読む日々

テーマばらばらの読書日記

陽炎の門

2016-01-28 | 
葉室麟「陽炎の門」

大好きな「紫匂う」と同じ、九州黒島藩が舞台の第一作とのこと。架空の藩を度々使うとは藤沢周平みたいだわ(^^♪

10年前、親友を主君への叛逆の罪で死なせてしまった主水はその友の娘を娶っていて、今回、出世したところから、妻の弟が仇討ちを申し出てきたり様々な陰謀が渦巻き始める。

いやー。藩の黒幕対正義の味方夫婦、紫匂うと同じじゃん(笑)こういうの大好きです。
黒島藩シリーズ、第3作目も借りてあるので楽しみ。

勧善懲悪に若干の謎解きはドラマ向けかも?

満足度100

フランバーズ屋敷の人々1愛の旅だち

2016-01-27 | 
「愛の旅だち」K.M.ペイトン作 掛川恭子訳

本当はヤング・アダルトなんだけどどう読んでも大人向け?いや。この最初の巻はヤング・アダルトでいいのか?


孤児で親戚をたらい回しにされていた12歳クリスティナを、古い屋敷に済む母方の伯父が引き取る。元々大金持ちの娘のクリスティナ。21歳になると両親の財産を受け取れる。息子と結婚させ屋敷の立て直しを図ろうと伯父は考えたのか?

馬と狩猟に夢中な伯父と長男マーク。
かたや狩猟が大嫌いで飛行機乗りになりたい次男のウィリアム。

成長していく中で一族の狩猟、馬好きな血が開花しながらもマークではなくウィリアムに惹かれていくクリスティナ。
父親に勘当されたウィリアムに従い家を飛び出す2人。

ってところで終わってる。

ここまでは本当に面白い!続きも読もうかと思ったけど嫌な予感がしてググってみたら、この後は案の定な展開。戦争でウィリアムを亡くすだの、少し恋心を抱いていて、だけど自分のせいで屋敷を出される羽目になった馬丁と再会、結婚するだの、でも身分の違いはいかんともし難く、そして戦争で怪我をした妻帯者のマークと心を通わす、とか。

うーん。続きはもういいかな^^;

満足度80

信長協奏曲ネタバレ

2016-01-23 | 映画・ドラマ
そろそろいいかな。土曜日の続き。


次の瞬間ー
タイムスリップした場所へ後ろ手に縛られた戦国時代の姿のまま気が付く三郎。
まさかの夢ネタかと思いきや、どうやら死ぬと元の世界に戻る模様。
社会人として日常を過ごす三郎の元に手紙が。差出人はウィリアム・アダムス。
帰蝶の計らいで囚われの身から家康に使えることができた。元の世界に戻ったら三郎へ送ってほしい、と帰蝶から預かったものを送ると。

ウイリアムアダムスのスマホで撮影されたSDカードが同封されていてPCに映し出されたのは帰蝶からのメッセージ。
首が落ちた後忽然と姿を消したと聞き元の世界に戻ったと確信した、と。達者か、と。

そして山崎の合戦後の世の中が淡々と語られます。




この帰蝶からのメッセージを見る場面でもう場内大号泣でした。
あ、テレビには暴力団組長の松永がなぜかそのままの名前で逮捕されているニュースが流れてたり、クスって場面も。

予想では本能寺で入れ替わって三郎は現代へ戻るとは思ってましたがでもどうやって?と。死んだら戻れるというオチに納得です。
せっかくなら斎藤道三だった警察官ね、西田敏行も出して欲しかったけど元々やってきた時代が昭和だったんだっけ。

まあとにかく納得できる終わり方でした。帰蝶にしても、うつけは元の時代に戻った、と確信できたのだから良かったのではと。

ラストのタイムスリップした場所を1人歩く三郎がよかった。

信長協奏曲

2016-01-23 | 映画・ドラマ
息子と観てきました~!


面白かった!納得できた!!感動した!!!泣いた~!!!!


以下ネタバレこれから観る方はご注意ください。







安土城を築いた信長。家臣団も盛り上がる。
そこへ訪ねてくる元ヤクザ松永久秀。
信長に教科書を突き付けちゃう。

もうすぐ死ぬ・・?

市に勧められ祝言をあげたい帰蝶。でももうすぐ死ぬかもしれないのにそれどころじゃない三郎。
石山本願寺攻めのどさくさで三郎殺しちゃえ、と光秀を唆すサル君。こいつやだわ~。

サル君が執拗に信長への復讐を企てるのかも語られ、その時の光秀の気持ちも語られ。そしてなおいっそう復讐の決意を固めちゃうサル君。

だけど光秀のピンチに三郎が命をかけて自分を救いに来た姿を見た光秀は「太陽のよう」な三郎こそ日本に必要な人材だと確信。
「もうやめよう」とサル君に告げる。

が!!
サルは光秀を脅して、祝言のために本能寺に滞在している三郎を襲わせる。
そのころ帰蝶は「スマホを見た」という佐々成政の言葉を聞き、持ち主のウイリアム・アダムズに会いに大坂へ。

本能寺で主君を討った光秀に仇討ちを仕掛け天下を取ろうとする秀吉。
しかし光秀は秀吉の策略に乗ったフリをして三郎を逃がす。

殺した光秀を信長と言い張り、逃げた三郎を光秀だと言って家臣に探させる秀吉。
安土では信長死去との報を聞き馬を走らせる恒ちゃん。

三郎が「天命を生きよう」と帰蝶に別れを告げ秀吉の下へ向かっているころ恒ちゃんが帰蝶を探し出し三郎からの指輪を渡す。

秀吉ことサル君に「自分が死んでも君やみんなが平和な世の中を作ってほしい。憎しみからは憎しみしか生まれない」と告げ首を落とされた三郎。


ここから相当なネタバレ。
につき続きは後日アップします。











なんだか「見てよかった」と思える映画でした。大満足♡

満願

2016-01-22 | 
米澤穂信「満願」

ちょっと怖いミステリー6編。
帯には
人生を賭けた激しい願いが6つの謎を呼び起こす
と。
最初の交番が舞台の「夜警」と、最後の、借金取り殺しの「満願」がよかった。夜警は最初だから、おちが想像つかなくておもしろかったけど、あとはだんだんパターンがわかってきて謎解きよりも、ヒューマンドラマとして読み進めて、そしてラストにヒューマンドラマとして最高潮に盛り上がる満願で締められてた。

なかなかだけど、でも再読はないかな。
満足度75