読む日々

テーマばらばらの読書日記

パンプキン

2019-10-24 | 読み聞かせ
10/24読み聞かせ資料①

「パンプキン」写真&文 ケン・ロビンズ/訳 千葉茂樹



4年生。こちらを先に読みました。

かぼちゃの育つ様子と、ハロウィーンに向けて作られる🎃ジャックオランタンについて。

火の灯ったジャックオランタン、綺麗だなぁ。作ってみたくなりました、そう思ったの、初めて。

4分


やまなしもぎ

2019-10-24 | 読み聞かせ
10/24読み聞かせ資料②

「やまなしもぎ」平野直再話/太田大八画



4年生読み聞かせ。
日本の昔話。

お母さんと三兄弟。体調崩した母のため、奥山へ山の梨を取りに行く。

ありがちだけど、長男次男は山の神?らしき存在の言うことを聞かず沼の主に飲み込まれ、最後にやってきた三男は言うことを聞き、梨も兄達もゲットするお話。

みんな真剣に見入ってました。

9:30


まにまに

2019-10-23 | 
西加奈子「まにまに」





いつも読んでるアメブロの、同じ世代の方の記事で知ったエッセイ。

西加奈子さんの小説は、一冊読んで哀しくて、以来手にしたことがなかったけど、エッセイの紹介文にとても惹かれて図書館で借りてきました。

読んでて、自分とは違うタイプだなぁ、なんだか水瓶座ぽいなぁ、と感じたけど誕生日見たら牡牛座でした。
うーん?調べても水瓶座に星は一個もない。地が強いなぁ。

私、地が全くない人なので、そこが自分と違う感を感じたのかしら。

洗濯好きとか、共感できる部分もたくさんあったし、作家さんが物語を思いつくきっかけやらが垣間見れて楽しかったです。
この本を知れてよかった。

小説は、また機会があれば。



愛するということ

2019-10-16 | 
「愛するということ」エーリッヒ・フロム著/鈴木晶訳






知人が読んでいる、と聞いて、私も!と勢い込んで買ったのが1958年発行の旧訳で。
堅い内容の堅い文章にくじけました・・

で、書き込んであるからヤダ、というのを無理に頼み込み貸してもらった新訳版。
読みやすかった笑

これは、世間からは本能だ、と思われている「愛する」ということが、実は技術であり習得すべきものなのだ、という理論の本。

人は孤独を怖れる生き物ゆえに、自ら欲して集団に属すが、その欲求にすら気づいておらず、成熟した愛と共棲的結合の区別もつかず愛に悩んでいるそう。

愛とは自分の生命を与えることであり、自分の中に息づく表現を与えること。与えたことで相手の中に生まれるものが跳ね返って自分にとって与えられる。

そして、成熟した愛とは、自分の全体性と個性を保ったままでの結合であり、2人が1人になりしかも2人であり続けるというパラドックスが起きることである。

・・に始まり、兄弟愛(隣人愛のこと)、親子愛、異性愛、自己愛についても詳しく記述。私が知りたかったのは親子愛の部分。

自分の母親としての素質に何か問題があるんじゃないか?という疑惑があって。

ちょっと読み解くと

殆どの子は幸運にも母性愛という無償の愛を受け取ることで、自分が存在するだけで愛されるべき存在である、と認識する。

その後父親から条件付きの愛をたっぷりもらうことで自己愛を正しく掴み、それですべての人を愛せるようになる。

この2つが上手くいかないと弊害が出る。

という事が書いてありました。

弊害部分を読むと、私自身は支配的な母に育てられたみたい。

この部分→母親に保護されたいという欲求を父やその後に出逢う父親的な人たちに転嫁するし、極めて一面的な父親志向的人物となり、法・秩序で権威には全面的に屈服するようになるが、無条件の愛を期待したり、受け入れたりする能力の欠如した人間になる。

あー、昔の自分だな、と。
高校生の頃から社会人とお付き合いしたり、保護されたい欲がすごかった。
結婚相手も結構歳上で。それなのにその相手が結婚してみたらまさかの末っ子気質で、歳上なのになにもかもお世話する羽目になり、何かが満たされないまま20年以上経っちゃった。

本当に愛情深い女性は取ることより与えることに幸せを感じる。

そんな私が母親になった。だけど息子は私と違い母親に愛情がありすぎて構い過ぎた結果、みたいな部分にあてはまってる。
私、結構ドライな母だと思ってたけど、息子に言わせると心配しすぎ!構いすぎ!!なんだって。え、そーなん?ちょっと安心したわ。
だけど、そういう母に育てられ、かつ父親が子に関心が薄いと、幼児期の母親への愛着にいつまでも固着し、大人になっても母親に依存したまま無力感を持ち続け、いつでも何か貰いたい保護されたい、世話されたいといった願望を抱きつつ、規律、独立心、自分で自分の人生をコントロールする能力などが欠如する、あらゆる人の中に、または目上の男性の中に「母親」を探す、と。
この辺りに当てはまってて、ヤバイかも。

