読む日々

テーマばらばらの読書日記

下流の宴

2016-07-29 | 小説・現代
林真理子「下流の宴」



医者の娘で父亡き後女で1つて必死で姉妹を育ててくれた母。人生とは母の言っていた通りだ、自分は所謂「中流階級」で、このまま順調に人生は進んでいくんだ、と思っていた由美子。
娘は妙な上昇志向。息子は頑張るとか努力とかが滅法苦手なやる気のない男。

息子が沖縄出の不細工な女に引っかかった!と、大騒ぎする由美子。
その由美子に結婚を反対されたことで「医者になってやる!」と奮起した沖縄出の女の子。

彼女の、医学部合格までの、息子や娘を中心とする人生の悲喜こもごも。


めちゃくちゃ面白くて泣けた。何より、由美子の息子のキャラがウチの息子そっくり。
こういう子に、やれやれ!と追い詰めるのはタブーなんだよね(笑)

そして 頑張り始めた息子の彼女はスゴイけど、そんな彼女が息ぐるしくなる息子。

なんだかウチの息子の取扱説明書読んでる感じでした。

なんだかね、って終わり方だけど。私は頑張る人が好きなんだよね。でも息子には押し付けないように気をつけよう。

満足度90

家売る女

2016-07-28 | 映画・ドラマ
今期1番ハマってるドラマ「家売る女」。昨日はなんと、はいだしょうこさんがゲスト出演〜٩(๑>∀<๑)و♡

コミカルテイストなドラマにピッタリはまってましたねー。

実物間近で見た時にえらい小顔だな、と思ってたしょうこおねえさん。それより小顔な北川景子って、すごいなぁ。
というか、ドラマ出演者ってみんな顔小さいんだねぇ、と妙な感心しちゃいました(笑)

お気に入りの千葉くんも出てるし、安定の仲村トオルも。
そういえば奥様の鷲尾いさ子さん、どうされてますかねぇ。ご病気とのことですが。新潟市の中心部出身でウチの父もその辺りの出なので昔から家族で応援してました。お元気な姿をぜひ見たいものです。

話それた。

一話完結型ドラマなのでもうしょうこさんの出演はないかもですが、後日譚として毎回のゲストのその後を最終話でみせてくれないかなー、とか淡い期待(*¨*)

お江戸ガールズライフ

2016-07-22 | 
江藤千文 文、おおたうに イラスト


江戸時代(主に元禄以降)の、江戸の女子の生態を明かした本。

おもしろい!
表店の箱入り娘の生態から、裏長屋に住む庶民の生態を比較しつつ、女のコの今とさほど変わらない生活を描いてます。

これ読んでから時代小説読むとより、楽しいかも。

今でも買える江戸グッズのお店、手帳に書き留めました(笑)

満足度100

かあちゃん(再読)

2016-07-21 | 小説・現代
重松清「かあちゃん」


http://blog.goo.ne.jp/dingo468tm/e/22ada77993c3409d017dc81f2a7a3c32

2013年に読んでいたのに気付かず借りてしまった。
そして読み始めてもうっすらとしか覚えてなくて。

今回、息子が中学生になって読んだのでたぶん前よりもいろいろ突き刺さっているのかも。

夫が仕事中事故を起こして同乗の上司とともになくなる。
その上司の家族への償いのためにずっと自らを律し、笑うことすらせず26年生きてきた母。

その母がその上司の墓で倒れ、上司の娘から母の息子である主人公の下へ電話がかかってくるところから始まる物語。

だけど物語の大半は、その娘さんの息子が中学校でかかわったイジメ事件の登場人物達の群像劇。
主人公の母の生き方を聴いたその孫息子が変わることで皆が変わっていき、そしてイジメの被害者でどこか遠くへ越してしまった「クロちゃん」とみんなが会う。


中学生の気持ち、よくわかるなあ、重松さん。
当時のことを本当によく記憶しているのかな。


とにかくまたしても泣けました。

テラビシアにかける橋

2016-07-19 | 絵本
「テラビシアにかける橋」キャサリン・パターソン作 岡本浜江訳



写真逆さまだf^_^;

1970年代のアメリカ。5人兄妹の真ん中でただ一人の男の子、ジェシーと、ワシントンから隣に越してきた女の子、レスリーの友情物語。

作家の娘のレスリーは一風変わっていて、そして二人は森の中に、ナルニア国物語に出てくるテラビシアという架空の国を森のなかにつくり、お互い王と女王として君臨する。

長雨が続いたある日。ジェシーは川をロープで渡るのが怖いから、テラビシアには行かないことにしたいと思っていた。そこへ尊敬する音楽教師から、ワシントンの博物館へ誘われて。帰宅したらレスリーに、あれもこれも話そう!と思いつつ帰ると、そこにはレスリーが切れたロープから川に落ちて亡くなったとの知らせが。


うわー、泣けた。作者の息子さんのお友達の女の子が、雷に打たれて突然亡くなり、息子を慰めるために書いた物語だそう。
なので、レスリーが亡くなってからのジェシーの体験や心の変化が丁寧に描かれている。

レスリーの死を受け入れた時にできたのが橋。

泣けて泣けてだめでした。
2度映画化されていて、後の方のはDVDも販売されているので、観てみようかな。


今日は、本当は東京まで、ミュージカル「ひめゆり」を観に行く予定でチケットも購入してあったんだけど。
ここ1ケ月半、会社でも、息子の事でもプライベートでも、本当にいろんな出来事満載で。息子事では有給もいくつか使い、さらに会社も色々と休みづらい環境似陥ってしまい。どうにもこうにも休むことができず行けませんでした(;>_<;)
土日祝日は部活で遠方送迎があったし。もうしばらくは、何か観に行こうとか、そういう夢は見ずに、映像作品で我慢することにします。