読む日々

テーマばらばらの読書日記

昼顔

2018-07-28 | 映画・ドラマ
映画「昼顔」

ドラマで別れた紗和と北野先生の3年後の物語。

離婚し、逃げるように漁師町で暮らす紗和。
その街に、蛍の講演会へ訪れる北野先生。

会っても話してもいけない2人は会ってしまう。

口をきかないまま、紗和の街の森で会い続ける2人。北野の妻は疑い、ある日張り込んで2人を見つけてしまう。

それを機に家を出た北野。でもなかなか籍を抜けず。

物分かり良く別れを承諾したはずの北野の妻だったが、ある日感情が暴走してしまい・・・。

ハッピーエンドにしてもいいのになぁ。とんでもない悲劇でした。
納得できないわけではないけど、でもなぁ。幸せにしてあげたかったなぁ。

ってことで、哀しい結末に涙、でした。


ブルーイッシュ

2018-07-13 | 絵本
「ブルーイッシュ」ヴァージニア・ハミルトン作
片岡しのぶ訳



ニューヨークの小学校に通う3人の少女の友情。

転校してきたドリーニーが語り手。
すぐに親しくなったテュリ。
そして車椅子に乗り、なぜかイヌを連れて帽子をかぶって登校するナタリー。

ドリーニーはナタリーの顔が青白いので、ブルーイッシュ、と呼ぶ。

実は、ユダヤ人と黒人のハーフをそう呼ぶらしく、ナタリーの母は最初ドリーニーを誤解してしまうが、ドリーニーに心を開いたナタリーが事情を話す。

ナタリーは白血病の治療中。母はピリピリしていた。

学校生活や普段の交流を通し深まる友情。
ナタリーはきっと元気になる!と期待したい。

友情が育つ物語っていいよねー。

と、感じた一冊。

あしたの朝子

2018-07-12 | 小説・現代
山口恵以子「あしたの朝子」



著者の母がモデルの自伝的小説。

館山の大きな旅館の娘が、声優目指した東京で暮らすうちに、ひょんなことから鋏の製造工場の二代目と結婚し、様々なことを乗り越えて行くお話。

戦後の日本の様子がわかりやすく描かれている。
著者は東京タワーと同い年なのに、自分の生まれる前の東京の空気感みたいなの、すごく感じられる。

朝子さんのキャラが素敵すぎる。
ワガママかと思って読み始めたけど、素直なんだなぁ。そして主婦になり子を育てるうちにいい意味で活きてくる素直さ加減。

こんなひとになれたらなぁ、と思えるお話でした。

満足度100

四十代の同窓会

2018-07-06 | 小説・現代
「四十代の同窓会」加藤咲子



神奈川県の自由な校風の高校で青春時代を送ったある学年の人々が同窓会に集うまで、と集ったあと。

メインのストーリーは瑠璃と俊夏の付き合いから別れまでのお話と、同窓会で解き明かされる、なぜ別れてしまわなければ行けなかったのか、とわけ、か。

私自身、3年前の中学の同窓会から、すぐに開いた小学校の同級会を経て、昔の友人たちとラインのグループで繋がってるから、懐かしさや盛り上がりは理解できるけど、同窓生間だけでこんなに恋愛のいざこざ、ないでしょ笑
そこらへんは小説だなぁ。

満足度70

十二単を着た悪魔

2018-07-01 | 小説・戦国以前
内館牧子「十二単を着た悪魔」



なにもかも凄すぎる弟に負けている青年が、源氏物語の世界にスリップし過ごす26年。

設営のバイトで源氏物語のブースを担当し、そこでもらったあらすじ本を持ったままのスリップ。
それを利用し、陰陽師として弘き殿女御(スマホで、き が出ない(^^;;)に使えつつ、朱雀院に自分を重ねて成長していく。


これ、すごい!
設定がすごい。
そして、内容も面白い!!

光源氏を廻る人々の中で、桐壺帝の正妃、弘き殿女御に目をつける着眼点がすごい。
彼女を、生まれるのが一千年早かった、まるで平成の世のできる女、という設定にして、彼女の正義を描いていく形。

スカッとする!!

そして私の好きな若者の成長話!

はまり込んで一気読み!

ラストも納得で、これ、ドラマにして欲しいなぁ。

主役は山﨑賢人くんで^_^


満足度150