読む日々

テーマばらばらの読書日記

夏の裁断

2018-11-30 | 小説・現代
島本理生「夏の裁断」



若い作家の女性が主人公。
ある社の編集者との、恋なのか何なのか、人をコントロールするタイプの男と関わりを持ってしまい、自身の中学時代の性被害トラウマも相まって、しんどい境地に陥ってしまう。

そこから、祖父の遺した蔵書の裁断(切ってページをパソコンへ取り込む)を、東京から離れた鎌倉でひっそりと取り組んだり、大学時代の心理学の恩師に相談したりしながら、ゆるゆると浮上して行くお話。

恩師のアドバイスが素晴らしくて、島本理生さんも心理学を学んでいたのかしら?と。

少し心がヒリヒリするけど、浮上出来ての終わりなので救われた。

満足度90

モーツアルトはおことわり

2018-11-23 | 絵本
マイケル・モーパーゴ作 マイケル・フォアマン絵
さくまゆみこ訳

「モーツアルトはおことわり」



戦争関連の本の話をしていて、読み聞かせの会の方がおススメしてくれて本。

マイケル・モーパーゴは好きな作家さん。
安心して読めました。

ユダヤ人のせつない物語。
名バイオリニストの両親の辛い記憶。

食堂のおばちゃん

2018-11-21 | 小説・現代
山口恵以子「食堂のおばちゃん」



パッと目につき、作者も前に読んだ「明日の朝子」が面白かったしなぁ、と借りてみた。

お料理たくさん出てくる本、好きなのー!♫

ストーリー自体も、下町の人情や正義が感じられて好みだし、一話完結型も読みやすい。

調べたら、シリーズ化されてた。

全部読みたい!

巻末には何点かのレシピも記載。
うーん。買いたいくらいだわ。

ドラマ化しても面白いと思う、とまた、脳内にて勝手にキャスティング。

主人公とともに食堂経営している姑は、元々岸惠子似ってことなのでご本人で。年齢行き過ぎてて難しかったら栗原小巻さんか萩尾みどりさんかなぁ。けれど80代の設定だから、やはり御本人がいいなぁ。

主人公の ふみ は、52歳。美人ではなく可愛い系らしい。
荻野目ちゃんとか、どうだろうか。演技経験あったっけ?石田ひかりちゃんでもいいかも。

娘の要ちゃんは、出版社勤務。
芳根京子ちゃんがいいけど、出番少ないからなぁ、主役級の女優さんだと難しいかなぁ。

って、1人妄想膨らみ中(^ω^)

満足度100