そして
母子というのは、一体だった2人が離れ離れになること。母は子供の巣立ちを耐え忍び、かつそれを望み、後押ししなければならない、と。

巣立ち、を考えると耐えるとかそんな感情ないんですが・・。早く巣立って!!って思う。やはり私には何か欠陥があるんだろーか。

だけど、子から何か取ろう、という感覚はないし、与えるだけでいいかなぁ。
受け取ったものを大事にして立派に社会を渡って行って!と思います。

あとは、自己愛が足りないとその埋め合わせのために利己主義になるし、他人を愛せない、とか。なるほどね、というところはたくさん。だけど、元々古い本のせいか、こういう理論を学び、応用している人は現代に多数いるんだな、多分。
心理を扱うブログなんかを読むと、もっと具体的にどうすれば良いのか、とか書かれてるものがたくさんあり、然程目新しい発見はなかったような?

本は参考にはなるけどそれが真実とは限らない、という事を強く感じた一冊。

しかも、自分でダメ?と思えてしまう箇所が沢山あって、かえって自己愛を否定してしまいそうになりました。内観の仕方が下手なのかな。

だけど、ここ数年いろいろ読んだり習ったり実践してきたことの基本、みたいなのを学べて良かったです。



現代語訳 論語と算盤

2019-10-07 | 

「渋沢栄一 現代語訳 論語と算盤」 守屋 淳 訳

明治期に大活躍した政治家・実業家の渋沢栄一が残した言葉を弟子が拾い上げた書を、現代に甦らせるべく現代人にわかりやすく書き直した一冊。
最近は買ったり図書館で借りたりせず、知人から借りてばかりな怠惰な私(笑)

本のチョイスが、自分では絶対しなそうな今まで読んできたことがないジャンルのもので、それがまた読んでみたら新鮮というか、目から鱗な言葉で溢れた本が多いの。
児童書や恋愛小説はもう人生で浴びるほど読んできたから、そういうのは映画やドラマで楽しむことにして、しばらくはライフワークの絵本や、今まで知らなかった世界の探求に励みたい。
もう少ししたら古典には挑戦してみたいけど。原文で。

逸れた。渋沢栄一は、再来年の大河ドラマの主人公。今から予習しておくと楽しめそう。なつぞらの天陽役・吉沢亮くんが主役。
映画「キングダム」で素晴らしい一人二役、王様と影武者を演じきった彼なら、きっとリアリティに溢れた渋沢栄一を表現してくれるんだろうな、楽しみ。

で、この本はご本人が書いたものではなく、近くにいた人たちが、渋沢さんが話したことを書き留めたものらしい。お釈迦様のお経みたいだね。
なので、テーマというか本の進み方に明確な段落というのがなく、似たようなお話が前後して出てきたりする。(テーマとか言いたいことが似てるお話ってことですが)

読み終えて、一番「これがテーマかな」と思ったのが
・一個人の利益になる仕事よりも、多くの人や社会全体のりえきになる仕事をすべき、という考え方を、事業を行う上での見識としてきた。
・社会に多くの利益を与えるものでなければ、正しくまともな仕事とは言えない。

ということかな、と。それらを貫いてきたバックボーンに孔子の教えがあるんだよ、と。

ところどころ心に残った部分を記憶にとどめるためメモしてみた。
・お金はよく集めよく使うべし
・ただ生きてるだけでは「肉の塊」に過ぎない。何事にも情熱を持ち取り組むべし。
・現実に立脚した道徳こそ大事、理想だけでは行き詰る。しかし自分の事だけ考えていてもダメ。弱者に手を差し伸べタダ飯を食わすのではなく、貧しさを防ぐ方策こそが大事。
なので論語と算盤は一致するのだ。

ここは書名とも一致する部分。こっちがテーマか。だけどご本人のポリシーが一貫しているので、どこをとっても底辺に流れる物は一緒でブレない。
やはり時代を象徴するようなことを成す人物というのは、ブレないものなんだな、と感じた。

成長とか変革とかは絶対必要だしカッコいいと思うけど、そういうことではない、骨格というか魂の底辺というか、そういうものは一度固めたらブレない人が好きだな。
権力者が変われば、または風向きに合わせてフラフラ世の中うまく渡ろう、みたいな人格は好きじゃないな・・・。
どういえばいいかな、そう、自分に偽りのない生き方がしたい、自分の望みとか譲れない事とか、人に合わせて妥協して生きるのが嫌だ。

何が言いたいかわからなくなってきたけど、つまり渋沢栄一さんは、とっても大好きなタイプの人だった。
知れてよかった。

貸してくれてありがとうございます!