されたい、世話されたいといった願望を抱きつつ、規律、独立心、自分で自分の人生をコントロールする能力などが欠如する、あらゆる人の中に、または目上の男性の中に「母親」を探す、と。
この辺りに当てはまってて、ヤバイかも。

そして
母子というのは、一体だった2人が離れ離れになること。母は子供の巣立ちを耐え忍び、かつそれを望み、後押ししなければならない、と。

巣立ち、を考えると耐えるとかそんな感情ないんですが・・。早く巣立って!!って思う。やはり私には何か欠陥があるんだろーか。

だけど、子から何か取ろう、という感覚はないし、与えるだけでいいかなぁ。
受け取ったものを大事にして立派に社会を渡って行って!と思います。

あとは、自己愛が足りないとその埋め合わせのために利己主義になるし、他人を愛せない、とか。なるほどね、というところはたくさん。だけど、元々古い本のせいか、こういう理論を学び、応用している人は現代に多数いるんだな、多分。
心理を扱うブログなんかを読むと、もっと具体的にどうすれば良いのか、とか書かれてるものがたくさんあり、然程目新しい発見はなかったような?

本は参考にはなるけどそれが真実とは限らない、という事を強く感じた一冊。

しかも、自分でダメ?と思えてしまう箇所が沢山あって、かえって自己愛を否定してしまいそうになりました。内観の仕方が下手なのかな。

だけど、ここ数年いろいろ読んだり習ったり実践してきたことの基本、みたいなのを学べて良かったです。